23歳で人生に絶望した話
人生のどん底にいるとき、人はその瞬間を『転機』などとは考えないものです。23歳の私も、そうでした。絶望という言葉がぴったりだったと思います。
でも、それが私の『転機』だったんです。今日はその話をしようと思います。
人生のどん底でお先真っ暗
2年間同棲していた彼氏の子どもを妊娠した直後、彼が既婚者だと発覚しました。「結婚しよう、子どもをつくろう」と言い出したのは、彼のほうです。
ところが、妊娠がわかった途端、「俺にどうしろと?金がほしいだけだろ?」と言われ、その後音信不通&所在不明になりました。
悩んだ末、出産のために一度は逃げ捨てた実家へ戻ることにしたのですが、今度は母から「自分だけが不幸だと思うなよ」と殴る蹴るの滅多打ちに遭い。
その結果、流産しました。
子どものころからのストレスと現状のストレスが爆発して、一時的に失明状態に陥ってしまいました。
解離性障害という精神疾患の一種で、限界が来ると脳が現実を遮断する病気です。
耳が聞こえなくなる人、声が出なくなる人、いろいろいますが、私の場合は目に症状が出ました。
でも、当時は解離性障害という病気を診れる医者がほとんどおらず、どの病院へ行っても「詐病」「仮病」と言われ続けるだけ。
眼科医だけが「瞳孔が開いてるから見えてないのは事実だろう、でも原因がわからない」と言ってくれた程度で、診断が下りないのです。
目が見えないままホステス業はできないので、仕方なく、唯一雇ってくれたデリヘルで半年ほど働きました。
そこでもある日、集団での性被害に遭い、警察に行っても「ラクして稼ごうとするからだ」と言われ、被害届を受理してもらえず。
「底辺にいると人間扱いされないんだ」という絶望感でいっぱいでした。
捨てる神あれば拾う神あり
あのころの私の毎日は、「もうどうにでもなれ」という気持ちと「こんな人生はイヤだ」という気持ちで、ひたすら揺れ動いていましたね。
どちらかに振り切れるわけでもなく、かといって前向きに動けるわけでもない。自分自身も、自分の人生も、心底嫌気がさしていました。
目も見えない、体も心もボロボロ、頼れる人もいない。そういう状態で「さあ前向きにがんばろう」なんて、なれないですよね。
そんな私を心配して、あるお客様が自宅を訪ねてくれました。全信アザだらけの私を見て、大変驚いたそうです。でも、彼は何も聞きませんでした。
「人生って、どうやったら変わるんだろう」ひとり言のようにつぶやいた私の言葉を拾ってくれたのは、そのお客様です。
転機はたった一言
どん底にいた私に転機をくれたのは「目の前のことを真剣にやってみろ」という一言でした。
特別なことを言われたわけじゃないですよね。むしろ、よく聞くような言葉。
でも、当時の私は『どんなにがんばっても人生は変わらない』とあきらめていました。心のどこかで救いを求めながら、99%あきらめていたんです。
ところが、残りの1%で疑問に思っていた『どうやったら人生は変わるのか』という疑問に、即答してくれた人がいた。
直感的に「この人の言葉を聞けば、本当に人生は変わるかもしれない」と思いました。
当時の私にはなぜそう思ったのかわかりませんでしたが、後々知ったことは、私が育った環境と、そのお客様が育った環境が似ていたこと。
それを無意識に感じ取っていたのかもしれません。つまり、私の目の前にいたのは、自分の力で人生を切り開いた先輩だったわけです。
その人の一言は、だれしもが言えることでありながら、だれよりも重いものでした。
この「目の前のことを真剣にやってみろ」と言った人が、私に仕事を教えてくれた、人生の師匠です。
「真剣にやる」ということ
当時の私は「真剣にやる」の意味がわかりませんでした。ただ、それまでの私が全然真剣ではなかったことだけはわかっていました。
なんとなく流れのままに動き、その場その場をしのぎ、自分の人生についてちゃんと考えたことがなかったのです。
でも「真剣にやれ」と言われたので、私なりに『真剣』という言葉の定義をしました。
目的に対して、自分の行動を継続的に合わせ続けること
具体的には、
- 何を達成したいのかを決める(目的)
- 目標達成に必要な行動を選ぶ(優先順位)
- 気分が乗らない日も一定の行動を続ける(継続)
- 結果や他者の反応を見る(現実)
- うまくいかない原因を考えて方法を変える(修正)
- 言い訳せずに何を変えるか考える(責任)
『真剣』という言葉を要素分解したら、この6つになると考えたわけです。
つまり『真剣』とは、気持ちの強さの問題ではなく『目的と行動がどれだけ一致しているか』である、と。
私が一貫してやってきたことは、この6つだけです。そしてこの6つは、いま私のところにいるコンサル生にも当てはまっています。
『真剣』の定義がそろっていれば、人生が変わる。それを知って行動したからこそ、私は人生のどん底から抜け出すことができたと思います。
まとめ
人生のどん底が転機になるかどうかは、そのとき何をするかで決まると思います。
私の場合は『目の前のことを真剣にやる』という選択をしたことが、今につながっています。
いま、自分の人生に嫌気がさしている、どうやったら変われるかわからない、そういう方にひとつだけ伝えるとしたら。
『今日できる一番小さなこと』を真剣にやってみてほしい、ということです。
お先真っ暗だった私にできたのだから、あなたにも必ずできると思っています。そうやって人生を変えた人が大勢いることを、ぜひ知ってください。
