いろんなことに手を出すと結果的に何もできない件
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
あれこれ手をつけて、中途半端にやめて、結果にならないと嘆いているホステスさんが大勢いるのですが。
これって、日本の教育制度の問題なのかなーなんて壮大なことを考えてみたりする勢いで、本当に多いです。
学校の授業なら、すべての教科で点数を取ることが求められますよね。褒められる、という点でいえば、全教科が80点以上とか。
弱い教科があると、先生によっては点数を上げるために指導したりもします。でもあくまで学校のハナシであって、仕事は真逆です。
何かに特化したほうが結果になりやすい
全部をオールマイティにこなせる、というのは、確かに理想ではあります。だけど、理想は理想、現実とは違います。全部を一気に強化しようなんて、ムリ。
そんなことしたって、全部中途半端で終わるだけで、「お金を払ってでもほしいサービス」になることはありません。
人に好かれる、というのも同じで、全員に好かれようとするのはムリ。そんなことを求めていたら、全員に嫌われるハメになります。
嫌われるまでいかなくても、少なくとも強い支持は得られないので、結果にはならない。そんなに欲張っても、疲れるだけです。
ひとつのことを、徹底的にやって、その道でプロになる。これが一番クオリティ高く、価値のあるサービスになります。
職業内容に関わらず「これ」というものを持って、追求していくことで【結果】になるのです。
追及するからこそスキルアップする
たとえば、あなたが「聞くことが得意」だとします。だったら、聞くことを追求していけばいいんです。
お客様の話を聞いて、本音を引き出して、「聞いてもらえた!」と実感してもらえるように、徹底的に追及する。
それをせずに、中途半端にトーク力を磨くほうへ進んで、中途半端に「話す」を強化しようとするから、おかしくなる。
私は今、コンサルを通じていろんなホステスさんの相談にのっています。現役時代の私も、ホステスという仕事を通じて、お客様の相談にのっていました。
もっと遡れば、学生時代も先輩や同級生、先生や刑事さん(←?笑)の相談にのっていた。
私のやっていることは、立場や職業が変わっただけで、何にも変わっていません。
人の抱えている問題を聞いて、分析し、改善策を考え、必要であれば調査し、問題を解決したり緩和させる道を模索して提示する。
これをずっとやり続けてきた結果、いろんな知識やスキルが身について、今がある。
あなたは、何を追及してきたでしょうか。お金を稼ぐことを本当に追求していたら、とっくに稼いでるはずです。
稼ぐための方法もいっぱい知っているはずだし、人に稼がせることもできるはず。
そうなっていないということは、稼ぎたいとは思うけど本気で思ってない。誰も教えてくれないから、なんて関係ないです。
私だって、誰かから「人の相談に乗って解決する方法」なんて教わったことありません。
どうしたら心開いてくれるかな、と考えることはあっても、どうしたらお金使ってくれるかなーなんて考えたこともありません。
何がしたいの?
お客様に癒しを提供したい、と言いながら、ケバケバの身なりをする。お客様に和んでほしい、と言いながら、バカ騒ぎすることしかできない。
お客様にくつろいでほしい、と言いながら、お客様に気を遣わせる。
お客様に楽しんでほしい、と言いながら、そう言ってる自分はまったく楽しくなさそうに仕事をしてる。
聞いていて、何がしたいの?と思います。
一目置かれたいと言いながら、人と違うことをするのはイヤ。色恋をやめたいと言いながら、それ以外の方法を提示されてもやらない。
稼ぎたいと言いながら、稼ぐためにがんばるのはイヤ。人に認められたいと言いながら、認めてもらえる言動を取るのはイヤ。
正気の沙汰とは思えんのです、私からすると。自分が相反する言動を取っているから、迷走するんです。
こうなりたい、と思ったら、それを貫いてみる。その途中で「あれ、違ったかも」と気付くことはあります。
でも、1年も貫けないどころか、たかが1~2回やったくらいですぐにやめて、次の方法を探して、なんてやってたら、何にも身につかなくてあたりまえ。
中途半端なことしてるから、結果にならないのです。
まとめ
ひとつのことを貫くと、当然それを必要としない人たちも現れます。
それを恐れて、何でもかんでもできるようになろうとすると、あなた自身を必要とする人がいなくなる。
これが「あなたはお客様に何を提供できるの?」の部分。
世の中に『器用貧乏』という言葉があるように、何でもできるけど何も提供できない、では、ビジネスは成り立たないのです。
ホステスの心得