【発達障害】仕事ができないと悩むホステスさんへ
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
この記事のテーマは、発達障害です。でも、機能不全家庭で育ち、トラウマを抱えているホステスさんにも当てはまります。
「発達障害も、トラウマも、悩みも、なにもない」というホステスさんは自分の周りにいる「当てはまる人」のことだと思って、読んでみてください。
記事の最後に、
- 私自身の売れなかったころの経験
- 当時の気持ち、
- そして売れるための考え方
についても、本音で書きました。長文になっちゃいましたが(汗)
最後の部分だけでも目を通していただくと、少しものの見方が変わるんじゃないかな、と思います。
この記事の目次
発達障害(グレーゾーン含む)ホステスの悩み
芽が出ないキャバ嬢として質問させて頂いたものです。早速のお返事をありがとうございました。
1から5まで全て当てはまっております。先日も見た目も中身も服装も清楚系でギャップがないと言われたばかりです。メンタルも発達持ちなのですぐに崩れますし、発達ゆえに会話能力も低いです(どこまで言っていいかわからないのでちぐはぐな会話になってしまいます)
また、場当たり的な営業もその通りです。営業のかけ方わかりません。勝手に来てくださるお客さましかいません。
長々となりましたがどうせやるなら一度は売れてみたいので記事を楽しみにしております!
メッセージありがとうございます。『売れる要素はあるのに芽が出ないホステスの問題点』の続編です。
ホステスとしてもっとも致命的な「コミュニケーション」の障害
発達障害にもいろいろありますが、ホステスとしてもっとも弊害がある点は、コミュニケーションに関する部分です。コンサルで共通しているのは、
- 質問に適した回答ができない
- 実際に話していることより気になったことが最優先になる
- 一度思い込むとなかなか修正できない
- 頭に浮かんだことをパッと話す
- かなり抽象的な話し方
などがあり、意思疎通になかなかの困難さがあります。
仕事で結果が出ない最大の理由「メンタル」の障害
セッションでも発達障害のホステスさんは結構いて、いろんな悩みを抱えていますが、一番はここです。
本人に自覚がない(受け入れたくない気持ちも含め)場合もありますが、
- トレーニングを継続できない
- やらなければならないことより「やりたいこと」が優先する
- 被害者意識が強く働き冷静な判断ができない
- 都合が悪くなると言い訳や逃げることが多くなる
- 気分で仕事のクオリティが変わる
- 計画的に動けない
などがあり、これらがすべてメンタルによって左右されます。
定型の私から見た発達障害を持つホステスさんの問題点と見解
コンサルで、本人が一番難を感じて困っているのは、コミュニケーションです。相談内容としては、
- 人の気持ちが分からない
- 何をどこまで言っていいか判断がつかない
- 空気が読めない
- うまい切り返しや気の利いたことが言えない
- どう対応していいかわからない
などが多く上がります。が、ぶっちゃけて本音を書くと・・・
そんなことはどうでもいいよねー
と、心の底から思ってます。もちろん、本人がもっとも悩んでいることなので「そんなこと」と言い切ってしまうのは傷付くと分かっています。
でも、本当にどうでもいいんですよ。メンタルの不安定さに比べれば。
発達障害だからこその良さもある
私は、発達障害そのものが仕事のデメリットになるとは、まったく思っていません。コンサルを受けているホステスさんには、ASDもADHDもいます。
でも、何度もNo.1になっている子もいるし、ママやチーママとして活躍している人もいます。確かに、定型の私から見れば、
「通常なら、こんなこと問題にならないよね」
っていうことを大トラブルに発展させたり、ナゾの言動を取ったりはします(笑)
でも、定型の私には絶対にできないなと思うことをヒョイとやってのける行動力&過集中には、毎回驚かされます。
また、素直でまじめでがんばりやさんも多いし、天真爛漫さや優しさもあって、どこか憎めない愛されキャラの子ばかりです。
つまり、『発達障害だから仕事ができない』ではないんです。大きな問題は、発達障害以外の要素にあるということ。
発達障害の特性を活かしつつ、知識として人の気持ちを学んでいければ、少なくともホステスとして結果を出すことは十分可能。
事実として、私のコンサル生さんだけで言っても、現実に結果を出している子たちがいますのでね。
メンタルさえ何とかなればコミュニケーションは補える
実際に発達障害のホステスさんをコンサルする中で強く感じる問題点は、先にも書いた通り、コミュニケーションよりもメンタルです。
メンタルさえ何とかなれば、本人がもっとも悩んでいるコミュニケーション面は、さほど問題ではありません。
これは、断言できます。もちろん、コミュニケーションに一切の問題がなくなるわけではないけれど、学びを重ねていくことでどんどん補えます。
でも、メンタルがどうにもならないことには、この学びを重ねていくこと自体ができない。ここが、一番の問題なんです。
結果を出したいなら信頼できるメンターをつけること
まずは、きちんと診断を受けて医師の助言を仰ぎ、診断が下りなかった人はサプリメントなども試してみましょう。
起き上がれない、月のほとんどが鬱状態で生理が終わると少し安定するという人は婦人科も受診し、低用量ピルの使用を相談してみるのもいいでしょう。
その上でも、発達障害を持つホステスが結果を出すには、正直自分1人ではむずかしいと思います。
もしもあなたが本気で結果を出したいと思っているなら、「この人の言葉なら聞ける」と思える、信頼できるメンターをつけることをすすめます。
ここ、とても重要なので、あえてもう一度、詳しく書きます。
メンターをつけること
もしもあなたが本気で結果を出したいと思っているなら、「この人の言葉なら聞ける」と思えるメンターをつけることです。
- この人なら私の問題を解決してくれる
- この人なら私を何とかしてくれる
- この人なら私を助けてくれる
- この人なら私を分かってくれる
そういう相手はダメです。それでは、ただの依存になります。そうではなく、
『多少厳しいことを言われても、この人の言葉なら聞ける』
そう思える人を探して、考え方や受け取り方、気にするポイント、理解不能な人たちの心理などを助言サポートしてもらいましょう。
そのときに「どうしたらいいですか」と丸投げして、答えをもらうだけでは、まったく無意味です。
まず自分なりに考え、自分なりに取り組み、何かしらの結果を一緒にチェックしてもらい、助言や次の課題をもらうのです。
このチェック作業の際、どういう言い方であれ、改善点や問題点を指摘されることになります。
それはきっと、どういう形であれあなたを傷付け、落ち込ませることになります。
だから「この人の言葉なら聞ける」という人を探してください。逆に、絶対に選んではいけない相手は「耳心地のいいことを言ってくれる人」。
あなたがほしいと思う答え、あなたが望む優しさをくれる人は、「本気で変わりたい・結果を出したい」と思っているのであれば、マイナスにしかなりません。
売れなかったころの私を振り返って本音
いろいろ書きましたが、実は発達障害だから云々って、あんまり関係ないんですよね。
本当に重度で「これは本当に社会では生きていけないね」というレベルなら、ホステスとして働けていないはずです。
ホステス業に就けている時点で、単に定型と比べれば不便が多く凸凹が際立って苦労する、というだけで。
脳の作りが違って、みんなと同じことができない、分からない、となるでしょう。
でも、定型だって、周りと同じことなんかできないし、わからないことだらけですよ。
人それぞれ、育った環境も違うし、培ってきた経験や能力も違うし、考え方も価値観も違う。
だからこそホステス業はおもしろいし、本気でやればいくらでも成長できる仕事なんです。
私はトラウマを抱えた人
あなたから見れば、私は発達障害も持っていないし、仕事面では成功者に見えるでしょう。確かに、そうかもしれません。
でも、最初から何でもできたわけではないし、生きてきた環境そのものは、おそらくあなたの想像を超える最悪なものです。
親から毎日殺されそうになる中では、自分が生き延びることが最優先で、人の気持ちを考えて行動する余裕なんかありませんでした。
歪んだコミュニケーションの中で培ったものは、16歳で家を捨てて社会に出ると、なにひとつ役に立ちませんでした。
人の言ってることがわからないし、私の言ってることは何も伝わらないし、人があたりまえにできること・話せることが私にはできない。
あまりにもわからなさすぎて、国語辞典片手にホステス業をやっていた時期があるくらいです(笑)
やっと自由になったのに、こんなに大勢の人が周りにいるのに、誰とも意思疎通できない孤独は、親から命を奪われそうになる日々よりもはるかにつらかった。
資質的にも、私は元々パソコンのような無機質人間で、共感スキルも調和スキルもゼロ、他人にも世間にもほとんど興味がない。
暴力の後遺症で身につけられない衣装や装飾品もあるし、人の目を見て聴くことはできるけど、目を見て話すことは苦痛だし、メモを取ると全部忘れてしまう。
発達障害のつらさは分からないけど、人と違う自分に苦しむ気持ちは知っているつもりです。
だけど、じゃあ虐待を受けたトラウマがあるから何でも許されるかといったら、それは違う。
どうしてもできないことは理解してもらえるよう努めることも必要だし、そういう経験を持たない人達がどんな気持ちで生きてきたかを私自身知る必要がある。
だから私は、24歳のときに決めました。
確かに私はそういう家庭で育ち、誰がどう見てもなかなかの虐待児だったけれど、もうそれを言い訳にしたり、逃げ場所にはしない、と。
そう腹を括れるまで9年もかかったのに、そこからNo.1になるまでは1年しかかからなかった(笑)
それくらい、メンタルは大きな影響力を持つのです。
今の私もきっと、そういう家庭で育っていない人からすれば、理解不能な面があるはずです。
でもそういう自分が嫌いじゃないし、そういう私だからこそ成し遂げられたことも確実にあります。Twitterでも、ブログでも、私は言っているはずです。
売れたいなら、人より秀でたいなら、周りと同じことやってちゃダメだよ。
みんなができることをできるようになりたい、その気持ちは分かります。でも、みんなと同じことをやって、みんなと同じになる必要はない。
人と違う面を持っているのであれば、あなたはすでに「人と違う」のだからラッキーじゃないですか?もうそこがすでに「売れる要素」のひとつ、ですよね。
そこを逆手に取って活かせるだけのメンタリティがない、というだけです。
お金を稼ぐのも、人生を変えるのも、ホステスとして売れるのも、ノウハウよりも本人の考え方や捉え方が大きく影響します。
でも、幸いにも夜の業界は、私のような虐待児も、一般のお仕事がうまくいかない発達障害を持つ人も受け入れてくれる寛容さがあります。
お客様も、成長をあたたかく見守ってくださる寛容さを持っています(クソ客様にはないけどねw)。
それに甘んじず良いチャンスだと思って、考え方、捉え方、ものの見方に影響をくれる人の言葉を聞いて、そこからたくさんの学びを重ねていってください。
記事を分けたら意味がないな、と思って書いたので、長文になってしまいました(笑)最後まで付き合ってくれてありがとう!(人´口`)テンクスッ♪
発達障害や、私と同じ家庭環境の影響で人間関係に悩んでるホステスさんは、こちらの記事も読んでみてね^^
ホステスの心得