Q.第三者の視点で見るというのは一体どうしたらいいのでしょう。

こんにちは。ホステス専門アドバイザー
秋好玲那です。→目次はこちら^^
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お手紙やメールなど文章を書くときに「第三者の目でチェックすること」「○○さんだったらどう書くか、どんな言葉をチョイスするか考えること」と言われます。そうしているつもりですが、なかなかうまくできません。どうしたらいいでしょうか。
銀座ホステス/30代
ご質問ありがとうございます^^
『第三者の目線で見る』とは、
- 自分とは違う人物になりきって
- その人物の性格や価値観、立場、実績などを踏まえて
- 「その人物ならどういう視点で書こうとするか」を考え
- 「その人物がどういう言葉を選ぶか」を考える
という作業になります。
これを直感でできるようになるには、
- 第三者として仮定する人物像を客観視できていること
- その人物像の言動を具体的に想像できること
- 自分の要素を捨ててその人物になりきれること
この3つが前提。
できないということはあなたはまだまだ
『あなたのまま』ということです。
第三者の目を持てないホステスの特徴
第三者の目になれないホステスさんは、
- 自分の価値観から離れられない
- 第三者になったつもりが「私が○○さんだったらどこを直すか」という『私のまま』で見ている
- そもそも「○○さん」をまったく理解してない
- そもそも人に興味がない
- 自分と○○さんの違いが分かってない
- 自分を客観的に分析できてない
上記のどれか、または全部です。
たとえば、複数のホステスさんと私を比べると、こんな違いがあります。
[st-kaiwa1]ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。相手の「言わないこと」を読み取り分析する能力が高く、参謀タイプ。お客様からは「自由人」「こいつに任せておけば間違いない」と評価を得る。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2]ホステス歴7年、高級クラブに勤める。100万を超える売上を出せることもあるが、ナンバー入りの経験はない。明るくサバサバした性格でノリが良い反面深く物事を考え分析することが苦手。お客様からは「一緒にいると楽しい」と評価を得る。[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa4]ホステス歴5年、万年ヘルプ。ネガティブで常に思考停止、自分で考える力が著しく弱い。視野が狭く自分の価値観以外は一切受け入れない。他責型でめんどくさがり、したいことしかしない。お客様からは「あの子つけないで」と言われることが多い。[/st-kaiwa4]
[st-kaiwa5]ホステス歴10年、月商2千万のNo.1ホステス。高嶺の花タイプでプロ意識も高いプレイヤータイプ。女性らしさとやわらかさを表現する力に長けている。お客様からは「彼女を知ってるというだけでステイタス」と評価を得る。[/st-kaiwa5]
ではこの4人が、同じ言葉をチョイスするか?というと、絶対にありえないと思います。
たとえばお礼状で「再会できて嬉しかった」の一文を書くとしても、こんな違いが出るはずです。
[st-kaiwa1]変わらぬあたたかい笑顔と心遣いをくださる○○様に触れ、再会の喜びが日毎増す思いでおります。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2]○○様と再びお会いできましたこと、大変嬉しく存じます。[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa4]○○様と久しぶりに会えて嬉しかったです。[/st-kaiwa4]
[st-kaiwa5]○○様がお変わりなくいてくださったと知れただけでも、私にとりましては幸せなひとときでございました。[/st-kaiwa5]
この違いが出るのは、人柄・プロ意識・経験(場数)・実績など様々な要因が重なっています。
仮に普段のあなたが、
[st-kaiwa2]○○様と再びお会いできましたこと、大変嬉しく存じます。[/st-kaiwa2]
これを選んでいるとして、
- 「なんとなく」で選んでいる
- 『売れた実績を持つ人』と『売れた実績のない自分』との違いが分かってない(なぜ売れたか、どこにこだわりがあるか、など考えたこともないなど)
などであれば、
その人がどんな気持ちで何を伝えたくてその言葉を選んだか
がまったく分からず、自分の価値観だけで文章を見返すことになります。
また、あなた自身が「再会できて嬉しい」だけを表現しようとしていることも要因。
私や売れっ子さんは、「再会できて嬉しい」をだけを表現しているのではなく、
どんなふうに嬉しかったか
を表現することで、再会できたことを喜んでいると伝えているわけですね。
この視点の違いも、おそらく理解できていないのだと思います。
こうした積み重ねの結果、自分がチョイスした言葉以外の言葉を拾えなくなるわけです。
というわけで、
その人物になりきる
その人物がどんな視点で書こうとするか、を考える
上記の視点で言葉を選ぶ
これを繰り返しトレーニングしてください。
可能であれば、なりきったその人物に見てもらって、答え合わせをしましょう。
その際には、
[st-kaiwa2]○○さんの実績を考えると、こんな稚拙な単語は選ばないと思ったので、こちらをチョイスしてみた[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa2]○○さんの性格を考えると、単純に「会えて嬉しい」という視点では書かないと思ったので、こんな気持ちになったという視点で書いてみた[/st-kaiwa2]
というように「なぜそれを選んだか」も合わせて伝えるようにすると、適切なアドバイスを受けやすくなります。