Q.第三者の視点で見るというのは一体どうしたらいいのでしょう。

こんにちは。ホステス専門アドバイザー秋好玲那です。→目次はこちら^^
お手紙やメールなど文章を書くときに、
- 第三者の目でチェックすること
- 〇〇さんだったらどう書くか、どんな言葉をチョイスするか考えること
と言われます。そうしているつもりですが、なかなかうまくできません。『第三者の目で見る』とは、一体どうしたらいいのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。『第三者の目線で見る』とは、
- 自分とは違う人物になりきって
- その人物の性格や価値観、立場、実績などを踏まえて
- 「その人物ならどういう視点で書こうとするか」を考え
- 「その人物がどういう言葉を選ぶか」を考える
という作業になります。これを直感でできるようになるには、
- 第三者として仮定する人物像を客観視できていること
- その人物像の言動を具体的に想像できること
- 自分の要素を捨ててその人物になりきれること
この3つが前提。できないということはあなたはまだまだ『あなたのまま』ということです。
※直感については『売れっ子たちがシレッとやっている接客術』も読んでみてください。

第三者の目を持てないホステスの特徴
第三者の目になれないホステスさんは、
- 自分の価値観から離れられない
- 第三者になったつもりが「私が〇〇さんだったらどこを直すか」という『私のまま』で見ている
- そもそも「〇〇さん」をまったく理解してない
- そもそも人に興味がない
- 『自分』と『〇〇さん』の違いがわかってない
上記のどれか、または全部です。たとえば、複数のホステスさんと私を比べると、こんな違いがあります。
「この4人が、同じ言葉をチョイスするか?」というと、絶対にありえないと思います。たとえばお礼状で「再会できて嬉しかった」の一文を書くとしても、
といった違いが、必ず出るはずです。この違いは、人柄・プロ意識・経験(場数)・実績など様々な要因が重なっています。仮に普段のあなたが、

を選んでいるとして、
- 「なんとなく」で選んでいる
- 『売れた実績を持つ人』と『売れた実績のない自分』との違いが分かってない(なぜ売れたか、どこにこだわりがあるか、など考えたこともないなど)
などであれば、『その人がどんな気持ちで何を伝えたくてその言葉を選んだか』がまったく分からず、自分の価値観だけで文章を見返すことになります。
また、あなた自身が「再会できて嬉しい」だけを表現しようとしていることも要因。
私や売れっ子さんは『再会できて嬉しい』をだけを表現しているのではなく、『どんなふうに嬉しかったか』を表現することで、再会できたことを喜んでいると伝えているわけですね。
この視点の違いも、おそらく理解できていないのだと思います。
こうした積み重ねの結果、自分がチョイスした言葉以外の言葉を拾えなくなるわけです。というわけで、
- 自分の価値観を一切捨てる(横に置く)
- その人物になりきる
- その人物がどんな視点で書こうとするか、を考える
- 上記の視点で言葉を選ぶ
これを繰り返しトレーニングしてください。可能であれば、なりきったその人物に見てもらって、答え合わせをしましょう。その際には、


というように「なぜそれを選んだか」も合わせて伝えるようにすると、適切なアドバイスを受けやすくなります。
ホステスの心得