メールやLINEをしても来店・同伴につながらないのはなぜ?どうしたらいい?

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
普段の営業で悩んでいるホステスさんは大勢いますが、メールやLINEでの営業活動において悩みを大雑把に挙げると、
- どういう内容にしたらいいのか
- どうしたら返事がくるのか
- どう書けば来店(同伴)してくれるのか
大体上記の3つに集約されます。「普段どんな内容で送ってるの?」と尋ねると、
〇〇さんこんにちは☀
また1週間が始まりましたね😊
今週はとっても寒いそうなので、あたたかくしてくださいね。
お仕事がんばってください💪✨
みたいなことを送っているのですが、これではなにも響きません。なにも連絡しないよりはマシですが、
「名前だけ変えて全員に送ってるんだろうな~」
とバレバレでもあるし、大勢のホステスが似たような内容の連絡をしているので、埋もれてしまいます。では、どうしたらいいのでしょうか。
この記事の目次
「来店」や「同伴」を目的に置くと失敗する理由
率直に言います。お客様へ連絡する目的が「来店させる」「同伴させる」になっているホステスは、売れません。
もちろん最終的にはそうなんですが、そこを『連絡する目的』にしてる時点でアウトなんですよ。その間のことが、丸ごと抜けてるから。
仮に無理やり引っ張ったとしても、お客様には不満が残ります。その結果、色恋になったり、リピート率が下がったりするわけです。
色恋なくリピート率を上げたいのであれば、来店や同伴以外に目的を置いたほうが確実です。
人はセールスを無意識に拒絶する
誰だって、一方的に売り込まれたらイヤじゃないですか。
あなたも、私がブログ記事上げるたびに「コンサル受けて!」って書いてたら、読みたくないでしょ?
買物に行って、あなたが何か手にするたびに店員が寄ってきて、商品説明したり、絶対ウソだろっていうお世辞言ってきたら、イヤでしょ。
「こいつ、買わせようとしてるな!」って身構えるじゃないですか。
これって完全に、自分の意思とは違う力が働くことに対する自然な防衛反応なんですよ。
いらないものを買わされるって、お金と時間、そして精神的ストレスっていう実被害が発生するので、苦痛なんです。
その苦痛を回避するために、どうしても身構えてしまう。それが、一般的な顧客心理です。
『営業』が嫌われると分かっているはずでは?
それに、来店させようとすればするほど、文章が書けないはずなんですよ。
これって「来て!」「同伴して!」っていう営業が嫌われるってわかってる証拠ですよね。
少なくとも、自分がそうされたらイヤだから抵抗があるわけじゃないですか。だったらその目的は間違ってるってことなんですよ。
にもかかわらず「来店」や「同伴」を目的に起き続けて、目先の数字ほしさに行動するから、どんな内容でどう書けばいいか~と悩む羽目になるんですよ。
嫌がられるとわかってることをやろうとしてるんだから、当然ですよね。
目的が「来店」や「同伴」だから心が折れる
で、イヤイヤやるからストレスだし、ストレス受けた分だけ見返りを期待する。
その結果、返事がないとかで傷付いて心疲弊して、仕事がイヤになったり、さらにストレスになったりする。
でも、本当の問題は営業方法がわからないことではなくて、
「来て」と言わないほうがいいことだけは分かるけど、それ以外にまったく用事がない
ってことなんですよね。これって自分が生み出してる状況で、どうしたらいいかと悩んでもムダです。というわけで「連絡する目的」の視点を変えましょう。
TVCMに見る「売り込まない営業法」
TVのCMも「買って!」「来て!」ばっかりだったら、ウザイじゃないですか。
そうならないように計算して、さりげなく社名と商品名をアピールして、忘れられないように定期的に思い出す機会を作る。これがTVCMですよね。
でも、ずっと同じCMだと飽きるから、CM自体に興味を持ち続けてもらうために、斬新な切り口で作ったりする。
CMを見て「ほしい」と思った人は買うし、買わない人もCMの話題をしてくれればそれが営業になるし、有名になればなるほど稼ぎやすくなりますよね。
そういった視聴者や購入者の声を拾って、またCM作りや商品開発に役立てる。このループの中で商品が売れていくわけです。
CM広告見るたびにレスポンスする人、見たことある?
ホステスも同じで、普段のお伺いはCMなんです。だから、返信なんかなくていい(というか、ないに越したことはない)。
あなた、TVCMを見るたびに全社へ「見ました、わざわざありがとう!」って連絡しないでしょ?
CM見て買おうと決めたとしても、分からないことがない限りは「買います!」って連絡しないでしょ?というか、そんな人、いないでしょ?(笑)
予約制でもない限り、買おうと思ったものは勝手に買うはずです。
返事なんかなくたって来店する人は来店する
同じように、お客様も連絡してこないのが大前提。
お客様も、あなたからの連絡で何かを感じて「この子いいな」と思ったときに初めて来店を考えるわけです。疑問がない限り、連絡なく突然やってきます。
マメに返信してくる人って、無料サンプルほしさにアンケート書くだけの人と同じですよ。
それなのに返事をくれたことに安心してたら、一生かかっても売れないですよ。その人、無料サンプルがほしいだけで、お金使いませんから。
これがわかってない状態で来店や同伴を目的に連絡してるから、労力がムダになってしまうのです。
来店や同伴につながらないメールを改善するトレーニング
そんなわけで、早速「来店同伴以外の目的」を日常化していきましょう。
とはいえ、今現在来店のあるお客様を練習台にするわけにはいかないので(笑)
すでに疎遠になりかけている人を相手に月に一度でいいので、
「どうせ来ないなら練習台になってもらおう、万が一にも来てくれたらラッキーだし!」
くらいの気持ちで取り組んでください。
CMだと割り切って目的を絞り込む
色恋しない売れっ子ホステスは、メール1通で来店するなんて、まったく思っていません。
つまり、CMだと割り切って、自分の価値を見せる場にしているわけです。
- 私を思い出してもらうため
- 忘れられないように
- 違う面を見せるため
- お客様の情報を拾うため
これを目的に連絡を取ります。いろんな話題、いろんな切り口で、自分が持っている知識や感性を見せていくのです。
具体的にどんな
商品としての自分の「どの面を見せるか」を決める
たとえば私だと、お店や電話では毒舌系なので、文章では情緒や優雅さ、教養やマナーを見せていきます。たとえば、



など、普段はバッサバッサと切ってしまう私から、
先日、昔の勤め先の上司から連絡がありました。
退職してもう10年以上にもなるのに、いまだに気にかけてくださって、とてもありがたいことです。
凍える寒さの中、心あたたまる出来事でした。
〇〇さんには、気にかけている方はいらっしゃいますか?
もしいらっしゃったら、ぜひ連絡してみてくださいね。
〇〇さんの心にもあたたかな風が吹きますように。
そうすると多面性が出て「もっと話してみたい」と感じてもらえたり、「この子なら大事なお客様を任せられる」と感じてもらえたりします。
その先に「来店」や「同伴」が発生するのです。お客様は飲みたいとか好みとかで来店や同伴をするわけじゃなく、
「この子と話すと、何か得るものがあるんじゃないか?」
と感じて、話すこと、一緒に過ごすこと、何かを得ることを目的に「来店」や「同伴」という行動に出るだけです。
お客様にとっても、来店や同伴は目的にならないわけですね。
まとめ
- 来店や同伴を目的にしない
- LINEやメールはCMだと割り切って文章を作る
- 「この子との時間は有益」と思えることをゴールに!
「違う面を見てもらう」を頭に置いて、文章を作成しましょう。最近始めたこと、興味が湧いたこと、心に響いたこと、たくさんあるはずですよ!
『お伺いメール・LINE・SMS例文まとめ』を参考に、疎遠になっているお客様を練習台にして、どんどん文章づくりに慣れていってくださいね。
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