「チェッカーズ」暴露本(ぼーろぼんw)に見る売れっ子の世界
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
無関係な話題から変化球を投げる日もあるサイトです(笑)
たまにはこういう「管理人のひとりごと」的記事も書こうと思います。いえね、タイトル通り、超絶『いまさら感満載』な本を読破しましてね。
あ、クリックすると買えますよ、一応w
20年近く前に大騒ぎになった本ですが、当時は1,300円(税別)を出してまで買う気にはならず、読みたいともまったく思わず。
中古で200円だったし、一応話題だったし~と買ったくせに、半月ほど放置(笑)
やっと読んで、ホステスさんにも当てはまる内容だなーと思ったので、取り上げた次第です。
ご存知ない方のために付け加えますと、「暴露本(ぼーろぼん)」と言ったのは、著者であるタカモク氏です。
「暴露本」が読めなかったのかしら・・・そんなわけないわよね。ギャグのつもりがスベッただけよね。きっとそうよね・・・( '∇')ウフフフフ
この記事の目次
著書「チェッカーズ」について
ここはもう「読みたい人だけどうぞ」的に、見た目サラッといきます。あくまでも「見た目サラッと」です、開くとガッツリ書いてます(笑)
【ネタバレ】書籍「チェッカーズ」内容
「チェッカーズ」読了後の個人的感想
てなわけで、本題まいります(`・ω・´)キリッ
スター=唯一無二の存在
若い世代の子からすると、「チェッカーズなんて知らないし、ただのオッサンじゃん!ダセーw」だろうけど。
それ以上に、このサイトに用のあるホステスさんにとって「関係なくね?」感だとは思うけど(笑)
ここは少しそういう主観を横に置いて、売れっ子になるという視点で考えてみてください。
『あなたが将来どういう売れっ子=スターになるのか』にも関わる、「根本的な考え方・物事に対する視点」のお話です。
チェッカーズのスターは明らかにフミヤさんだった
「チェッカーズ」というグループの中で、ぶっちぎりのトップスターは、誰が見ても明らかにフミヤさんでした。
そのままそっくりお店に置き換えると、No.1ホステスの位置ですね。
しかもデビュー前から考えると、12年以上ずっと不動のエースです。これはすごいことじゃないですか?
もちろん、他のメンバーにもたくさんファンがいて、彼ら7人そろってこそのチェッカーズ、でした。
でも、フミヤさんの存在は、誰から見ても『絶対エース』だったわけです。
ホステスも芸能界も「代わりがいるレベル」では困る
ホステスの仕事も、芸能界の仕事も、人気商売でしょ?「私が潰れたら終わり」は同じじゃないですか。
自分が休んでも、代わりがいるから大丈夫。自分がいなくても、誰かがやるから大丈夫。
これから売れたい、秀でたいと思ってる子がこんな「自分の代わりがいるレベル」の仕事してる時点で、絶対に売れないと思いますね。
ここをね、モクさんも分かってなかったんだな、と思ったんですよ。事実、フミヤさんが解散を切り出したときのことを、モクさんは著書でこう書いてます。
マサハルをメインボーカルでいこう。それでもダメなら俺がメインボーカルをやってもいいから、チェッカーズだけは残そう。
それは、あなた達のためにもなるんだから。
おお、マジかw と、読んでて思わず鼻水出ちゃった瞬間。
(* ̄ii ̄)(* ̄i ̄)(* ̄  ̄)ズズ(* ̄ii ̄)ブー
現実が見えないって恐ろしい。ボーカリストなのに。プロなのに。
売れっ子=スターになる、ということ
さて、チェッカーズは紛れもなく、スターでした。では、7人は、平等に重圧を抱えていたんでしょうか。
ファンの方は気を害するかもしれませんが、私には絶対に「平等」には見えません。
曲を生み出すプレッシャーや技術向上等、各メンバーが日々努力してこられたであろうことは、重々分かります。
だけど、フミヤさんが背負ってきたものとそれらが同じとは、絶対に思えない。だって、フミヤさん以外が歌っても売れないから。
どんなに性格良くても、心がきれいでも、顔が良くても、友情が美しくても、男気があっても、人格に優れていても、お金かけても、死ぬほど努力しても、才能があっても、根性があっても、売れなかったら終わりなんですよ、彼らは。
- 自分の肩に、メンバーやスタッフ、その家族の生活と未来がかかってる
- 自分の肩に、会社の運命とファンの期待と信頼がかかってる
- 売れたら売れたで、どんどん期待と要求は上がる
- 自分が歌えなくなったら全部終わる
- 「できない」は一切通用しない
このプレッシャー、あなたは想像できますか?
という話です(モクさん、あなたもですよ)。
スター=代わりが利かない、と自覚を持てる人
私、『プレッシャーと向き合う覚悟を持てる人がトップに立てる人』だと思うんですよ。
自分が潰れたら終わりだ、自分の代わりは誰もいない、と腹を括れる人。あるとき、セッションで他愛のない雑談中に、ある売れっ子さんがこう言いました。
一見すると、ナマイキで勘違いしてると誤解されそうな言葉ではあります。でも、事実です。彼女の手が止まったら1日あたり、百万単位で売上が落ちます。
「彼女の手が止まるだけで、他のホステスの報酬が支払えなくなる」と言えば、責任の重さが伝わるでしょうか。
本当に何気ない会話でしたが、このセリフを聞いた瞬間、「もうこの子は大丈夫」と確信を持ちました。
こういう自覚を持てた子は、その後何があっても乗り越えていけるんですよね。スター=売れっ子になるということは、
- 自分の言動=自分だけの問題では済まないこと
- 自分のちょっとした判断や油断が、誰かの日々に大きな影響を与えてしまうこと
- 「自分が稼ぐ」ではもう済まないこと
ここにどれだけの自覚と覚悟を持てるか、に比例した結果だと思います。
「光」しか見ようとしていないのは自分自身では?
ただ、売れっ子は「光=結果」しか見えない(見せない)ので、こういう部分が影になって見えない。
でも、見ようと思えば見えるし、少なくともモクさんはずっと、フミヤさんの横で見ていたはずです。
あなたも、あなたの身近に売れっ子ホステスやママがいるはずです。影の面を見ようと思えば見えるはずだし、見ているはず。
でも、モクさんも売れないホステスさんも、都合よく光だけを見て、影に目を向けようとしていないのでは?
光は影を「都合よく」消してくれる
同じだけの努力をできない人にとっては、その光はソツなくこなしているように見えるし、生まれ持った天性のように感じるし、要領よく映るんでしょう。
相手のいる世界が「自分には手の届かない場所だ」と卑屈に感じたとき、羨望は妬みに変わるんでしょう。
もっと幅を広げたい、もっといい仕事がしたいとその人ががんばれば、「まだ金がほしいのか?」と猜疑心が湧くんでしょう。
調子のいいときには「調子に乗ってる」「売れてから天狗になった」と言い、いつ何時も聖人君子であることを押し付けるのでしょう。
そうやって、光で見えないことを逆手に、都合よく解釈して、相手を悪者にも偽善者にも聖人君子にもしてしまうのでしょう、
何かしらの形で無価値化して、都合よく自分を正当化したくなったり、偶像化したくなってしまうのでしょう。
怠けている自分を拒絶したい気持ちの強さと同じだけ、誰かを妬んだり憎んだり見下したりして、自分は悪くないと吠えるのでしょう。
でもそれって、努力できない・しない人の問題ですよね。
「チェッカーズ」を読んだ元No.1ホステスとしての感想
当然ですが、売れることや人より秀でることを目標としていない人は、そんな努力は必要ありません。
「がんばること、努力することが美しい!」みたいな単なる根性論や精神論は、まったくもって無意味で非効率ですしね。
ただ、自分が目指す場所が光の当たる場所なら、自分が求める光の強さの分だけ、努力は必須です。
モクさんはそれを怠ったのか、勘違いしたのか、それなりに努力をなさった結果として歪んでしまったのか、分かりません。
でも、少なくともモクさんがこの書籍を執筆しようと決めた時点では、
- 自分の言動=自分だけの問題では済まないこと
- 自分のちょっとした判断や油断が誰かの日々に影響を与えてしまうこと
- 「自分が稼ぐ」ではもう済まないこと
上記、どれひとつとして腹を括れていなかったんだな、とは思いました。
真偽などもはやどうでもいいほどの罪
きっと、モクさんもウソはついてないでしょう。フミヤさんの言った通り、これが「モクさんから見た真実」なのでしょう。
もしかしたら、100%、これが真実なのかもしれません。本当のことは、私にはわからない。
ただひとつ、言えることは・・・。モクさんはこの書籍を出したことで、大勢の人を傷つけ、哀しませてしまったということ。
もはや真実なんかどうでも良いほど、この結果を生み出したことが一番の罪です。
モクさん。あなたはあれほどの光の中にいながら、なにひとつ『影響力』に腹を括れていなかった。
選ばれた人にしか経験できない、最高に恵まれた場所で、選ばれた人の隣りに何十年もいたのに。
そこが、残念でならないのですよ。これがこの『チェッカーズ』という暴露本を読んだ私の感想。
解散コンサートでフミヤさんがファンに何と言ったか、横で聞いていたはずです。
チェッカーズはみんなにあげる。心の中で、大事にしてね。
そう言いましたよね、確かに。みんなが心の中で大切にしていたいい思い出に、こんな形で傷をつけてしまった。
あなたの嫉妬と、劣等感と、『オレの思い』を分からせることに必死で、非言語を汲み取れない不器用な性格で。残念すぎて、同郷として涙が出ます。
このサイトの読者様に思う願い
でも、モクさんのようなホステスは、残念ながら大勢います。
「あいつが悪い!」と誰かのせいにして自分と向き合おうとせず、まるで自分は被害者だと言わんばかりの言動をする人。
分かりますよ、気持ちは。誰かのせいにしたくなることもあります。認めたくないことも、受け入れがたいこともあります。
「私は悪くない!」と思っていないと、立っていられない日もあります。
でも、あなたが本当に売れっ子ホステスになりたい、人より秀でて認められたいと思うのなら。
あなたの言動が、誰かの人生を変えるかもしれない。
その自覚を、今から少しずつでも育ててください。
賛否両論おありかとは存じますが、最後まで駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました(・∀・)
というわけで、チェッカーズで一番大好きなこの曲でさよーなら。
ホステスの心得