「チェッカーズ」暴露本(ぼーろぼんw)に見る売れっ子の世界

「チェッカーズ」暴露本(ぼーろぼんw)に見る売れっ子の世界
管理人のひとりごと

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

無関係な話題から変化球を投げる日もあるサイトです(笑)

たまにはこういう「管理人のひとりごと」的記事も書こうと思います。いえね、タイトル通り、超絶『いまさら感満載』な本を読破しましてね。

あ、クリックすると買えますよ、一応w

20年近く前に大騒ぎになった本ですが、当時は1,300円(税別)を出してまで買う気にはならず、読みたいともまったく思わず。

中古で200円だったし、一応話題だったし~と買ったくせに、半月ほど放置(笑)

やっと読んで、ホステスさんにも当てはまる内容だなーと思ったので、取り上げた次第です。

ご存知ない方のために付け加えますと、「暴露本(ぼーろぼん)」と言ったのは、著者であるタカモク氏です。

「暴露本」が読めなかったのかしら・・・そんなわけないわよね。ギャグのつもりがスベッただけよね。きっとそうよね・・・( '∇')ウフフフフ

著書「チェッカーズ」について

ここはもう「読みたい人だけどうぞ」的に、見た目サラッといきます。あくまでも「見た目サラッと」です、開くとガッツリ書いてます(笑)

【ネタバレ】書籍「チェッカーズ」内容

▼ 【ネタバレ】書籍内容が気になる方はこちら

第1章:ガンになったぜ

  • 女房と子供の前で泣くなんて、俺の美学が許さねえぜ!
  • ガンとのケンカ、負けらんねえ!
  • 家族や恩人たち優しい、大事!
  • 無事生還、絶対死なねえ!

第2章:オレ、ワルだった

  • オレ保育園時代から有名な悪ガキだった
  • フミヤはオレの舎弟だったんだぜ
  • ずっと番張ってたんだぜ

第3章:チェッカーズ誕生

  • 頼み込んでバンドに入れてもらったぜ
  • トオルはオレにイイカオしなかったぜ
  • 地元で大人気だったんだぜ

第4章:チェッカーズデビュー

  • プロとアマの違いに感動したぜ
  • 恩師のおかげで超人気者になったぜ
  • でも給料5万で寮住まいだったぜ

第5章:事務所独立

  • 恩師のおかげで給料20倍になったぜ
  • 銀座でドンチャン騒ぎしてたぜ
  • 死ぬほど金使って遊んだぜ

第6章:フミヤ親友だぜ

  • オレ人気ないし辞めようかな
  • フミヤが止めてくれたんだぜ
  • オレがいないとチェッカーズじゃないってよ!

第7章:フミヤふざけんな

  • フミヤが休みたいって言ってきたぜ
  • 1人でがんばったみたいに言いやがったぜ
  • ガツンと言ってやったぜ

第8章:フミヤ許さねえ!

  • 解散するって言いやがったぜ
  • フミヤいなくてもやっていけるぜ!
  • 解散するまでフミヤをパシリにしてやったぜ!

第9章:フミヤのせいで解散

  • あいつ金がほしかったんだぜ
  • ソロになっても売れてねーくせに
  • 他メンバーもフミヤのコバンザメだぜ

第10章:オレ作家になるぜ

  • ガンになった人応援したいぜ
  • 恩師たちに恩返ししたいぜ
  • オレ心入れ替えて優しいジャイアンになるぜ

・・・ってことが書いてありました。なかなかの恨み節w

「チェッカーズ」読了後の個人的感想

▼ 個人的感想その1/ただただ「残念な人」

著者・タカモク氏の文章や文面から伝わる人間性みたいなものに対し、残念な気持ちになりました。

市は違うものの、チェッカーズは我が地元・福岡が生んだ大スターです。何の接点もないけど、勝手に彼らの活躍を嬉しく思っていた私としては、

玲那
玲那
あらら、成功しても器が育たなかったのねえ
おやおや、九州男児のサイアク部分をかき集めて凝縮したような人だわ
玲那
玲那
玲那
玲那
まあ残念、命に関わる大病患った結果がこれとは

といった具合で、特に怒りも不快感もないですが、ただただ冷ややかに残念。あ、でもおかげさまでチェッカーズ聴きまくりました、懐かしかったー。

▼ 個人的感想その2/フミヤのことが大好きだったんだね

ネットやTVでたくさん叩かれた(叩かれている)タカモク氏ですが、残念であると同時にこうも思いました。

「この人、フミヤさんのことが大好きだったんだなー・・・」と。

愛情が恨みに変わってしまったというか、スターになっていく友達の成長に自分が追いつけなかった劣等感というか。

ずっと変わらないと思っていたのに、本当に変わらない(変われない)のは自分だけで、周りはどんどん大人になって、変化していく現実を受け入れられなかったのかなあ。。。

そんなふうにも感じて、そんなモクさんの姿を見ていたフミヤさんの気持ちを想像すると心が痛みました。きっと哀しかっただろうな、と。

解散理由の真偽はさておき、ずっと友達で、夢を追って一緒に上京して成功して、そんなふうに時間を重ねてきた2人の間に埋めようのない差を感じたわけだから。

▼ そもそもチェッカーズって誰やねん?な方はこちら

ファンというわけでもない私が語るより、Wikipediaをご覧いただいたほうが早いです(笑)

私が一番彼らを目にしていたのは、オリジナルへ移行した辺りでしたが、カッコよかったですよ、とっても。

個人的には、ずっと久留米弁でしゃべってくれる彼らが大好きです。世間ではフミヤさんの話し方が、

  • 横着
  • 偉そう
  • 生意気
  • 上から目線でイラつく

等々言われているようですが、同郷だからか昔から見ているからか、私はまったく気になりません。デビューしたときから良くも悪くも何も変わってないです。

てなわけで、本題まいります(`・ω・´)キリッ

スター=唯一無二の存在

若い世代の子からすると、「チェッカーズなんて知らないし、ただのオッサンじゃん!ダセーw」だろうけど。

それ以上に、このサイトに用のあるホステスさんにとって「関係なくね?」感だとは思うけど(笑)

ここは少しそういう主観を横に置いて、売れっ子になるという視点で考えてみてください。

『あなたが将来どういう売れっ子=スターになるのか』にも関わる、「根本的な考え方・物事に対する視点」のお話です。

チェッカーズのスターは明らかにフミヤさんだった

「チェッカーズ」というグループの中で、ぶっちぎりのトップスターは、誰が見ても明らかにフミヤさんでした。

そのままそっくりお店に置き換えると、No.1ホステスの位置ですね。

しかもデビュー前から考えると、12年以上ずっと不動のエースです。これはすごいことじゃないですか?

もちろん、他のメンバーにもたくさんファンがいて、彼ら7人そろってこそのチェッカーズ、でした。

でも、フミヤさんの存在は、誰から見ても『絶対エース』だったわけです。

▼ ボーカリスト目線から見たチェッカーズ

「その昔、ボーカリストだった私」から見ると。

彼らはポップスバンドとかアイドルとかいろいろ言われてますが、元々はドゥーワップ出身なので声はきれいだし、歌もスキル的には高いのです。

きっと声は鶴久さんのほうがきれいだし、スキル的には高杢さんのほうが上、なんだろうと思います。でも、フミヤさんの歌声は他にない

鶴久さんのような歌声の人、高杢さんのような歌声の人はいるけど、フミヤさんのような歌声の人は、フミヤさんしかいないのです。

歌手としてスターになれるかどうかは『歌が上手いか下手か?』ではなく「唯一無二の歌声かどうか」なんですよね。

つまり生まれ持った楽器(身体)である程度決まってしまう、という残酷な世界なのです。ちなみにフミヤさんはご自身のことを、

「俺はアイドル卒業宣言してない」

とおっしゃっていて、『自分はアイドルだ』という認識でデビューなさったのだなーと思った記憶があります。

ホステスも芸能界も「代わりがいるレベル」では困る

ホステスの仕事も、芸能界の仕事も、人気商売でしょ?「私が潰れたら終わり」は同じじゃないですか。

自分が休んでも、代わりがいるから大丈夫。自分がいなくても、誰かがやるから大丈夫。

これから売れたい、秀でたいと思ってる子がこんな「自分の代わりがいるレベル」の仕事してる時点で、絶対に売れないと思いますね。

ここをね、モクさんも分かってなかったんだな、と思ったんですよ。事実、フミヤさんが解散を切り出したときのことを、モクさんは著書でこう書いてます。

マサハルをメインボーカルでいこう。それでもダメなら俺がメインボーカルをやってもいいから、チェッカーズだけは残そう。

それは、あなた達のためにもなるんだから。

「チェッカーズ」P211より引用

おお、マジかw と、読んでて思わず鼻水出ちゃった瞬間。

(* ̄ii ̄)(* ̄i ̄)(* ̄  ̄)ズズ(* ̄ii ̄)ブー

現実が見えないって恐ろしい。ボーカリストなのに。プロなのに。

売れっ子=スターになる、ということ

さて、チェッカーズは紛れもなく、スターでした。では、7人は、平等に重圧を抱えていたんでしょうか。

ファンの方は気を害するかもしれませんが、私には絶対に「平等」には見えません。

曲を生み出すプレッシャーや技術向上等、各メンバーが日々努力してこられたであろうことは、重々分かります。

だけど、フミヤさんが背負ってきたものとそれらが同じとは、絶対に思えない。だって、フミヤさん以外が歌っても売れないから。

どんなに性格良くても、心がきれいでも、顔が良くても、友情が美しくても、男気があっても、人格に優れていても、お金かけても、死ぬほど努力しても、才能があっても、根性があっても、売れなかったら終わりなんですよ、彼らは。

  • 自分の肩に、メンバーやスタッフ、その家族の生活と未来がかかってる
  • 自分の肩に、会社の運命とファンの期待と信頼がかかってる
  • 売れたら売れたで、どんどん期待と要求は上がる
  • 自分が歌えなくなったら全部終わる
  • 「できない」は一切通用しない

 

このプレッシャー、あなたは想像できますか?

 

という話です(モクさん、あなたもですよ)。

スター=代わりが利かない、と自覚を持てる人

私、『プレッシャーと向き合う覚悟を持てる人がトップに立てる人』だと思うんですよ。

自分が潰れたら終わりだ、自分の代わりは誰もいない、と腹を括れる人。あるとき、セッションで他愛のない雑談中に、ある売れっ子さんがこう言いました。

 

ホステス
ホステス
「私の手が止まったら銀座の灯りがひとつ消えるんだよ!」って、ムカついちゃいましたー(笑)

 

一見すると、ナマイキで勘違いしてると誤解されそうな言葉ではあります。でも、事実です。彼女の手が止まったら1日あたり、百万単位で売上が落ちます。

「彼女の手が止まるだけで、他のホステスの報酬が支払えなくなる」と言えば、責任の重さが伝わるでしょうか。

本当に何気ない会話でしたが、このセリフを聞いた瞬間、「もうこの子は大丈夫」と確信を持ちました。

こういう自覚を持てた子は、その後何があっても乗り越えていけるんですよね。スター=売れっ子になるということは、

  • 自分の言動=自分だけの問題では済まないこと
  • 自分のちょっとした判断や油断が、誰かの日々に大きな影響を与えてしまうこと
  • 「自分が稼ぐ」ではもう済まないこと

ここにどれだけの自覚と覚悟を持てるか、に比例した結果だと思います。

「光」しか見ようとしていないのは自分自身では?

ただ、売れっ子は「光=結果」しか見えない(見せない)ので、こういう部分が影になって見えない。

でも、見ようと思えば見えるし、少なくともモクさんはずっと、フミヤさんの横で見ていたはずです。

あなたも、あなたの身近に売れっ子ホステスやママがいるはずです。影の面を見ようと思えば見えるはずだし、見ているはず。

でも、モクさんも売れないホステスさんも、都合よく光だけを見て、影に目を向けようとしていないのでは?

光は影を「都合よく」消してくれる

同じだけの努力をできない人にとっては、その光はソツなくこなしているように見えるし、生まれ持った天性のように感じるし、要領よく映るんでしょう。

相手のいる世界が「自分には手の届かない場所だ」と卑屈に感じたとき、羨望は妬みに変わるんでしょう。

もっと幅を広げたい、もっといい仕事がしたいとその人ががんばれば、「まだ金がほしいのか?」と猜疑心が湧くんでしょう。

調子のいいときには「調子に乗ってる」「売れてから天狗になった」と言い、いつ何時も聖人君子であることを押し付けるのでしょう。

そうやって、光で見えないことを逆手に、都合よく解釈して、相手を悪者にも偽善者にも聖人君子にもしてしまうのでしょう、

何かしらの形で無価値化して、都合よく自分を正当化したくなったり、偶像化したくなってしまうのでしょう。

怠けている自分を拒絶したい気持ちの強さと同じだけ、誰かを妬んだり憎んだり見下したりして、自分は悪くないと吠えるのでしょう。

でもそれって、努力できない・しない人の問題ですよね。

「チェッカーズ」を読んだ元No.1ホステスとしての感想

当然ですが、売れることや人より秀でることを目標としていない人は、そんな努力は必要ありません。

「がんばること、努力することが美しい!」みたいな単なる根性論や精神論は、まったくもって無意味で非効率ですしね。

ただ、自分が目指す場所が光の当たる場所なら、自分が求める光の強さの分だけ、努力は必須です。

モクさんはそれを怠ったのか、勘違いしたのか、それなりに努力をなさった結果として歪んでしまったのか、分かりません。

でも、少なくともモクさんがこの書籍を執筆しようと決めた時点では、

  • 自分の言動=自分だけの問題では済まないこと
  • 自分のちょっとした判断や油断が誰かの日々に影響を与えてしまうこと
  • 「自分が稼ぐ」ではもう済まないこと

上記、どれひとつとして腹を括れていなかったんだな、とは思いました。

真偽などもはやどうでもいいほどの罪

きっと、モクさんもウソはついてないでしょう。フミヤさんの言った通り、これが「モクさんから見た真実」なのでしょう。

もしかしたら、100%、これが真実なのかもしれません。本当のことは、私にはわからない。

ただひとつ、言えることは・・・。モクさんはこの書籍を出したことで、大勢の人を傷つけ、哀しませてしまったということ。

もはや真実なんかどうでも良いほど、この結果を生み出したことが一番の罪です。

モクさん。あなたはあれほどの光の中にいながら、なにひとつ『影響力』に腹を括れていなかった。

 

選ばれた人にしか経験できない、最高に恵まれた場所で、選ばれた人の隣りに何十年もいたのに。

 

そこが、残念でならないのですよ。これがこの『チェッカーズ』という暴露本を読んだ私の感想。

解散コンサートでフミヤさんがファンに何と言ったか、横で聞いていたはずです。

チェッカーズはみんなにあげる。心の中で、大事にしてね。

そう言いましたよね、確かに。みんなが心の中で大切にしていたいい思い出に、こんな形で傷をつけてしまった。

あなたの嫉妬と、劣等感と、『オレの思い』を分からせることに必死で、非言語を汲み取れない不器用な性格で。残念すぎて、同郷として涙が出ます。

このサイトの読者様に思う願い

でも、モクさんのようなホステスは、残念ながら大勢います。

「あいつが悪い!」と誰かのせいにして自分と向き合おうとせず、まるで自分は被害者だと言わんばかりの言動をする人。

分かりますよ、気持ちは。誰かのせいにしたくなることもあります。認めたくないことも、受け入れがたいこともあります。

「私は悪くない!」と思っていないと、立っていられない日もあります。

でも、あなたが本当に売れっ子ホステスになりたい、人より秀でて認められたいと思うのなら。

 

あなたの言動が、誰かの人生を変えるかもしれない。

 

その自覚を、今から少しずつでも育ててください。

 

賛否両論おありかとは存じますが、最後まで駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました(・∀・)

というわけで、チェッカーズで一番大好きなこの曲でさよーなら。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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