色恋は水商売の基本!ではありません。
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
ママから「色恋は水商売の基本」と教わりました。でも正直苦痛です。
このまえ愛人になれとお客さんに言われてなんて答えたらいいか分からなくて困ってたら帰りにママに呼ばれて、
「愛人になるって返事しておけばいいじゃないの」
と怒られました。もうやめたいです。他のお店に移っても最初は色恋でがんばるしかないんでしょうか。
ご質問ありがとうございます。ぜひとも早く、そのお店はおやめください。
確かに、若い新人さんはお誘いを受ける確率がどうしても高くなりますが、クラブホステスならなおのこと、色恋営業でがんばる必要はないです。
安易に好条件に飛びつかず、慎重に移籍先を探してくださいね。本日はこの「色恋は水商売の基本なのか?」をテーマにお送り致します (`・ω・´)キリッ
この記事の目次
色恋でがんばるしかないの?
実は、私の元に相談へ来られる方の8割は、
- 色恋に疲れた
- 色恋がストレス(鬱状態になっている)
- 色恋をやめたい
この3つがきっかけです。
- 『稼ぎたい』よりも、まず色恋をやめたい
- 色恋から抜けて初めて「稼ぎたいか?」を考える余裕が出る
といった状態にあります。
多くのホステスさんが陥る色恋営業の葛藤
誰かに「色恋は水商売の基本」なんて言われなかったとしても、ホステスという仕事には『色恋』というキーワードがついてまわりますね。
100人のホステスがいたとしたら、
と思うほど、多くの人が葛藤します。
そして大半のホステスさんは、色恋なんかしたくない。仮に「仕事だから」と割り切れる人でも本心からやりたいわけではない。
日々『色恋』という現実問題とストレスにさらされながら、自分の本心と葛藤しているのが実情です。
最初はみんな色恋でがんばるの?
なんてセリフ、よく聞きますよね。私と同業の元ホステスコンサルさんにもこう教える人は多いし、黒服やママにも多いです。
もちろん例外なく、私も現役時代に数え切れないほど言われました。そんな私、声を大にして言います。
そんなことないわー!!
(」〃>Д<)」ナイワーナイワーナイワー
山びこ風味でお送りしております(笑)
「最初は色恋」とか「色恋=水商売の基本」とか言う理由
- 最初は色恋
- 色恋=水商売の基本
と言う理由は、手っ取り早く結果になるからです。
コンサルとして実績や利益を作るにも、お店の利益を作るにも、素人をゼロから腕のあるホステスに育てるより色恋させたほうが早いんです。
それは、あなたのためではなく、そう言っている本人のためです。
「色恋=水商売の基本」と言っている人自身の利益目的でないとしたら、そう言った本人が色恋以外の方法を知らないだけです。それだけです (`・ω・´)キリッ
色恋は水商売の基本なの?
ここからはコンサルでもよく話す『ホステスとは何ぞや』という点をお話しします。
色恋=水商売の基本ではありません!
水商売の基本は、色恋ではありません。断言できます。
水商売の基本は、人間関係です。
その中のひとつに『男女』という人間関係があるに過ぎず、そこをクローズアップしているだけです。
『水商売の基本が色恋(男女の関係)』であるなら、なぜクラブに女性もご来店になるのですか?同性愛でも求めていらっしゃるのですか?
なぜ色恋がサービスのお店に、奥様やご子息ご息女、その他親族や部下、大事な取引先までお連れになるのですか?
「水商売の基本=色恋」なんて、バカバカしいにもほどがあります。
ホステスの仕事は色恋ではありません!
ホステスという言葉は、どういう意味かご存知ですか?
- パーティーなどで,主催者側の女主人。接待役の女性。
- バーやナイトクラブで,客の接待をする女性。女給。
これが由来です。
ホステス(英: hostess)は、ホスト(英: host)の女性形名詞(-ess)。
日本では全ての飲食店を通じて男性客をもてなす女性従業員のことを「女給仕」を略して女給と呼んでいたが1962年11月に東京観光社交業連合会が「女給」では人権無視と蔑視感が伴うために「社交員」(ホステス)の呼称で統一するようマスコミへ告知する。
当初は「社交員」と呼ばれていたものの東京オリンピック開催に伴い国を挙げての国際化指導もあって1964年にはバー、クラブ、キャバレーの女性従業員のことをホステスと呼ぶことが定着するようになった。
ホステスは、お客様を接待し、社交のお手伝いをすることが本来の仕事です。男性をその気にさせることが仕事ではありません。
「ホステスは色恋が仕事だろ」とか言う人、せめて言葉の意味をネット検索してください(怒`・ω・´)ムキッ
色恋営業はビジネス手法のひとつに過ぎません!
とはいえ、現実問題として。ホステスを口説いて愛人にしたい、都合よく遊びたい、純粋に彼女がほしい、という需要があるのは事実です。
また、擬似恋愛をサービスとするジャンルがあることも事実です。
擬似恋愛をサービスとするのはクラブよりもキャバクラに多く、だからマンツーマン制で素人さんでも高給をもらえるシステムになっているのです。
そして、クラブホステスでも色恋を営業法として使っているホステスさんは大勢います。でも、これは『水商売の基本=色恋』だからではありません。
そのお店・そのホステスさんが、
- 人間関係の中から男女の関係を選んで
- 色恋を求めているお客様をターゲットにし
- 色恋営業という手法でビジネスをしている
というだけです。あくまでも、営業手法のひとつとして存在するだけです。よって、『色恋=水商売の基本』という論争には、断固物申します。
私もセッション中のホステスさんも色恋してません!
事実、現役時代の私は一切、色恋営業をしていません。
そんな私がコンサルタントをやっているのだから、当然コンサルを受けているホステスさんたちも全員、色恋営業はしていません。
過去に色恋営業をしていたホステスさんはいます。でも、色恋営業していたときよりも、数字も客層も環境も収入も上がり、ストレスなく働いています。
それに、将来を見据えたときに、色恋営業ができたところでどこに使うんですか?一生、夜の街で色恋するんですか?
転職した先で、たとえば会社員になって取引先や部下に応用するんですか?結婚して、夫の友人や上司に使うんですか?
そのスキル、あなたの人生で何の役に立つんですか?
恋愛カウンセラーになるとか、ホステスやキャバ嬢に色恋を教えるコンサルタントになるとかなら役立つでしょうけども。
長い目で見て役立たないスキルを、精神病んでまで習得する必要あります?
色恋営業を一切しなかった私からのアドバイス
・・・と私は思うので、安易に色恋をさせるお店は大嫌いです。
それに、新人時代って、一番いろんなことを吸収する時期じゃないですか。そんな大事なときに、選択肢すらなく色恋覚えるなんてもったいないです。
そもそも、そんなことするためにこの業界に来たわけじゃないでしょ?だから、私は、
- 色恋のお店でストレス
- 「色恋=水商売の基本」と言われた
という相談を受けるときの答えはひとつです。
もっといいお店はたくさんあるし、いいママもいっぱいいます。わざわざ自分を安売りする必要はありません。
それこそ、ホステスは自分自身しか商品がないのだから。商品はもっと大事にして、大事にしてくれるお店で働いてください。
ホステスの心得