口ぐせから見るちょっとした本音
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
人が無意識に使う言葉には、
様々な本音が隠されています。
使っている本人はまったく気付いて
おらず『そんな意識もない!』という
ことが多いものです。
会話内容にもよりますが、
注意深く聴いていると意外な非言語が
見えてくることがあります。
ほんの一例ですが、ありがちなワードで
取り上げてみましょう。
この記事の目次
「分からない」「分かりません」の裏にある本音
たとえば何か質問した際に
「分かりません」と言う人。
どうしてそう思うの?と訊けば、
「分かりません、どうしてだろう」。
なぜそんなことをしたの?と訊けば、
「分かりません」。
この言葉の裏にある本音は、
- 答えたくない
- 考えたくない
- 知りたくない
- 見たくない
- 触れたくない
- 向き合いたくない
であることがほとんどです。
「分からない」「分かりません」が口ぐせの人との会話例
ほぼ無意識に行われる場合の
会話例ですが、意図してウソをつこうと
しているときにも同じ傾向を示す人が
います。
なったんですか?
分からないです。
指示を出した可能性は
ありますか?
出してないと思います。
こんなふうにバスッバスッと
ぶつ切りの回答になりがちです。
これは「この会話を早く終わらせたい」
という心理が働いている状態で、
しばらく質問を続けると
急に話が変わったりします。
しかも、ごくナチュラルに。
対面で話すとよく分かりますが、
記憶をたどる必要性がないため、
視線がほとんど動きません。
逆に、意図して話を避けようとする
人は、考えるため、目が挙動不審な
動きをします。
本心から分からないと言っている人は、
不自然さのない範囲で視線が動きます。
「分からない」という口ぐせが引き起こすデメリット
「分からない」を多用する
ホステスさんは、女の子としては
見てもらえるけど、人として見て
もらえないことが増えます。
女の子としては、
とてもかわいいんですよ。
ちょっと天然っぽくて難しい話が
苦手で、大抵「わからないが口ぐせの
ホステス」はニコニコして癒し系と
言われる部類。
でもこれが通用するのって、
若いときだけですよね。
30代後半になると、
なかなかイタイです。
それ以上に、
顧客ターゲットがどうしても、
- 支配的な人
- 偏見の強い人
などに偏り、うっかり自己主張すると
縁が切れる・・・という自転車操業に
陥りがち。
30代半ばから徐々に数字が落ち、
苦労することになります。
「できなかった」「できませんでした」が口ぐせの人の心理
たとえば、
時間がなくてできませんでした、
私にはできません、等々。
この言葉の裏にある本音は、
- やりたくない
- めんどくさい
- 興味がない
- (私の中で)優先度が低い
であることがほとんどです。
これは結構分かりやすいです。
「できなかった」「できませんでした」が口ぐせの人との会話例
こちらもほぼ無意識に行われる
会話ですが、「口ぐせをどういうふうに
使うのか」に着目すると見えてきます。
できてないんですよー
あったんですか?
バタバタしてしまって
分かっていたのでは?
こんなに
バタバタするとは
思ってなかったんですよ
忙しかったんですか?
ないんですけど、
お店の段取りが悪くて
うまく
回らなかったんですよ
こんなふうに、ひとつひとつ聞かないと
答えない状態が頻度高く現れます。
会話上の特徴は「できなかった理由」に
ついてとても雄弁に語ることと、質問が
終わると同時にかぶせ気味で回答して
くることですね。
これは後ろめたさを持つ人の特徴で、
『できなかった理由』には自ら触れず、
でも相手が触れてきたら
『こんな事情だからしょうがないんだ』
ということをしきりに語ります。
- 責められたくない
- 傷つきたくない
- 怒られたくない
- 私は悪くない
- 分かってほしい
といった保身心理が働くからです。
「できなかった」という口ぐせが引き起こすデメリット
この口ぐせを持っている
ホステスさんは、大変な損をします。
結果として責められるし、怒られるし、
傷つくことになります。
最後には何も言われなくなりますが、
それは理解してくれたのではなく、
言っても無駄だとあきらめられただけ。
先に認めてしまったほうが、あなたの
恐れていることは回避できます。
それにこのスタンスのままいくと、同じ
失敗を延々繰り返すことになります。
お客様が正当なクレームを出したときも、
自分は謝っているつもりが
「私は悪くない」
という主張になってしまうので、
余計に怒らせることにもなります。
お客様の非言語を「ありがちな口ぐせ」から読むと
では、
お客様の本心を探ってみましょう。
お席でありがちな会話を拾ってみます。
「分からない」「いつでもいいよ」が口ぐせの人の心理
電話しても
大丈夫ですか?
変動的だから分からない
いつでもいいよ
ありがちな会話ですが、
警戒しているお客様ほどこう答えます。
これを真に受けているホステスさんも
多く、実際にはいつ連絡しても連絡が
取れない、という状態になって
いるかと。
このお客様の非言語を言語化すると
「合わせる気はない」
であることが多いですね。
同伴の約束を取り付ける場合にも、
なかなか予定が決まらない傾向です。
あ、気心知れた常連様は別です。
「一応」が口ぐせの人の心理
常務さんなんですか
すごーい
形だけだけどね
これもありがちな言葉ですが
『一応』が示す本音は、
責任回避や自己防御の場合があります。
前後の言葉で大きく変わる点も
ありますが、『一応+否定系』で話す
場合の基本は、
「あまりその話は
深く掘り下げてほしくない」
という心理であることが多いですね。
「分からない」が拒絶であることに
対し、こちらは警戒心が根底に
あります。
「忙しい」が口ぐせの人の心理
お食事誘ってくださいよ
最近忙しくてさ
こちらもあるあるですが、
「忙しい」が口癖の人は
本当に忙しい人です。
ただし「忙しい」の内容を見ると、
実際の心理が見えてきます。
承認欲求が高い人は
「忙しい」と頻繁に言うことで
「自分が有能である」という
印象操作をしようとします。
自信がない人は
「忙しい」と頻繁に言うことで
信頼を得ようとします。
その結果、実際には全然
忙しくないのに、無駄なことで1日の
スケジュールを埋めてしまっていたり
するのです。
だから本人にとっては、
実際に忙しい(笑)
本当に忙しい人は代案を出して
くれたり、具体的な予定を教えて
くれたりしますよ。
・・・もちろん、あなたと食事へ
「行く気がある前提」の話ですがw
まとめ
- 分からない=話したくない
- できなかった=私は悪くない
- いつでもいい=合わせる気はない
- 一応=責任を負いたくない
- 忙しい=忙しくないと不安
あくまでも一例ですし、前後の
会話内容によっては当てはまらない
ケースも当然にあります。
なので、決め付けるのではなく
「こういう可能性がある」という感覚で
知っておくと良いですね。
また、他人に当てはめるばかりでなく、
自分の回答に当てはめて考えると、
自分でも気付かなかった本心を知る
いい機会にもなります。
口ぐせは意識すれば変えられるので
「なりたい姿」をイメージできるような
口ぐせを新たに取り入れるなど、
うまく活用してみましょう。
セルフコントロールとして取り入れて
いる売れっ子ホステスさんもいます。
いずれにしても、表面的な言葉を
真に受けて営業方針を考えても、
的外れにしかなりません。
『本心は何か?』
を探る習慣をつけてくださいね。
「わからない」が口ぐせの場合は、
『自分がわからない、自信が持てない・・・そんなホステスさんにお勧めのセルフカウンセリング』
を読んで、実践してください。
「このお客様の真意が読めない」
などのお悩みがありましたら、
遠慮なくご相談ください。
丁寧にヒアリングして
真剣に回答します。