売掛

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
この記事の目次
売掛とは
売掛についてこれまで質問が上がった項目の回答をまとめていきます。
※随時加筆修正します。
売掛の意味
あとで代金を受け取る約束で売ること。また、その代金。掛け売り。
代金はあとで受け取ることを前提に商品を売ることである。「売掛(うりかけ)」または「かけうり」とも。また、代金のことを指して使われることもある。「掛金(かけきん)」とも。
売掛と売上の違い
単純に言えば、
- 売掛・・・後で払う
- 売上・・・その場で払う
の違いですが、経理上は「いつ入金があったか」によって処理が変わることになります。
<例>売上となるケース
1月10日にご来店し、1月31日に入金→1月の売上
<例>売掛となるケース
1月10日にご来店し、2月10日に入金→2月の売上
この時点ではホステスにはあまり関係なく、お店側の経理処理です。
関係あるとしたら、入金後に売上加算されるシステムのお店で働いているホステスさんですね。
売掛と掛売りの違い
違いを挙げるとすれば、
- 売掛・・・会計用語
- 掛売り・・・商取引用語
くらいで、意味は同義と捉えてOKです。
売掛とツケの違い
「後払い」という意味ではほぼ同義ですが、ホステスの業界では若干の違いがあります。
- 売掛・・・請求書払い
- ツケ・・・請求書払い&置いて帰るだけ
一般的にクラブでは売掛=請求書払いを言います。
『置いて帰るだけ』というのは、請求書も発行せず、「来週払いに来る」とか「来月まとめて払う」など口約束で交わされるものです。
スナックなどの低単価&地元密着型や個人客がメインのお店は口約束での取引が多くなり、これらを『ツケ』と呼ぶことが多くなります。
ちなみにツケは「(今日の飲み代を売掛帳簿に)つけておいて」という意味です。
売掛には契約書はないの?
ホステスの業界では、契約書はありません。
ですので、違う形で債権を証明できるようにしておくことが重要になります。
法的に有効なのは、売上伝票、商業帳簿、売掛金台帳、請求書控えなどです。
営業日誌やメモなど、署名捺印のないものは、法的証拠としては弱いので、上記の正式な書類の補助的なものと考えておきましょう。
売掛の請求書払いってなに?
請求書払いとは、お客様の会社へ請求書を送り、後日に振り込み(稀に持参)していただくシステムです。
接待などで会社の経費でご飲食されるお客様は、請求書払いが多い傾向にあります。
最近は社用のクレジットカードを渡されているお客様も増えつつありますが、全国区で見ると請求書払いが圧倒的に多いです。
一般的には、ご飲食されたお客様宛に請求書をお送りしたあと、経理に渡り、その会社の処理日に応じて入金があります。
請求書発行のタイミングにもよりますが、大体は翌月払い、たまに翌々月払いの企業があります。
翌々月払いの企業は、お店のシステムによっては毎回ホステスの報酬から未回収金が一時的に差し引かれることになりかねないので、注意が必要です。
売掛の請求書は誰が作るの?
一般的には、
- 経理担当者が作成・送付
- キャッシャーが作成・送付
- オーナーママが作成・送付
- 自分で作成・送付
このどれかで、大箱~中箱または都心部のクラブであれば、ほとんどが1のはずです。
コンサルでも1がほとんどで、10人に1人の確率で2と4のケースがありますが、今のところ全部銀座以外の地域ですね。
売掛期間が終了し、ホステスの報酬から未回収金が差し引かれた時点からは、自分で作成送付することになります。
売掛を飛ばれたらどうしたらいい?

売掛の債権譲渡契約ってなに?
債権譲渡契約とは、本来あなたが回収すべき売掛を第三者が代わって請求するという契約です。
都心部では売掛金回収を専門とするもぐりの業者があり、金額が太い場合はそちらへ依頼する人もいます。
その際に交わす書面を「債権譲渡契約書」と言います。
が、業者に支払う金額も太い上、何より違法行為です。
裏技でも何でもなく、裏の方にお願いする行為ですので、私は推進しません。
依頼するなら、法的に代理請求・代理回収可能な人にお願いしましょう。
売掛に関する質問


売掛金とは
売掛金についてこれまで質問が上がった項目の回答をまとめていきます。※随時加筆修正します。
売掛金の意味
モノを売り買いするなど、その会社が普段行う通常取引の中で、こちらが売った代金を相手から回収していていない状態のお金のこと。俗に言う「ツケ」をされたお店側の回収していないお金のこと。
売掛金の回収や管理は誰がするの?
一般的には、
- 経理担当者
- キャッシャー
- オーナーママ
- 自分
このどれかで、大箱~中箱または都心部のクラブであれば、ほとんどが1のはずです。
未回収となり、ホステスの報酬から差し引かれたあとは、自分でやることになります。
が、いくらお店がやってくれるとはいえ、売掛の管理を自分でしないホステスはかなり問題です。
たまに「いくら売掛があるのか分からない」と言うホステスさんがいますが、ちょっと考えられませんね。
自分の手元でも、しっかりつけて管理しておくことを強くお勧めします。
ホステスの心得