売れっ子ホステスの営業スケジュールをこっそり公開します

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
クラブでお名刺をいただき、お礼の連絡やお礼状を送ったあと、どう営業していけばいいでしょうか。
ご質問ありがとうございます。結論から言うと、ざっくりとでも年間計画を立てることが先なのです。
お礼状やお礼メール、日ごろのお伺い連絡などは『日々のルーティン』として組み込む。
「お礼状書いてその後どうするか」をスタートにすると、質問者様のように悩んでしまうことになります。
この記事の目次
ほとんどのホステスは営業計画を立てられない
年間計画がないと、毎月、毎日、闇雲に営業するはめになります。
こうなると、大半のホステスさんは、
- 何を書けばいいか分からない
- 何をすればいいか分からない
という思考停止状態に陥り、負のループにはまっていきます。なぜだか分かりますか?
簡単にでも計画をしていないと、記録を振り返っても改善点が見つけられないからです。ずっと感覚だけで営業活動をやっていて結果が出るのは、
- 元々の感覚が冴えている
- 見て覚える力に優れている
- 頭の回転が早く復習力が優れている
- 営業経験がある
- コミュニケーション能力が高い
上記のどれかです。どれも持っていないのであれば『自省用のものさし』を作らないと、気ばかり焦ってどんどん結果から遠ざかることになります。
場当たり的な営業がクソ客様を引き寄せる法則
その結果、
- お客様へのアフターフォローが疎かになる
- 顧客管理が疎かで必要な情報収集ができない(分からない)
- 情報をどう生かしていつ営業するか分からない
- 売上も上がらず毎月数字に追われる
というループになって「今日〇〇した」とか「お仕事がんばって」とかいう文章を大量に吐き出すことになります。
頻繁に飲みに出る人はそういうメールを何人ものホステスから何十通も毎週受け取り、うんざりしているので、
『相手をしてもらえるだけで嬉しい人』
しか反応がないわけです。で、返事がもらえることがいいことだと思い込んでいるので、来店しない人とのラリーで消耗する。
これが「がんばってるのに来店につながらない」という一番の原因ですね。
営業マンで営業計画を立てない人はいない!
一般企業で考えてみてください。営業計画を立てない営業マンって、いないでしょ?
何の計画も何のゴールもないまま、闇雲に見込み客に電話したり訪問したりしないはずです。
どんなペースで訪問先を回って、どのくらいでどの状態になっていればベターか、全部逆算して行動してるはず。
売れっ子ホステスもまったく同じで、年間の営業計画を立てて、それを基準に1年間のスケジュールを決めて動きます。
その間にお礼状やお伺いの連絡などが組み込まれていくわけです。
仕事に追われる立場だからこそ、効率化できることはどんどん効率化する。これを実行するためにも、まずは年間計画がとても重要なんです。

ホステスの「年間スケジュール」の立て方

お礼状は『日々のルーティン』としてスケジュールに組み込む
年間の営業スケジュールに、以下の『日々のルーティン』が加算されます。
- 来店礼状(新規来店、来店はあったけど初めて名刺をいただいた、など)
- 詫状(失礼があった場合のみ)
- お礼メール(LINE)、お礼電話
- 会合やパーティー、県外出張
- 毎日同伴
- お客様の冠婚葬祭、周年(たまに同業者も)
- お客様からの日々の連絡対応・一斉送信に対する返信作業
- 週1回または月1回の全体ミーティング
- 名刺整理・営業日誌
休日はほぼなし、大型連休はリスト作成や顧客情報整理、出張で埋まります。
お礼状やお礼メールを送った後は何をすればいい?
質問者様の「お礼状のあと、何すればいい?」に具体的に回答するなら、たとえば、
- 7月1日に初来店した「中川様」というお客様へ
- 7月7日までにお礼状が届くように出す
- お中元も出す
このケースだと、
- ~7/5|お礼状投函
- ~7/10| お礼状が届いたか確認(メールでも電話でもOK)
- ~7/31|中川様へお中元商品手配&添状執筆&送付
- ~8/3|お中元が届いたであろうころに連絡(差し支えなかったか、喜んでもらえたかなどリサーチ)
- ~8月第一月曜|お伺いの一斉送信メール(返信があれば返信)
- 上記で取得した情報を元に、中川様への営業計画をざっくり立てて実行!
・・・というスケジュールになります。
こまめに連絡して営業したほうがいいの?
売れっ子ホステスの場合、基本的には月に1度程度しか『お伺いの連絡』はしません。
たとえば上記の中川さんの場合、8月に来店がなければ、次にアクションを起こすのは9月のお伺い一斉送信になります。
まだそこまで売れてないホステスさんの場合、5~6はお客様個別で変わってしまうので、ちょっと記事にしがたい部分。
例を挙げるとしたら、たとえば8月のお伺い連絡時点で返信があって、

と情報を得たら、
- 毎年その時期が夏季休暇の可能性大なので、メモっておく
- 休み明けに「ゆっくりできましたかー?」と連絡してみる
などになります。
まとめ
- 顧客有効数を明確にする
- 年間の営業スケジュールを立て、日々のルーティンを隙間に落とし込む
- 得た情報を元に計画をブラッシュアップ
これを繰り返していると、お礼状やお礼メールの後の営業活動がどんどん明確になります。
まずは、基本の年間行事に自分の予定を組み込んでみてください。
毎月のルーティンを明確にして、いつ着手するかという『行動開始の目処』を決めて、そこに日々のルーティンを落とし込んで、あとは行動!
行動することが習慣化してきたら、『締切を決めて終わらせること』を重視し、1ヶ月単位で見直しながら効率化・合理化を図っていきましょう。
ホステスの心得