お客様に『話したいこと』を話してもらうには

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
話すことが苦手なホステスさんは、お客様の『話したいこと』を話してもらうのが一番です。お客様自身が話したいと思うことなので、話してもらえば当然お客様は楽しいし、あなたは苦手な話(発信)をしなくていい。
こんな簡単なことなのに、なぜか会話が苦手なホステスさんほど、
私が話さなければ!!
というものすごい怨念執念で囚われているので、お客様に話したいことがあっても話をさせてもらえない勢い(笑)そこで本記事では『お客様に話したいことを話してもらうためのポイント』を掘り下げていきます。
この記事の目次
お客様に「話したいこと」を話してもらうために
- 何を話せばいいか
- どうしたら楽しんでもらえるか
- 何を言えば喜んでもらえるか
- 何をしたらまた来てくれるか
ばかり考えているホステスさんは、自分が話すこと、自分が何かすることばかり考えて「お客様がどうしたいか」にアンテナが立っていない。
つまり、悩みの方向性が間違っているのです。だから「○○の話をしても反応が薄かった」など、会話に困ることになります。そうではなく「お客様が何を話したいか」が重要。
それを引き出すためには、あなたが何を理解できるのかを見せていくことが大切です。

「本当に話したいこと」は軽はずみには話せない
お客様に限らず、友達でも一緒に働くスタッフ同士でも、関係性が薄いと浅い話しかできないですよね。真剣に悩んで「誰かに聞いてほしい」と思っていることは、軽はずみに話せないはずです。
この「浅い話しかできない状態」でお客様と関係が続くと、必ず行き詰まります。楽しめる要素のないお客様はよそのお店へ行くか、色恋に走る。お客様は支払った対価分のコストを回収しようとするからです。
でも、もしもあなたが、
- 私はこんなことを理解できますよ
- こんなことなら受け入れられますよ
と瞬時に伝えることができれば、一気にお客様の懐に入ることができます。さっき会ったばかりなのに、友達や家族にすら話せないことを話してくれるかもしれません。
いえ、むしろ「友達や家族にも言えないこと」をあなたが聴いてあげられる存在になれるかもしれませんよね。

「この人なら分かってくれるのでは」と思えるから話せる
人間誰しも、「この人なら分かってくれるのでは」と思えないと、相手に心を開かないのです。それまでは無意識に、当たり障りのない会話に終始してしまうもの。
そうならないために、あらゆる会話の中で得意分野や経験談、物事に対する価値観や感じたことなど、あなたの持っているものを示していく必要があります。
たとえば、あなたが私のお店に飲みに来た他店のホステスさんで、お客様に口説かれて困って悩んでいるとします。そこで私が、


とかばかり話してたら、悩みを話すどころか、話してみようとも思わないですよね。でも、こんな会話だったらどうでしょうか。



相談してみようかな・・・なんて深く考えるまでもなく、


などなど、何があったかまでは言わなくても、話を進めやすくなりますよね。
この例のように「何の話をするか」よりも、お客様が提供してくださった情報に対して、話したいことを話してもらえるコメントをすることのほうが何倍も重要なのです。
そしてこの情報とは、表情、声色、様子などの非言語もすべて含まれます。

話したいことを話してもらうには自己開示が必須
とはいえ、いきなりこんな話を聞いても、悩みが増えることにもなりかねませんよね。難しいな、と感じるホステスさんのほうが多い前提でサイト運営しております(笑)というわけでまずは、

など、簡単なところから始めてみましょう。キーワードやテーマを振って、練習台となる話し相手にまず意見を出してもらう。それに対して「私はこう思うんだ」と伝え、お互いの考えを知る意識で会話すると良いですね。
自己開示して、自分の価値観を知ってもらう練習から始めましょう。
否定や批判に傷付く必要はない
ここで注意してほしいことは、「でも」「えー?そうかなあ」など、お客様の意見を否定するような接続詞を使って自分の意見を出さないこと。仮に真逆の意見だったとしても、真っ先に「でも」と言うより、

とまた質問で終わると、会話が進みやすくなります。逆にあなたの意見を否定してくるお客様も必ずいますが、傷付く必要は一切なし。
大事なことは「否定する人と同じ意見にして合わせる」のではなく、「私はこんなふうに感じる人なんです」とその場にいる誰かに伝わること。その繰り返しの中で、

と感じてくれるお客様が出てきます。
まとめ
- 何を話すか?という考えから離れる
- まずはあなたが自己開示をする
- お互いの価値観を知る意識で話をしてみる
『価値観を知る』を端的に言うと、何が好きか?を知るより『なぜ好きなのか』を知るほうが重要ということです。何が嫌いか?を知るより『なぜ嫌いなのか』を知るほうが大事。これを意識して会話をすると良いです。
人は自分語りが好きで、自分の価値観に興味を示してくれる人が好きです。あなたも、自分を分かってくれる人が好きなはず。それをやってあげられるようになると、お客様がたくさん話してくださるようになりますよ。
ホステスの心得