敵意むき出しの人の対応はどうしたらよいでしょうか。
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
お店の先輩(ホステス歴2年)が、ママに一目置かれている私が気に入らないようです。
挨拶も無視されたり、私が自分のお客様の接客中に雑用を押し付けられたり(手が空いているのはその子の方にも関わらず)。
顔には出しませんが、敵意むき出しな対応にムカッときます。
私はホステス歴13年、顧客数も売上もそのホステスさんより断然多いですが、お店ではその子より後輩です。
敵意むき出しの人への対応はどうしたらよいでしょうか。他のスタッフはママ以外は気づいていますが、見て見ぬふりです。ちなみにスナックです。
ご質問ありがとうございます。面倒な子に絡まれてますねぇ。そりゃあムカッとしますよね、分かります。
この記事の目次
敵意むき出しの人の対処法
その子にとって、あなたの存在は脅威なんですよ。何かを奪われると思っているから、怖いんですね。
そんな力を持ったあなたが、わざわざ相手の土俵に一緒に上がって一喜一憂するのはもったいないかな、と思います。自分の価値を下げてしまうかな、と。
実際、売れっ子も裏ではいろいろありますが、
みたいな感じです。現実には、その場はムカッとしますよ、もちろん。でも裏を返せば『実力や能力を一番認めてくれている相手』でもあるんです。
だから、結論を言うと「気にしない&相手にしない」が一番です。対策の選択肢としては、
- ママに相談する
- その子にはっきり言う
- やり返す
- 気にしない&相手にしない
などがありますね。
ママに相談する
スタンスを決めて相談すれば、無難な選択肢かと思います。
「できればうまくやっていきたい」というスタンスで、知恵を貸してほしいとか、協力してほしいとか。
ただ、ここはもう少し先の選択肢として残しておいてもいいと思います。
その子にはっきり言う
他のスタッフが見て見ぬフリをするのは、まあしょうがないかなーと思います。みんな我が身がかわいいし、角を立てたくないのでしょう。
あなたも角を立てたくないから、我慢しているのでしょうから、現時点では『その子にはっきり言う』という選択肢は消えるかな、と。
やり返す
気分的にはこれを取りたいくらいのストレス度合いだと思いますが、選択としては最悪ですよね。
このレベルで角立てられるなら、その前になぜ『その子にはっきり言う』という選択肢を取らないのか?と(笑)
気にしない&相手にしない
上記の点を踏まえて、ママに相談する前に、あなた自身ができることはここかな、と。
ここで言う「気にしない」は、腹を立てるなということではないです。ムカついていいんです、コノヤロー!と死ぬほど思ってOK。
その感情をどうこうしろ、という話ではないので、ここは間違えないでください。「表面上は何事もなく涼やかに振る舞う」ということです。
でもこういう人いますよね、めんどくさいこと極まりないだけなんだけど。
個人的には「ヒマなの?」としか思わないですし、実際ヒマなんですよね、そういう人って。
うらやましい限りですが、目障りなのは事実なので、掘り下げてみましょう。
敵意むき出しの人への心得
私の経験上、一番の解決策は「相手にしない(一喜一憂しない)こと」なんです。
私も似た経験がありますし、コンサルでもとても多い相談ですが、例外なく、いちいち反応すると余計に悪化するんですよ。
それに、何よりも自分自身にとって、ストレスが大きい。
なので、まずは、表面上は「気にしてない&相手にしてない」ように振る舞う。つまり、相手の一言一句に一喜一憂するな、ということです(表面上は)。
その上で、このクソホステスめ~!と思いながら、相手がどういう言動をしていようとお構いなく、以下を徹底します。
- 仕事上必要なことははっきりNOと言う
- 感情と仕事は分けて接する
- 先輩なのは事実なので立てる
- 他の人と同じように接する
- 抑えた感情は利害関係のない相手に聴いてもらう
最後の「利害関係のない相手」は重要です。当事者(お店にいる人)は客観性を見失いがちなので、外部の無関係な人が望ましいですね。
とにかく、自分のメンタルをフラットに維持することが最優先。溜め込むと悪い方向へ進むので、その場ムカッとしても、
と割り切って、仕事に徹する。これをまず保ちましょう。
そうしていることで、あなたを分かってくれる人は分かってくれます。あなたの味方になってくれるし、助けてくれます。
人間関係をふるいにかけるチャンス
ある意味では、「私は誰(どんな人)と付き合うべきなのか」と、ふるいにかけられるチャンスをもらったとも言えますよね。
場や相手の言動をコントロールしようとする前に、まずはこんな形で『自分の考え方・物事に対する見方(捉え方)』などを軌道修正してみてください。
その上で、実質的な業務上の支障をいくつか具体的に挙げて、ママに相談してはどうでしょうか。
お客様からその子に対するクレームが出たとか、その子の指示で動いたらお叱りを受けたとか。あくまで「仕事として」という視点で。
「無視する」とか「私より自分のほうが手が空いてるのに」という【感情論と取られがち】な視点よりも、何倍も冷静に対応を考えてくれると思います。
避けたほうがいい行動
敵意を向けられれば、当然不愉快だし、こちらも敵意を抱いてしまいますよね。でも絶対にやってはいけないことがあります。
それは、敵意に乗っかってしまうこと。
たとえば、相手と同じように敵意を向けたり、相手の陰口を言ったり、相手を完全に無視したり、といった行動は、逆効果です。
なぜなら、相手の被害妄想を裏付けることになってしまうから。
仮にあなたがイライラを露骨に出して、敵意を向け返したとしましょう。そうすると相手の中では、
- やっぱりこいつは私を嫌っている
- やっぱり私のことをバカにしている
といった、被害妄想の証拠になってしまい、敵意を助長してしまいます。
だから、私のアドバイスも「一喜一憂せず、表面上は何事もなく涼やかに」となるのです。
『敵意』は誰の問題か
気が弱い人なら、敵意を向けられると『自分が悪いのでは』と感じてしまうこともありますよね。
でも、そもそも『敵意を向ける』という行動を選んでいるのは、あなたではなく相手です。つまり、相手の問題です。
仮に、あなたに何かしらの原因があったとしても、他にも行動の選択はあるわけですよね。
たとえば、直接文句を言うこともできるし、それをバネに自分を磨くこともできるし、移籍することだってできます。
でも、その人はわざわざ『敵意を向ける』という選択をしたんですよね。しつこいようですが、その選択をしたのは相手なので、相手の問題です。
真に受けてイライラするだけバカバカしいというか、時間の無駄というか。
『【華麗にスルー!】「敵意むき出しの人」の心理』でも書きましたが、敵意帰属バイアスが強い人なので、こちらはどうしようもないのです。
認知の歪みが強く、他人の行動に過剰反応しやすい人なので、放っておくしかありません。
まとめ
- 敵意は相手の問題
- あなたと出会う前からそういう人
- 一喜一憂せずプロとして仕事はする
誤解のないように書いておきますが、『敵意帰属バイアス』そのものは、悪ではありません。
自分を守るために必要な本能的防衛心なので、正常に働いている分には問題ないし、ないほうが困ります。
ただ、認知に歪みがあると、間違った方向に働いてしまうことがある。
この状態に陥っている人の大半は『認知に歪みがある』なんて自覚もないので、周りにとっては本当に迷惑でしかないですよね。
こういうのは思考グセ(考えグセ)なので、本人に直す気があれば直るのですが、なかなか『本気で直そう』と取り組めないのも難点。
害のない距離間で、お付き合いをしましょう。
ホステスの心得