座る位置で分かるお客様の性格や心理
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
お客様が好んで座る位置や、好んで通っているお店の座席仕様によって、
- どんな性格(考え)を持っているか
- 何を求めているか
など、心理的な距離感や傾向が分かります。お店が混雑していないときなら、接客しながらじっくり観察できますね。
むずかしい場合は、同伴やアフターの場などで、ぜひ参考にしてみてください。
横並びの席を好む人の心理
カウンターバーのような横並びに座るお店を好んだり、複数人での場で横並びに座りたがる人は、かなりの親密度を好み、個を重んじるタイプ。
横並びは2人の距離が一番近く、視線も不本意に絡まないため、話が弾みやすいのです。
何か悩んでいる相手に打ち明けてほしいと思うときにも、視線や表情がぶつからない分、緊張がほぐれて話しやすい雰囲気になります。
クラブもキャバクラも、お客様と横並びに座ることが大前提なのは、このためですね。
親密度を高めたい相手と同伴に行くなら、横並びになれるお店を選ぶと良いでしょう。
ただし、色恋やセクハラの可能性も高まるので、気をつけて。
「親密」には「深い関係」という意味も含まれており、それを狙う人も横並びのお店に行きたがります。
向かい合わせの席を好む人の心理
向かい合わせの席を好む人は、親しくオープンな関係を好み、縦社会に居心地の良さを感じるタイプ。
真正面を好んで身体を真正面に向けて座る人は、良く言えば面倒見の良い人、悪く言えば掌握性の高い人。
特に複数の人がいる場合は、場の空気をコントロールしやすいからですね。
たとえばママや売れっ子ホステスは忙しくすぐに席を立つため、補助席に座ることが多くなります。
でもそれだけじゃなく、場を一目で掌握する目的で、できるだけお客様と向かい合わせになる場所を選ぶんです。
ときには、女の子を動かしてでもポジションを確保したりします。
2人きりで食事をしたとき、間にあるもの(水、グラス、食器等)をさっさと片付けてしまったり、横に避けておこうとするなら、この傾向が強いと言えます。
コーナーの席を好む人の心理
コーナーポジションを好み、自分の利き手とは反対の席に座らせたがる人は、近い心理距離を好む人。
一般的には右が利き手であるケースが多いので、左側の席をすすめてきます。ホステスから見ると、お客様が右側にいる状態になりますね。
これは少し距離を感じている相手に適度な安心感を与え、心を開いてもらおうとしているサイン。
横並びほど親密さがなく、向かい合わせほど緊張感もなく、程よい空気感が作れるのです。
たとえば、上司が部下の悩みを聞こうとするときにはこのポジションを取ることが多々あり、カウンセラーもこの形を取ることが多いですね。
互いの境界線を守りつつ、信頼関係を築くには効果の高いポジションです。
まとめ
- 横並びは親密性を好む人
- 向かい合わせは掌握性が高い人
- コーナーは親近性を好む人
両手を伸ばしてみてください。その範囲が、あなたの精神的プライバシーエリアです。
横並びの席はこのプライバシーエリアに飛び込んだ状態で、一気に関係性を縮められるということ。
向かい合わせの席は、互いのプライバシーエリアを完全に保持した状態で、互いを俯瞰できるということ。
コーナーの席は、一方のプライバシーエリアを共有しつつ、一方のプライバシーエリアを保持した状態で、互いを尊重し合えるということ。
お席を想像して、どこが触られやすい位置か、どこが完全に逃げられるか、と考えると分かりやすいですよね。
うまく活用すると、普段とは違う会話ができることもあり、関係性を展開させる手段にもなります。まずは、お客様を観察してみてください。
ホステスの心得