ホステスが悩みがちな「連絡先を聞いてもいいのか」への対処法
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「このお客様には連絡先を聞いてもいいのか」と悩むときがあります。
玲那さんはどうしていましたか?
ご質問ありがとうございます。
- 担当制のクラブ
- 指名制クラブ
- ラウンジ
- スナック
などでは大きく異なる部分があるので、ジャンル別で解説しますね。
この記事の目次
このお客様は連絡先を聞いてもいいのかな・・・問題
この悩みを抱えるのは、担当制クラブで働いているホステスさんがメインですよね。
スナックやラウンジ、キャバクラや指名制クラブでこういう悩みを抱えることはあまりないし、あったとしたらなかなか環境の悪いお店だなーと思います。
稀に指名制と担当制の中間みたいなお店もあって、ここが一番複雑なシステムだから、超絶めんどくさいですね。
まずは「聞いてもいいのかな?」という疑問について、私の見解を少々お伝えしておきます。
結論。聞いてもかまいません!
結論から言うと、聞いてもかまいません。
教えてくださるかどうかはお客様が決めること。
連絡先を聞くということはホステスの大事な仕事のひとつですから、お店が連絡先交換にNGを出していない限りは聞いてかまいません。
聞かないほうが、仕事放棄です。
でも、仕事したくても、先輩ホステスが厄介なんですよねー。
囲い込もうとするホステスとか、掌握性の高いホステスとか、とりあえず器の小さいホステスが多いので、新人さんがこんな余計な悩みを持つことになる。
もちろん、お客様からNGが出てる場合は「聞かないでね」って言うこともあるけど、それは説明されれば新人さんやヘルプさんだって理解できますもんね。
連絡先聞いていいのか問題に私がこっそり思っていたこと
そんな個人個人の顔色なんか伺ってられないわ!って思ってましたよ私は、ええ。
そのせいで呼び出しくらったり、席から外されたりしましたが、ただただひたすら、
ってことを思ってました(大人なので、口には出しませんでしたよ)。
担当制なんですよ、そうそう担当なんて変わらないわけですよ。
ヘルプが呼んでくれるようになったら自分が楽になるのに、なんでそんなキーキー言うかね?って不思議でならなかったです。
事実、私はヘルプに任せてましたが、めちゃくちゃ楽でしたよ!
ラウンジ・スナックで連絡先を聞く場合
指名制クラブで連絡先を聞く場合
指名制クラブに勤めるホステスさんの場合、個人戦なので他のホステスに協力を仰ぐというのは難しくなります。
とはいえ、ラウンジやスナックと同様に「お客様に直球で尋ねる」または「ママに確認する」のは基本。
そこはすでに前述したので、それ以外のポイントをお話ししますね。
<対処法1>黒服に聞いてみる
指名制クラブはマンツーマンが基本な上に、個人戦なのでどうしても奪い合いになりがち。
お店側も競わせるような雰囲気を出していたり、直接そういうことを言ったりもします。
仲のいいホステスがいるなら「誰と連絡を取り合っているのか」を探ってみるのも良いですが、無難な形は黒服に尋ねること。
- 誰かお気に入りのホステスがいるのか
- 自分が連絡先を聞くことでトラブルにならないか
という視点で「相談」をしてみると良いです。
担当黒服がいるなら1人で悩むより聞いたほうが早いし、黒服もがんばろうとしている担当ホステスには情報共有してくれます。
協力してもらったら、「連絡先聞けました、ありがとうございます!」と必ずフィードバックしてくださいね。そうすることで、次も快く協力してくれます。
担当制クラブで担当のいるお客様に連絡先を聞く場合
はい、ここが一番ややこしいですね(笑)
どうやら世間一般的に、セッション中の売れっ子さんや私のように、
というクラブホステスは少ないようです。お客様が差し支えなくても、担当ホステスがキーキーうるさいと聞けませんからね。
活字でどれだけ伝えられるか不安ですが、なるべく分かりやすいようにがんばってみます。
<対処法1>1回見送って担当ホステスに聞く
担当ホステスがどういう人か分からない場合は、当日連絡先をゲットすることは見送って、担当ホステスに確認したほうが良いです。
あとからトラブルになると、下手すると着くお席がなくなって待機時間が増えることになります。
そんな心の狭いホステスどうなんだ?と個人的には思いますが、それがマジョリティなので。
何より、連絡先を教えてもらったのにお礼ひとつ言えないという状況を作ると、お客様から見れば『あなたが無礼なホステス』になってしまいます。
他人のせいで自分の価値が下がることは、ぜひとも避けたいところですよね。
<対処法2>席移動時に黒服に聞く
少し余裕のある混雑具合のときなら、
と、席移動の際に黒服に尋ねてみてもいいですね。メンバー以上なら、ある程度他のホステスについての情報を持っているはずです。
同じ黒服でも、入店したてほやほやのメンバーやウエイター(ボーイ)は、あまり情報を持っていない可能性大なのでご注意ください。
「いやあ・・・どうですかね・・・」みたいな回答が返ってきます。
<対処法3>その場で担当ホステス&お客様に聞く
これは結構上級編かも、新人さんは実行する勇気が出ないかもしれません。
『NOと言われたときにどう会話を切り替えるか』とセットで考えなくてはならないので大変ですが、一番手っ取り早い方法です。
やり方としては、担当ホステスと一緒にその席にいる場合に、お客様と担当ホステスに同時に聞く。・・・んですが、活字で示すとちょっとややこしい。
「○○さんの連絡先、伺っても」あたりまで、お客様に向かって言う
↓
「よろしいですか?」を、担当ホステスを見ながら言う(目線を変える、首をほんの少し向ける、チラッと見る程度でOK)
↓
言葉を言い終わるくらいに、お客様に目線を戻す
↓
お客様が「いいよ」「名刺持ってない」など答えている間にもう一度チラッとお姉さんの表情を盗み見る
「差し支えなければお名刺いただけますか?」など、言葉が変わっても同じです。
もしお姉さんホステスが協力的なら、連絡先を教えてもらえるよう、架け橋になってくれるはずです。
協力してもらったら、お店が終わったあとにお姉さんホステスにお礼を言いましょう。
特に協力もないけど否定的でもなかった、という場合にもお礼を言って、
と伝えてみてください。その反応で、ある程度本心が探れます。
その場で担当ホステス&お客様に聞く際の注意点
もしお姉さんホステスがややこしい人なら、その場で邪魔をするか、表情で示すはず。
いずれにしても気付いた時点で即座に引いて、閉店後に一言お詫びしましょう。
新人なら「慣れてなくてすみません」、半年以上一緒に働いてるなら「大事なお客様だと知らずにすみません」という姿勢で。
この結末に至るケースも想定して、その後どこに会話を持って行くか、2〜3つほど用意しておくことが必須です。
まとめ
- 連絡先は聞いてもいい
- 事前に確認する、または一旦見送る
- その場で確認する
しつこいようですが、基本的には聞いてかまいません。また、過度に気にして『聞けない』となると、お店から見たあなたの評価が悪くなります。
どうせ悩むなら『聞いてもいいのか』より『どうしたら聞けるか』を悩んでください。そのためにも、情報を集めましょう。
お店のシステムがどうなっているのか、お客様がNGを出しているのか、担当ホステスの器は小さいのか。
これが分かるだけで『聞いてもいいのか』は解決するはずです。
情報もなくモヤモヤ悩んでいる時間は、とてつもなく無駄ですし、ストレスです。
悩みの半分は情報不足、残り半分が経験不足。悩んだら「情報収集!」と思って間違いないですよ。
ホステスの心得