ホステスの経費は意外とかかる!コスト回収の基本的な考え方

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
仕事である以上、
経費回収しなければならないのは当然。
・・・なんですが、そもそも経費自体を
分かってないホステスさんも多いので、
を読んでから、
この記事を読むといいですよー。
この記事では、経費(コスト)を
回収するための基本的な考え方について
お話しします。
この記事の目次
ホステスの経費回収に対する基本的な考え方
基本的な考え方を述べる前に、
差異を明確にしたいので、
売れないホステスさんの
経費回収パターンを先にお話しします。
この考えで
「ちゃんとできてる=経費回収達成」と
思っているホステスさんは、
かなりヤバいです。
売れないホステスの経費回収概念はこんな感じ
売れないホステスは100%例外なく、
『経費をかけた相手から回収しなければ
ならない、しかも近日中に』
と無意識に思い込んでいます。
この時点ですでに極端なんですが、
もっと悪いのは以下の2つ。
パターン1
年賀状または新年の挨拶メールを出した
↓
受け取った「その人」が今月お店に来てくれればOK(安心する)
これが一番最悪で、
でももっとも多いケース。
来店させることがゴールで、
経費回収概念がゼロ。
ここに陥っているホステスさんは、
来店率の低いお客様に対して
高額商品を贈る傾向にあります。
自分の不安を解消する手段として
経費をかけているので、無駄な労力を
垂れ流し続ける可能性大。
パターン2
年賀状または新年の挨拶メールを出した
↓
受け取った「その人」が今月お店に来て、自分がほしい金額を使ってくれればOK(安心する)
この場合、何とかして来店させようと
躍起になって関係破綻させたり、
翌月の売上に響いたりという
デメリットが生じます。
以上の傾向から、
「今すぐ来店してくれない人に贈物
(行動)をするのは無駄」
に思えて仕方ないので、
どんどんぶった切って
音信不通にしていきます。
オーナーママが売れないホステス同様の概念だとこんな感じ
この概念のままオーナーママになると、
事業破綻します(-∀-;)
「来月売上が落ちたら
ウチのお店ヤバイ、潰れる!
何とか誰か呼んで!!」
「このままだと、お給料出せないわよ!
今月から同伴ノルマ上げるからね!」
って毎月わめいて、どんどんノルマと
ペナルティが厳しくなり、
報酬は下がることになります。
何より、その考え方が自分自身に
多大なるプレッシャーをかけて、
失敗やミスを引き起こす余裕のなさを
作っている。
今月結果にならないと意味がない、
ということは、
「絶対にミスが許されない状況に
わざわざ自分を追い込む行為」
なので、不安ばかりが募って行動に
ならないか、焦って空回りや判断ミスを
して失敗の連続になるか、です。
この状態では能力があっても
生かせないし、生かせない以上は
利益が出ないので破綻します。
ホステスにとって重要な「経費回収の考え方」の基本
かけた経費は、
「1年以内に誰かから
回収できればいい」
そう思って取り組むと
心がとてもラクになり、
お客様にも余裕を持って
接することができます。
これをよーく覚えておいてください。
郵便物で考える利益と経費とコストパフォーマンス
では、ピンポイントで
具体的に考えてみましょう。
ホステスが投函する年賀状でコスト概算してみると
今年は年賀状を200枚出し、
あなたがお店から受け取っている
時給が3,000円とします。
『200枚全部手書きで
一般的な年賀はがきを使用』
の前提で200枚の実費コストを
ざっくり計算すると、以下になります。
- はがき購入代・・・52円×200枚=10,400円
- 実際にはがきを書くあなたの時間・・・1枚あたり5分×200枚=17時間
- 2の人件費・・・17時間×3,000円=51,000円
- 雑費(1の購入労力、ペン代、書き損じ手数料、電気代等)=9,000円
年@約60,000円の経費
次に、あなたの売上
(小計でも総計でも可)平均単価が
¥30,000とします。
ここからは、「年賀状を出しても
出さなくても来店があるお客様自身」に
ついては度外視します。
- 「年賀状もらったから来たよ」という休眠客(半年以上疎遠になっていたお客様)
- 「年賀状もらったから連れてきたよ」という幹(メイン)のお連れ様(疎遠になっていた方、新規など)
上記のいずれかで2名来店すれば
年賀状コストは回収できたことに
なります。
たったの、2名。
年間通して3名以上になれば、
もうそれは利益です。
1枚あたりのコストは、300円。
たった300円の先行投資(コスト)を
ケチる、惜しむ、ムダだと思うのが
売れない子の考え方ということです。
ホステスさんにお手紙営業を勧める理由
私が「お手紙営業はお勧め」と
コンサルで言う理由のひとつは、
圧倒的に利益率が高いからです。
誕生日プレゼントを1人あたりに
5,000円出すと、経費60,000円なら
12人にしか送れません。
が、年賀状なら同じ経費で
200人に営業できます。
物をばらまくなら、
年賀状ばらまいたほうが
格段にコスパが良い。
労力が惜しいなら
印刷代をかければいいし、
それでも200枚程度なら
3名の来店で経費回収できます。
メールやLINEで考える利益と経費とコストパフォーマンス
じゃあ一斉送信メールなら
もっとコストがかからないのでは?
と思っちゃいますよね。
ハガキもインク代もいらないし、と。
半分正解、半分不正解です。
メールやLINEのほうがコスパ良くない?という落とし穴
一斉送信メール、
名前だけ変えて全員にLINEする、は、
見えないコストが発生します。
作業はだいたいこんな感じ。
100通を一斉送信メールで出す
1割返信があったとして20通
↓
そのうちラリーが続く相手が5人程度
100通をLINEで出す
コピペして名前を変える作業×100通
↓
1割返信があったとして20通
↓
そのうちラリーが続く相手が5人程度
あなたの労力という見えないコストを
含めて概算すると、ラリー含めて月に
3.5時間くらい使うことになるので、
- 一斉送信メール用ソフトまたはアプリ・・・月額0~5,000円ほど
- 文章を考える・・・毎月1時間~3時間
- 返信作業(ラリー含む)・・・毎月トータル1~2時間
- 雑費(スマホやPC本体価格、ネット回線、電気代、スタンプ購入費等)=毎月5,000~1万円
年@12万円~28万円の経費
コスト回収するには、
4~9人必要です。
何より、ラリーが続く人ほど
来店しません( ̄◇ ̄;)
つまり、ね。
メールやLINEは一見コストがかかって
ないように見えるけど、
『見えないコストが、
来店しない人にほどかかる』
というデメリットがあるんです。
売れないホステスさんは
「返信をもらうこと」に重きを置くので
ここのコストが尋常でないほど
かかります。
重要なのは「目的に応じてツールを使い分けること」
もちろん、どのツールにも
メリット・デメリットがあります。
郵便物類は、即効性や量産性に
関しては完全にアウトです。
が、アナログならではのあたたかみや
人間味が伝わると同時に
色恋防止に役立ちます。
メールやLINEは即効性と量産性が
高く、かつメンタル的なハードルも
下げてくれます。
が、約束は破棄されやすく
相手の読解力が低いと
トラブルの原因になります。
なので一概にNG!ではなくて、
コストと目的を考えて使い分けることが
何より重要です。
ツールのメリットデメリットに加え、
コスト面も考慮しなきゃムダになる。
利益率を上げるには
「見えないコスト」をどれだけ
意識できるか、にかかっています。
コストは、自分の労力や光熱費も
ちゃんと含めて考えないと
いけないのです。
「返事がない」程度で顧客を切るのは100年早い
売れないホステスさんは、返事がないと
いうだけでバンバン顧客を切って
しまいますが、切るには100年早い。
売れっ子の立場から見ると
「結果も出てないのにナマイキ~」
です(笑)
その理由については
また詳細を別記事にしますが、
本当に見切りをつけるのが早すぎる。
何より、切る理由が感情的すぎます。
そんなことより、自分がどこにコストを
かけているのかを見直すほうが先です。
数字の話をするときは、感情を置いて
ドライに考えないといけません。
コスト概算が苦手な人は、
家計簿レベルでいいので、実際の数字を
記録するところから始めてください。
「経費バランスを自分で判断できない」
などのお悩みがありましたら、
遠慮なくご相談ください。
丁寧にヒアリングして
真剣に回答します。