高級クラブにステップアップ!したいなら
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「いずれは高級クラブで働きたい」
『未経験で銀座ホステスに!お店選びや賃貸はどうしたらいい?』にお寄せいただいた質問のように、ステップアップを考えるホステスさんも多いですね。
いきなり高級クラブを狙うのもいいですが、段階を踏んで、実績と経験を積んでからチャレンジするのもアリです。
でも、その場合、最初のお店はハードルを低く見積もりがちなので、注意が必要です。
なぜなら『【面接の前に】知っておくべきお店選び3つのポイント』でもお伝えしたように、最初のお店があなたに与える影響は、かなり大きいからです。
それだけでなく、変なお店に入ると、つかむ顧客の質も、実績の質も、大幅に狂ってしまいます。どうせなら、最初からいいスタートを切りたいですよね。
そこで、最終的に高級クラブを目指すホステスさんにとって要となる、
- どういうホステスになりたいか
- どういう顧客を持ちたいか
- ステップアップの心得
など、『軸』の作り方をお話しします。
この記事の目次
どういうホステスになりたいか
もっとも重要なのは、あなたがどういうホステスになりたいのか?です。明確に理想像を持っているに越したことはないですが、漠然とでもいいので、
- 絶対に譲れないものは何か
- 絶対にやりたくないことは何か
この2つだけでも決めましょう。わかりやすく、私を例に解説していきますね。
絶対にやりたくないこと
たとえば私の場合だと、絶対にやりたくないことは色恋と飲酒です。絶対にやりたくないというか、絶対にできません。
お酒は一滴も飲めないし、色恋なんて性格的に無理です。やろうと思っても顔が( 一一)ってなっちゃいます。
アフターは、売れないうちは行っていました。でも最長1時間くらいが限界でした。最終的にはオールお断り、ナンバー入りしてからは1度も行っていません。
アフターで稼ぐとなると、相当な体力の持主でない限り、身体が持ちません。
絶対に譲れないこと
たとえば、私の場合だと、お店とお客様の質です。
大金を使ってくれなくても全然構わないので、下品な人がいないこと、触る人がいないこと、ここだけは譲れません。
特に、下ネタ関連が露骨で下品な人は本気で受け付けないので、絶対に譲れません。
お酒に飲まれて周りのお客様やお店に迷惑をかけるような人、無理やり飲ませて女性を潰すのが好きという方も、受け付けません。
理想のホステス像
想像できるようであれば、ここも考えましょう。端的に言えば、高級クラブに移籍できるとなったとき、どんなホステスになっていたいか?です。
私の場合は『お客様と心の交流がしたい』です。
飲んで楽しい!だけじゃなく、お客様の心や人生に触れられる、こいつなら分かってくれると思ってもらえるホステスになりたい、と思っていました。
だって、飲んで楽しいだけなら私じゃなくても良いじゃないですか。それくらいのことなら、それこそヘルプで十分です。
見た目の良い女と飲みたいなら、私より美人は腐るほどいます。話術に長けた人も、私以外にもたくさんいる。
でも、心に抱えたものは誰にでも言えることではないし、近しい間柄だからこそ言えないことっていっぱいあるじゃないですか。
そういうことを「玲那だったら言える、分かってくれる」と思ってもらえる存在でありたかったんです。
売上を上げるために心理学や非言語を勉強したわけではないんです。
お客様にそう思ってもらえる自分になるためには?と考えたときに、不可欠だと思ったから勉強した。それだけのことです。
どういうホステスになりたいか?が明確だと、学ぶことや努力の方向性の道筋が立ちます。
違うなと思えば変えてもいい。ただ闇雲にがんばるよりは、ブランディング的にもずっと強みになります。
どういうお客様を持ちたいか
ここはコンサル的に言うと、ターゲット選定の部分に当てはまります。
裏を返せば『あなたという商品を買ってくれる人は誰か』でもありますが、その顧客が高級クラブでも飲んでくれるとは限りません。
最終的に高級クラブを視野に入れるのであれば、まずは「高級クラブで飲んでくれる(いる)人」でないと、どれだけ顧客を持っても連れて行けません。
連れて行けないということは、またゼロスタートになるということです。
ひとつの方法としては、スタートラインから高級クラブで飲んでくれそうな人をターゲットにすること。
もうひとつは、移籍しながら顧客のランクを上げていくこと。このどちらかになります。後者が現実的ですね。
これを念頭に置いた上で、どういう顧客を持ちたいか?を考えます。ここは職業ジャンルで考えてもいいし、個人の資質的なところで考えてもOKです。
たとえば私の顧客で言うと、職業ジャンルはかなり幅広いです。社会的立場も経済力もかなり幅広い。
共通は「誰かに心の内を聴いてほしい人」や「誰かに管理されたい人」でした。これは私のブランディングの結果です。
移籍前提で考えておく
高級クラブを視野に入れている人は、必ず『移籍することが大前提』と考えておきましょう。
最初のお店からすぐに高級クラブへ入店!となれば万々歳ですが、恐らく大半の人は最低でも2~3回移籍することになります。
まず、最初のお店ではゼロヘルプなので、30万円以下の売上を作ることや同伴はこなせても、あまり担当を持てないでしょう。
そこで、最初のお店よりもワンランク高めのお店へ移籍することになります。これがまず1回目。
最初のお店でゲットした連絡先を元に、2軒目で担当を増やします。
この段階で最低でも売上100万円は確保できるようになっておくと、ここで初めて3店舗目で高級クラブも視野に入れられるようになります。
売上をうまく作れなかった場合は、もう一度ワンランク上のお店へ移籍して、担当を増やして売上を作ることになります。
2店舗分の連絡母体数があるはずなので、ここで売上を作れなかったら結構致命的です。
また、高級クラブが視野に入った時点で所有している顧客名刺のレベルが低いと、これまたデメリットになります。
移籍のときには名刺ファイルを提出することになるので、顧客の質は本当に重要です。
最悪は「このお客様は当店に相応しくないので営業しないで」と言われることもあります。
そう言われる人に頼った売上を作った場合、これまたゼロヘルプスタートになりかねません。気をつけましょう。
目指す高級クラブのカラーをリサーチ
銀座で働くと決めた時点で、
「最終的にはこのクラブで働きたい」
と決まっている場合でも、いざ移籍が視野に入ったときには、そのお店のカラーをしっかりリサーチしましょう。
たとえば、銀座デビューして2~3年後に高級クラブへ移籍するとしても、その間にナンバーワンやママが辞めてしまうことがあります。
そうすると、お店の雰囲気やカラーはガラッと変わり、お客様の飲み方もガラッと変わるので要注意です。
実際、良質な顧客が集う上品なクラブだったのに、要となるママが抜けて一気に色恋メインのキャバクラみたいなお店になった・・・というお店があります。
また、お店がどういうホステスを求めているか?によっては、入店できないタイミングもあります。たとえば、
- 売上はいらないから可愛い子や若い子が欲しい
- 見た目はそこそこでいいから1,000万くらい売る子がほしい
など、タイミングによってニーズが合わないと、断られてしまうこともあります。
ただし、高級クラブの場合、2~3回面接に行ってやっと受かった!という人も多いので、一度落ちたからとめげなくても大丈夫です。
本当にニーズが合わなかったというだけ、のときもあるので。
でも、できるだけ早く高級店に移籍したいでしょうから、可能な限り情報収集はしましょう。
できれば、そのお店で飲んでいるお客様をつかんだり、働いている女性とパイプを持ったりするのが一番早いです。
こんなふうに、スタートの時点でいろいろ考えておくと、お店選びもグッと現実的になります。
理想どおりのお店はなかなかありませんが、少なくとも最低ラインの目安は持てるはずです。
あとは、『お店選びは黒服のココを要チェック』を参考に、面接でのチェックポイントを押さえておきましょう。