高額セミナーや整形で破産寸前!?ホステスの悲劇
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
借金返済のためにホステスになった人。ホステスになって借金を作った人。いろんな人が水商売にはいますが、昔と変わったなと感じるところは、
- 借金(リボ払い含む)の理由
- 自己投資する女性が増えた
という点ですね。昔は、生活費とか学費とか、親やパートナーの事業が失敗したとか、買物依存症とか詐欺に引っかかったとか、結構切実な内容でした。
今は、高額セミナー代とか、美容整形がメインで破産する人の理由にもこうした借金内容が多いそうです。
コンサルでも、これまでに美容整形や高額セミナー費で、経済状況が最悪なホステスさんが数人いました。
どちらも、なかなかヤバいメンタル思考を持っているので、ぜひともメンタル改善していただきたいところですが。今回は『借金』というテーマに絞ります。
この記事の目次
借金そのものは別に悪ではないのだが。
借金が悪いわけではないし、ローンを組んで美容整形することも、高額セミナーに行くことも自由なんですよ。
ひとつひとつの借金は、せいぜい200~300万程度じゃないですか。高額セミナーも、高く見積もって1日300万程度。
美容整形も、高く見積もって1箇所300万前後。仮に300万円を、金利10%の3年ローン(ボーナスなし)にしたとしたら、毎月10万円弱、総額350万円弱。
この金額なら、地方ホステスだと月に50万円以上、都心部ホステスだと月に60万円以上あれば、返せそうですよね。
節約しつつ、次のセミナー代や美容整形代のために貯金しつつ、40~50万円で生活。
がんばったら返せそうだし、がんばって売上出せば収入も増やせるし。はい、ここがミソです。
ホステスが借金を背負うことの怖さとは
この思考に陥るホステスは、なかなかメンタル思考がヤバいです。
事業主の立場で、『入ってくるお金=お給料』という感覚のヤバさもさることながら、「がんばったら〇〇」できるという、ただの精神論を根拠に高額借金しちゃう。
これが、何よりヤバいのですよね。
ホステスならではのヤバい思考
本来、借金って「最低でもこれだけの月収がある」というラインで考えるものですが、こういう思考のホステスって、
- がんばれば毎月〇〇円維持できる
- がんばれば毎月〇〇円返せる
- がんばれば〇〇円節約できる
っていう『条件付きのイメージ』で借金をするのですよ。たとえば、売上ゼロで30万円もらえる契約として、
とか。シフト制の場合、
とか。確かに、『がんばれば報酬が上がる世界』ではあります。
が、『がんばれば報酬が上がる世界』と『自分が実際にがんばれるか』は、イコールにはならないはずなんですよね。
何を根拠に『がんばれる』と思うのか。しかも3年間ずっと。謎です。
簡単に借金しちゃうホステスの根底にある思考
こういうホステスは、もともと自己肯定感がとても低くて、承認欲求などの認知に歪みがあるわけです。
- 超短期スパンでしか考えられない
- 事実よりもイメージで判断する
- 感情や欲望をコントロールできない
という共通点があって、この思考は方々で弊害を生みます。今回は借金がテーマですが、借金がなかったとしても、
- 優先順位がつけられず仕事が溜まる
- 時間管理ができず常に予定に追われる
- 情報よりも思い込みで判断し失敗する
上記のようなことが日常的に繰り返され、常に情緒不安定で感情的です。
目先の欲求をコントロールできず、嫌なことを先送りする習慣から抜けられず、いつも後ろめたい気持ちを抱えていたり、自分がダメ人間に思えて仕方がなかったり。
この状態の人が、3年先まで『がんばって返せる』とは、到底思えないのですよね。
仮に「がんばって返済」できたとしても借金は続く
仮に『がんばって返せる』としても、このタイプは借金を繰り返します。なぜなら、この問題は『認知の歪み』だからです。
認知の歪みは、高額セミナーに行っても、整形しても、変わりません。変わらないどころか、負のループにハマります。
高額セミナーや美容整形を終えた後は、高揚感があるのでモチベーションが上がり、やる気が出ます。
でも、日増しにモチベーションは下がるので、また『うまくいかない現実』とのギャップに鬱々とします。
すると、モチベーションを取り戻すために、高額セミナーや美容整形を繰り返すようになるのですね。そして、あっという間に借金が嵩みます。
借金が年収の3倍を超えるまでには、3年もあれば十分でしょう。年収800万円くらいなら、3年後には元金が2,000万円を超えます。恐ろしいですね。
下手に「真面目に返済」を続けるとどうなるか
こういうホステスは、計画性がない割に妙な真面目さを持っていて、比較的きっちりと返済します。
借金を真面目に返済し続けると、社会的信用が上がります。すると、貸付枠の限度額が上がり、どんどん高額借金ができるようになります。
私の母も、まさにそうでした。彼女は非常に金遣いの荒い人で、クレジットカードで買物をしまくるのです。
会社員の彼女には払えない額なのですが、親族が肩代わりしたりして、一度も返済を滞らせたことがありません。
その結果、あるクレジット会社から、こんな連絡が来ました。
母の名前ならいくらでも借金ができるようになってしまい、借金地獄に陥りました。最終的には5.000万円を超える借金でした。
ホステスが借金をする際の注意点
ホステスの社会的信用が低いのは、業種的な偏見もありますが、事業主だからです。
知ってます?社会的信用って、サラリーマンがもっとも高いのですよ。オーナー社長も事業主ですから、個人でお金を借りるには苦労するのです。
そんな『事業主』のホステスが借金するなら、サインする前に、以下を考えてみてください。
- 無理せず返せる金額か
- 本当に借金をする価値があるか
- 「返せる」の根拠は何か
つまり、『計画性のある借金か』です。
美容整形の場合、メンテナンス費用も継続的にかかります。セミナーに行くような子は、また他の勉強をしたくなるでしょう。
そのときに「借金返済で、あきらめるしか選択肢がない」となるのは、つらいですよね。そうならないよう、地に足を着けて考え判断してくださいね。
ホステスの心得