お金に執着心の強いあなた!稼げませんよ!

お金に執着心の強いあなた!稼げませんよ!
ホステスの心理学

以前、ツイッターで「稼ぐことが目的のホステスは稼げない」と拝見しました。私はお金に対する執着心が強く、

「お給料を多くもらって、貯金を更に多くしたい!」

という思いがとても強いのですが、そのような考えでは、稼げるようになるのはむずかしいでしょうか・・・?

ご質問ありがとうございます。「絶対に稼げない」とは言いませんが、稼げない可能性のほうが高いですね。

稼ぐには投資をしないといけないので、安定を得るためにお金を遣う(貯金も含め)人は、『稼ぐ』という概念からどうしても離れてしまいますから。

ホステスにとっての投資とは、

  1. 営業経費(交際費など)
  2. 事業維持のための研修経費(知識教養、売上UPの事業計画など)
  3. 商品クオリティを保つ経費(容姿、メンタル維持、体調管理など)

などです。多くのホステスが『お給料』と言うお金は、業務委託や請負委託に対する、経費込みの『報酬』。業務委託と請負契約の違いを端的に言うと、

  • 業務委託→時給制(報酬が売上に左右されない)
  • 請負契約→売上制(売上によって報酬が変わる)

です。仮に、その報酬が50万円だとしたら、50万円を元手にして、自分のビジネスである『ホステス業』が儲かるようにしなければいけません。

『ビジネス=手元にあるお金をどう増やすか?』です。

本当に稼いで貯金を増やしていきたいなら、まずはお金に対する執着心を手放しましょう。あまりにも執着心が強いと、

  • 投資ができない
  • 関係性を維持しづらい
  • メンタルを病みやすい

という問題が起きてしまいます。

お金に執着心の強いホステスは投資ができない

お金に対する執着心が強いと、稼ぐための『思い切った先行投資』が、なかなかできません。先行投資とは、

目下の利益には結びつかなくても、ゆくゆく利益を得ることを見越して、投資を行うこと。先を見越した投資。

先行投資|Weblio辞書

という意味で、ホステスでいえば、先述した、

  • 営業経費(交際費など)
  • 事業維持のための研修経費(知識教養、売上UPの事業計画など)
  • 商品クオリティを保つ経費(容姿、メンタル維持、体調管理など)

上記の経費に、どれだけの金額を、どれだけ先駆けて投資できるか、ということです。

ホステスの多くは、2の『事業維持のための研修経費』に投資をすることができません。これが、ホステスが稼げない最大の理由です。

『稼ぐための投資』という概念が薄いと、高額保障のお店ばかり狙って入店します。

つまり、自分が売上を上げるより、『出勤すれば手に入る高収入』を優先するのですよね。

でも、先行投資の概念が薄いホステスは、自分が個人事業主であることの自覚もあまりないので、『日当保障の高いお店は経費も高額』という点をわかっていないことも多いです。

たとえば、日当1万円クラスのお店と、日当4万円クラスのお店では、衣装も贈物も、購入額が大きく異なります。

事業主の自覚がないと、どうしても経費回収の意識も低くなるので、経費のかけ方もおかしくなります。

外見ばかりにお金をかけたり、顧客1人あたりの贈物額が異様に高額だったり。

逆に、お金を出し渋って、仕事に必要な勉強さえも削ったり、必要な交際費を削ったり。

特に、多くのホステスは、勉強にお金を使いません。あなたも、会話スキルを上げるために、だれかに会話を習ったりしないでしょう。

来店へつなげるために、お礼状や営業メールの文章添削を受けるなんて、考えもしないホステスが大半です。

これらを学びたいと思っていたとしても『できるだけ低価格』または『無償』で学べる方法を探すでしょう。

お金をかけて学ぶとすれば、テーブルマナーくらいでしょうか。

たとえテーブルマナーが完璧でも、同伴が取れないことには、それを披露するチャンスもありません。

また、お金に執着心が強いと、どうしても額面に振り回されてしまうので、見えないお金がどんどん出ていきます。

一番多いのが、家賃ですね。家賃が安いからと郊外のマンションを借りて、毎日のタクシー代で浪費。

合算すると「お店の近くに住んだほうが安いんじゃないの?」と言いたくなるケースが多々あります(理由があって郊外に住んでいる場合は別です)。

よって、手元にお金が残りません。

お金に執着心の強いホステスは関係性が破綻しやすい

お金に対する執着心というのは、入ってくるお金だけでなく、出て行くお金に対しても向けられます。

通常のビジネスで考えると、売上を獲得するためにかけた経費は、全体として回収できればいいものです。

たとえば、お中元を30人に送って、トータルの経費が10万円だったとします。仮に、売上の30%が自分の報酬に加算されるとしましょう。

30人のうち、1年以内に1人のお客様が来店し、30万円使ってくれたら、もう経費は回収できたことになります。

1年以内に2人のお客様が来店し、それぞれ30万円使ってくれたなら、10万円の利益が出た、ということになりますよね。

ところが、お金に対する執着心が強いと『お中元を送ったお客様本人から回収しなければ気が済まない』という心理に陥りがちなのですよね。

つまり、30人全員が来店しないと、『送る意味がない』となるのです。

さらには、出したくないお金を出した、というストレス分まで回収したくなるので、余計に執着心が増すのです。

また『いくら使ってくれるか』でお客様を判断するようになるので、太客以外を軽視することもあります。

軽視されたお客様は、徐々に足が遠のいていきますよね。そうすると一層太客に依存して、もっとお金を使わせようと躍起になります。

それが続くと、太客とも関係が切れる・・・という自転車操業サイクルに入ります。

このように、お客様との関係性を維持することが困難になるホステスがとても多いのが実情です。

お金に執着心の強いホステスはメンタルを病みやすい

お金に対する執着心が強いと、どうしても目先の数字に振り回されます。

ホステスに関わらず、事業主が目先の数字に振り回されると、確実に精神病みます。毎日一喜一憂することになるので、メンタルへの負担が大きすぎるのです。

そうすると、仕事のクオリティが不安定になり、新規顧客の獲得ができなくなります。この状態で大金を使ってくれるのは、枕か色恋の客層がメイン。

そのため、一層ストレスが増して・・・のくりかえし。イライラや鬱々のせいで、周りのヘルプやお姉さんやママ、黒服からの評価も下がります。

内部の評価が下がると、ヘルプがお席についてくれなくなったり、お姉さんやママのお席に呼ばれなくなったりします。

よって、売上を上げる選択肢が消滅していきます。

まとめ

お金に執着心が強いホステスが稼げない理由は、

  • 稼ぐための先行投資ができない
  • 額面に振り回されて顧客との関係性を維持できない
  • 額面に一喜一憂してメンタルをフラットに保てない

この3つです。この状態で『お金を稼ぐ』を実現するとしたら、

  1. 徹底的にプロに徹してメンタルの波を隠し
  2. 稼ぐためなら手段を問わず
  3. 太客2~3名で売上を作る

という方向性で努力することになります。でも、現実問題として、大半のホステスには無理ですよね。

『手段問わず色恋して太客2~3名』は、比較的実現可能だと思います。が、『プロに徹して、メンタルの波を隠し通す』というのは厳しいでしょう。

そして何よりも、売れるホステスは全員お金が大好きですが、執着はしていません。

というわけで、私としては『お金に対する執着心を改善すること』をおすすめします。

改善する方法は、「『思考の癖』の正体と改善ステップ」を読んでくださいね。

 

ホステスの心得

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴15年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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