Q.メールやLINEしても来店してくれない。どうしたらいい?
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「メールとかLINEしても、来店してくれないんですよー。どうしたらいいですかねー」
耳にタコができるほど聞く、というくらい、多くのホステスさんが悩んでいることです。あなたも経験ありませんか?
ホステスさんたちからよく耳にするこの問題は、一見カンタンそうに思えますが、実はその裏には深い理由があるのかもしれません。
この記事では、メールやLINEをしてもなかなか来店につながらないお客様について、その背後にあるむずかしさや要因を分析していきます。
また、会話が苦手なホステスさんにとって、メールによる集客がどれだけ困難なのかについても取り上げます。
効果的なコミュニケーション方法を学び、お客様の心をつかむテクニックを探求しましょう。
この記事の目次
メールやLINEをして来店に繋がるお客様とは
『メールやLINE1通で来店に繋がるお客様とは』でもお話ししているように、メールやLINE1通で来てくれるようなお客様には、共通の特徴があります。
ひとつは、すでに関係性ができているお客様。もうひとつは、あなたのことがよほど好みのお客様。そして最後に、フットワークが軽い・ヒマなお客様。
それ以外のお客様は、「来てください」といくら言ったところで、よっぽど気が向くか、よっぽどタイミングよく連絡するかじゃないと、来店しません。
たまに、
という相談をされますが、私の回答は「NO」です。その程度で来店してくれるなら、すでにあなたは売れてるはずですよね。
売れてないということは、「来てください」とメールやLINEを送るだけでは結果にはつながらない、ということです。
メールやLINEで来店させる以前の問題
そもそも、メールやLINE1通で来店させるって、そーーーーとーーーーーむずかしいです。
『いかにむずかしいことをやっているか』ということを、理解してない。どれくらいむずかしいかというと、
というくらい、むずかしい。なのに、メールやLINEをすれば、お客様がご来店くださったり、同伴してくださったりする前提でいる。
しかも、何の勉強もせずに。
そもそも、連絡しても来店につながらないという時点で、最初の接客で失敗しているわけですよ。
失敗と言い切ってしまうのは語弊があるかもしれませんが、少なく見積もっても『お客様から気に入られるレベルの接客ではなかった』のはたしか。
仮にネガティブな印象を与えていたとしたら、あなたはマイナスから仕切り直さなければならないことになります。
その現実を分析せず、または受け入れずに、適当につくったメールやLINEでお客様がご来店くださるわけがないのですよ。
そのイメージを払拭できる何かがないと、むずかしいと思ってください。
文章でお金を使わせることの難しさを他業種で考える
今の私がまさに、この「活字のみで集客」をしている状態。いわゆる『ブログ起業』とか『ネット起業』と言われるジャンルです。
この業界でむずかしさを表すなら、
- 活字で集客するために、月に何万~何百万ものお金をつぎ込んで勉強
- 活字で集客するために、毎日毎日1万文字以上の文章を書く
- コンサルなどにビシバシ指摘されてヒーヒー言いながら試行錯誤の日々
もちろん、これ以外にも撮影したり、人脈を広げるためにあちこち行ったり、時間とお金を膨大に費やす。
これだけのことをやって、大半の人が稼げないっていう世界です。それを、
- 一銭も使わず
- ストレスなく
- お手軽に数分で
- 誰かにチェックしてもらうこともなく(だからといって自己分析と改善を繰り返せるほどの能力も発想もない)
- 気が向いたときや困ったときだけ
- たかが数文字の1通を送る
- もちろん他のホステスのことは頭にない(仮にあったとしてもせいぜいお店で一緒に働いてる気になるライバルのことくらい)
これだけでクレイジーな金額を払ってもらえると思っているんですよね。
じゃなかったら「来てくれない」なんて、被害者意識が甚だしい言い方にならないですからね。
来てくれる前提、なんですよね、すごくないですか?思考がおこがましすぎて、売れっ子ホステスのほうが、毎回感心させられます。
メールやLINEを送っても来店しない理由
これって私が、
ってコンサルに相談するってことですよね。こんなこと、わざわざお金払って相談しなくても、答えは明確ですよ。
有料のハードルを越えるほどのメリットがない。
たとえば、私で言えば、
- カード持ってない。でも作ってまで申し込むメリットを感じない
- カード持ってるけど、手間かけて申し込むほどメリットを感じてない
- 申し込み方が分からない。でも調べたり問い合わせたりしてまで申し込むメリットを感じない
- 申し込み方は分かるけど、手間かけてまで申し込むほどメリットを感じてない
- お金がない。でも何とかしようと思うほどメリットを感じない
- お金はあるけど払うメリットを感じない
これだけのことですよ。
ハードルを越えるメリットを感じてない人に「申し込んでくれない!」と傷付いたり、腹を立てたりしたところで、何も変わらないじゃないですか。
メリットを見せられてないんだし、見せてもメリットに感じない人もいるし、そもそもそこまで売れたいとか、何か得たいとか思ってないかもしれないし。
そこをどうにかしたいなら、私が必死に考えて試行錯誤して、お金と時間と労力かけて、何とかするしかないでしょ?
メールやLINEでの集客におけるむずかしさと要因
メールやLINEで集客できないホステスさんは、
- メールやLINEのメッセージが見逃されてしまう可能性
- メッセージの内容が興味を引かない場合の対策
- お客様の忙しさや都合の問題による来店の困難さ
の3つを頭に入れておきましょう。
メールやLINEのメッセージが見逃されてしまう可能性
メールやLINEはとても便利だし、カンタンな方法です。でも、メッセージが見逃されてしまったら、意味がありません。
お客様は、さまざまなお店のホステスから、いろいろな連絡を受け取っています。あなただけが連絡しているわけではないのです。
つまり、他のホステスからの連絡に埋もれてしまう可能性もあるし、優先順位が低ければ、ヒマになるまで開いてもらえない可能性もあります。もしも、
- 未読スルーが続いている
- 既読スルーが多い
という状態なら、何か対策を考える必要があります。お客様がメッセージを見逃す可能性があることを念頭に置いて、以下のポイントに留意してください。
まず、メールやLINEを送るタイミングを考えてみましょう。
お客様がいつもどの時間帯にメールやLINEをチェックしているかを把握し、その時間に合わせて送信することが重要です。
たとえば、通勤時間や昼休みなど、お客様が一番アクティブな時間帯にメッセージを送ることで、見逃される可能性を減らすことができます。
また、メッセージの内容にも注意が必要です。短く分かりやすい文章にまとめることで、お客様が一目で内容を理解できるようにしましょう。
そして、具体的なアクションを促すような表現を使うことも大切です。たとえば、
〇〇さんこんにちは☀
今日はお天気もよくて、気持ちいいですね✨
体調に気をつけて、お仕事がんばってくださいね💪✨
という文章を送るよりも、
〇〇さん、たしか××に詳しかったですよね?
ちょっと知りたいことがあるので、おすすめの本があったらぜひ教えていただきたいです🙏✨
と送ったほうが、『具体的に何をすればいいのか』が明確で、返信しやすいですよね。それに、得意分野の話題なので、お客様の関心も引きやすいです。
さらに、メッセージのデザインにも工夫を凝らしましょう。
箇条書きを使って情報を整理したり、1文ごとに改行したりして、読みやすいレイアウトにすることで、グッと読みやすくなります。
また、絵文字を活用することもおすすめです。使いすぎるとよくないですが、適度な絵文字はメッセージの雰囲気を和らげる効果があります。
最後に、連絡手段をひとつに限定するのではなく、複数の手段でアプローチすることも考えてみましょう。
例えば、メールとLINEの両方からメッセージを送ることで、お客様が見逃す可能性を減らすことができます。
実際、LINEを送っても反応のなかったお客様にSMSを送ったところ、
と返信がくることは多くありますし、そこから来店につながることもあります。ぜひ、上記のポイントを参考にしてみてください。
メッセージの内容が興味を引かない場合の対策
- 既読はつくのに来店につながらない
- 返信はあるのに来店につながらない
という場合、メッセージがお客様にとって興味を引かない内容になっている可能性があります。
お客様に興味を持ってもらえるために、以下の対策を試してみましょう。
まず、メッセージの内容を見直してみてください。日記のような内容になっていたり、一目で「全員に送っているんだな」とわかる内容だったりしませんか?
さらに、自分語りが多く、お客様には何の関係もない話をしていたり、お客様が返信に困るような文章を送っていたりしないでしょうか。
お客様が何を求めているのかを把握し、それに合わせたメッセージを送るようにしましょう。
また、メッセージの見た目も重要です。文字だけでなく、画像や動画を活用することで、より興味を引くことができます。
きれいなデザインやカラフルなイメージを使うことで、目を引く効果があります。ただし、適度なバランスを保つことも忘れずに。
メールやLINEの送信頻度も、適切に調整することが重要です。過度に頻繁に送るとお客様に迷惑がかかる可能性があるので、注意してください。
逆に、あまりに間が空いてしまっても、お客様の興味が削がれてしまいます。最低でも1ヶ月に1回は、連絡するようにしましょう。
お客様の忙しさや都合による来店の困難さ
ここまでは『ホステス側の問題』としてきましたが、お客様自身の忙しさや都合による問題も当然あります。
たとえば、仕事が忙しかったり、家族との予定があったり、体調を崩していたりで、なかなか気軽に来店することができないかもしれません。
お忙しい中、連絡をいただくだけでも嬉しいことですが、なかなかお会いする機会がない場合は、以下のポイントを参考にしてみてください。
まず、お客様の予定や都合を確認し、可能な範囲での日程調整を提案してみましょう。
多忙なお客様にとっては、無理のない日程が組めれば、来店しやすくなるかもしれません。
- 今日か明日、来店できないか
- 今週か来週、どこかで来店できないか
と、目先の日程で営業をかけるホステスさんが多いですが、正直無理だと思っていたほうがいいです。
このやり方で来店につながるとしたら、関係性がすでにできているお客様か、色恋目当てのお客様か、フットワークが軽い・ヒマなお客様だけです。
まだ関係性ができていないお客様には、少し余裕のあるスケジュールを提案してみてください。
そして、お客様とのコミュニケーションを大切にし、丁寧な対応を心掛けましょう。
お客様が信頼感を持ってメールやLINEでの連絡を取ってくださったことに感謝の意を示し、誠意ある返信を心がけることが大切です。
来店しないからといって、適当な態度を取ったり、手のひらを返すような言動をしたりなど、絶対にしないでください。
お客様の都合に合わせて柔軟に対応することを忘れずにいましょう。
お客様の立場になって考え、できる限り要望に応えることが、お客様の来店を促す一番のポイントです。
会話が苦手なホステスさんにメール集客はかなり困難
- トークが苦手
- 発信が苦手
- 感情表現がヘタでうまく伝えられない
ここに悩んでいるホステスさんは、まず活字集客は無理です。
電話や対面のように、あなたが言語化できないことを言葉以上に伝えてくれるツールじゃないと厳しい。
あなた自身が「発信」を苦手としている以上、そしてそこをどうにかしようとしない以上、言葉にしか頼れないツールはむずかしいです。
また、人の気持ちを察するのが苦手というホステスさん。あなたも厳しいです。
活字は、読む人の読解力や非言語を汲み取る力、読む瞬間の精神状態が絡みます。
目の前で話しているときに察することができないホステスさんが、離れた場所で顔も状況も分からない状態の相手を察することはほぼできない。
人の気持ちに疎いとなると、当然「ちょっとした言葉のチョイスミス」が生じます。
あなたが意図しない方向へ捻じ曲がることもあることすら、自覚がないのではないでしょうか。
会話が苦手なホステスさんのメールやLINE文章あるある
また、ここに悩んでる人は、
- 内容が悪い(テーマはいいのに)
- 構成と文章リズムが悪い
- 言葉や表現、敬語の使い方が悪い
- タイミングが悪い
の四拍子がそろってます。人の心を動かすには、言葉の表現だけでなく、構成やリズムも大事なのです。
きちんと作りこんで、きちんと情報を積み上げて、文章スキルと表現スキルを養うことが必須なのです。
「今日これ食べた♪」で来店させられるホステス
こんな話をすると、
と言うホステスさんがいます。
と言うホステスさんがいます。その子は「メールで呼べてるわけじゃない」んですよね。
別の魅力があって、そこに惹かれた人達が「メールをきっかけに来店する」だけです。
メールやLINEで来店させたいなら
本当にメールで来店させたいなら、
- 自分のメール文章を他人に添削してもらう
- 改善点を指摘してもらい、アドバイスを受ける
- アドバイスに従って改善する
- 必要な勉強とトレーニングをする(ひとつせいぜい5分程度)
- トレーニング結果をフィードバックし、方向性や理解のゆがみを修正する
- お客様に出す文章を作る
- 実際にお客様に出して反応を分析し、足りないものを補う
これを数こなしていけば、イヤでもうまくなります。
コンサルでもだいたい同じことをしますが、唯一違う点としては、私自身+他のホステスさんの成功雛形が土台になること。
実際にお金を生んだ構成、表現を使ってやるので、ちゃんとやれば効果は確実ですね。
レスポンス率も格段に変わるし、返事はないけどいきなり来店!ということもあります。
まとめ
自分自身でこれをやる場合は、かなり客観的&論理的に、ビジネス視点でやる必要があります。
他人に見てもらう場合にも、ターゲットが違ったりキャラが異なったりするだけで、効果のないものになってしまいますね。
いずれにしても、フラットに客観視点で分析できることを重視しながら、数こなして練習してください。
それをパクるだけでなく、きちんと分析して、どんなメールでも書けるようスキルにしてくださいね。
ホステスの心得