売れないホステスの頭にはない「売れる概念」
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
売れないホステスには、時間管理や金銭管理ができない、または認識が甘い人が大勢います。
ホステスは立派な個人事業主であり、ホステス業はビジネスなので、通常の会社員やバイトの感覚で時間とお金を概算していると、利益になりません。
なぜなら、
- 会社員=時間もお金も消費型
- 事業主=時間もお金も投資型
上記のように明確に違いがあるからです。そこで今日は、時間とお金のお話。
「時間=お金」という概念は、昔から存在しますよね。その概念を示す言葉として、こんなことわざがあります。
- タイム・イズ・マネー
- 時は金なり
どちらも同じ意味、と捉えている人も多くいますが、実はこれもまったく違います。ことわざを通して、時間とお金の概念について考えてみましょう。
「タイム・イズ・マネー」の概念
「タイム・イズ・マネー」を直訳すると「時間はお金そのもの」といった意味になります。
これは、アメリカ合衆国建国の父として100ドル紙幣札の肖像画にもなっているベンジャミン・フランクリンの言葉で、「若き商人への手紙」という書籍の中に記されています。
Remember that time is money.
時間はお金そのものであることを忘れるな
また、彼の信念をまとめた「フランクリン自伝」という書籍の中にも、時間に関する概念が出てきます。彼が言わんとしていることは、
- 時間の浪費がどれだけ人生を無駄にするか
- その選択をしているのは常に自分
- 望む人生を妨げているのは常に自分
ということです。ビジネスに置き換えると「お金を稼ぎたければ、時間を有効に使え」ということになるでしょうか。
「時は金なり」の概念
「タイム・イズ・マネー」を日本に取り込んだ言葉が「時は金なり」です。「時は金なり」という言葉には、機会費用といった概念があります。
機会費用とは、別の選択をしていれば手に入ったはずの利益のこと。
たとえば、あなたが日当3万円のホステスだとしましょう。あるとき「今日は気分が乗らないから」とお店を休み、家で映画を3本観ました。
ちゃんと出勤していれば、あなたは最低3万円稼げたはずですよね?でもあなたは【その瞬間の気分】を優先して、お休みしました。
これを機会費用として換算すると、3万円を払って、映画を3本観た、となります。私でもこんな高い映画は観ませんw
売れないホステスは、この「機会費用」という概念がゼロなのです。
色恋を取らないホステスはどう捉えるべきか
では、色恋をしないホステスは、この2つの言葉をどう捉えるか。お客様に10万円使ってほしい、と考えた場合。
お客様は10万円払って、あなたとの時間を買うことになります。実際にお店に滞在する時間が2時間だと仮定して。
お客様は「10万円を払ってあなたと過ごす」以外の選択肢も、当然持っています。それでも「10万円を払ってあなたと過ごす」という選択をする。
その価値は、いったい何ですか。お客様は、10万円を払って何を得ているのですか。あなたと何もせずに過ごす、ただそれだけで10万円の価値ですか?
お客様の前に出て、気分炸裂で仕事をしないホステスにそんな価値はありません(色恋は別)。
飲み代なんだから払って当然、という概念は「価値」ではありませんよ。
良客であればあるほど、この機会経費という概念を強く持っています。もし、時間とお金を軸に「一流の客層とは何か」と問われたら、
- 時間>お金→一流
- 時間=お金→二流
- 時間<お金→三流以下
と、私は答えるでしょう。
良客は時間の価値を知っているので、他人の時間を無闇に奪うことはしません。だから良客なのです。その代わり、私たちを見る目も当然厳しい。
あなたは日ごろ、どんな時間の使い方をしていますか。その時間にいくら支払い、何を手にしていますか。その選択の結果が、今のあなたですよ。
夕方までゴロゴロ寝て過ごしたり、やらない言い訳に時間を費やしているなら、お金に換算するといくらになりますか。
機会費用、しっかり考えてくださいね。
ホステスの心得