『時間を無駄にするホステス』の共通点

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
- お昼ごろに起きる
- 下手したら夕方4時くらいに起きる(19時がお店のOPEN時間なのに)
- 早く起きてもゴロゴロダラダラ(決して営業はしない)
これが、18~20歳のころの私の生活です。
お店に出ている時間以外、本当に何もしていませんでした。無気力で、仕事に対する情熱どころか責任感もなく、最低限のことすらしない日々。
そりゃあ、こんな生活してたら『水商売は社会のゴミ?ホステスが知っておくべき世間の声』で書いたような批判を浴びてもおかしくありませんよね、恥ずかしい限りです。

でも、当時の私は、すべてに対して「どうでもいい」と思っていました。いま考えると、本当に時間を無駄にしていたなと思います。
そして、ホステスさんへのアドバイスを仕事としてきたこの13年間、当時の私とよく似たホステスさんを大勢見てきました。
今回は、過去の私も含め『時間を無駄にするホステスの共通点』についてお話します。
この記事の目次
タイム・イズ・マネー=時は金なり?

売れないホステスほどお金も時間も無駄に使う
問題は、『売れないホステスほど無駄に使う』ということです。お金がほしい、稼ぎたい、と言いながら、無駄なことにどんどん時間を使う。
やらなければならないことを後回しにして、不満や言い訳を撒き散らす時間に使ったり。『勉強したつもり、になるための時間』レベルに価値を下げたり。
お金の価値にしても同じです。
自分が受け取るときには、1円でも多くもらいたい。でも稼げる方法は、経費をかけずに、ナンならタダ同然で、即効性のある、誰でもできそうな簡単なことを知りたがる。
そのためにネットを検索しまくって、気付けば何年も経っている。安いものに飛びついて、安物買いの銭失い状態が続く。結果、いつまでたっても稼げず、時間を無駄に使う。
エンドレス。
無駄に使った時間を時給換算してみると
今の月収が50万円として、無駄に2年の時間を費やしたと考えると、50万×12ヶ月×2年=1,200万円。すごーい!1千万円捨てられるって、超・お金持ち!
カネカネ言ってる人に限って、こんな感じです(ホントに)。「分かってくれない」に時間を費やしている人も、1千万出して「分かって!!」と言ってるわけです。
お金持ちですねー、今の私には到底マネできません。
時間を無駄にするホステスの共通点とは
ホステスとして売れるということは、ビジネスで成功するということです。成功したいなら、「見えないお金」にどれだけ意識を向けられるかが重要なんですよね。
ところが、売れないホステスにはこの概念がない。この重要な概念を持てない共通点は、以下です。
お金を稼ぐため、売上を上げるための「お金の概念」がない
- 利益ばかり考えて、コストを考えてない
- 何もしないでいる=タダ、と思ってる
不平不満や言い訳を繰り返すことがどれだけの損失を生むか、電卓を叩けてない。
カネカネうるさい割に収益しか考えず、垂れ流れていくコストは度外視で、赤字が見えてないのです。つまり、お金を稼ぐための思考になってない。
見えるところ、浅いところでしか勘定ができない。経費回収の概念がない以上、稼げません。
お金を稼ぐため、売上を上げるための「時間の概念」がない
- 時間の価値が分かってない
- 多く時間を割けば質の良いサービスと勘違いしている
これはカマッテチャン系のホステスに多い、依存型ビジネス。
自分の時間を「ストレス」とか「他にやりたいことがあるのに」とかいうメンタルで計っているので、人の時間価値も全然分かってないんです。
自分の時間が奪われることは敏感だけど、人の時間を奪うことは全然平気。これはおそろしいことです。
ホステスとして稼ぎたいと言ってる人が、
この考え。「お先真っ暗」です。
金額は変わらないのに、『時間をかけることが満足度につながる』と考えてたら、利益率がどんどん下がって赤字になりますね。
100歩譲って、経費とトントン、レベル。そんな商売をする経営者はいません。
自分がカマッテチャンだから時間を多く割いてくれる人が好きなだけで、ビジネスじゃないですよね。
形のないものを売っている自覚がない
- 形のないものを売っている自覚がない
- 時間を切り売りしている自覚がない
ホステスは、形あるものを売っているわけではありません。「お客様との時間」をどういう価値にするかが勝負なのに、時間の価値が分からないって「なかなかのバカ」です。
ワインソムリエだけどワインの価値が全然分からない、みたいなことです。「ソムリエ語るな!」と言いたくなりません?
ホステスとして売れたいなら必須の概念
何度も言うように、お金と時間は価値があります。
お金を投資するというのは、簡単に言えば、労力や時間をショートカットすること。裏を返せば『時間を買う』ということです。
お金をかけないということは、違うものを投資しないといけない。本気でラクしたいならお金を出せばいいし、お金が惜しいなら時間と労力を使って苦労すればいい。
どっちを選ぼうと、自由です。「どっちもイヤ」は通用しません。この「あたりまえ」が分かってないから稼げない。ここが最大の共通点。
人の時間の価値が分からない人に、充実した時間や心地好い時間を与えられるわけがない。
1時間で何万も何十万も使わせたいのに、その時間の価値がなんにも分かってない。そんな人のところに、お金はやってきません。
お金を稼ぎたいのなら、時間の概念を改めること。逆に、時間がほしいのなら、お金の使い方、稼ぎ方を改めること。
- タイム・イズ・マネー・・・時間=お金(同じ価値)
- 時は金なり・・・時間>お金(時間のほうが貴重)
どちらも「お金のほうが価値が重い」なんて言ってません。時間と同等、または時間のほうが重い、ということ。
そして、人からサービスを受けるときに、ビジネス視点で考えること。
- その価格は本当に適正か
- 実績やサービス内容から見て安いなら、どういう仕組みになっているのか
- 自分がその金額でそのビジネスをやろうと思うか
- 安すぎてやりたくないと思うなら、自分がどう振る舞えば相手の利益率を上げてあげられるか
特に最後の「どうしたら相手の利益率を上げてあげられるか」は真剣に考えましょう。なぜなら、良質なお客様は、ホステスに対して常にこの概念で接してくれるからです。
質の良いお客様は、どうしたら私たちの顔が立つか、どういうふうに飲めば私たちが稼げるか、と常に考えて立ち回ってくださいます。
あなたがそうしてほしい、と思うなら、あなたもそうしましょう。
まとめ
いろいろ書きましたが、全部、過去の私に当てはまることです。もしあなたがひとつでも当てはまるなら、時間の見直しから始めましょう。
無駄に過ごしている時間がないか?その時間をどう使えば利益につながるか?この2つを頭に置いて、時間の使い方を考えてください。
「何をしたらいいかわからない」なら『売れっ子ホステスの営業スケジュールをこっそり公開します』を参考に、予定を立てて実行してくださいね。

ホステスの心得