「会話で楽しませるには」と悩むあなたへ
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
初回コンサルでもっとも多い相談は、
- どう営業したらいいか
- 何を話せばいいか
の2点です。その中でもダントツに多いのが、「会話で楽しませるにはどうしたらいいか」という問題。
あなたも、そんな悩みを抱えているのではないでしょうか。
多くのホステスさんは、さまざまな本やネットコラムを読んで、知識や情報をインプットしているはずです。でも、活かせていないですよね?
そうなんです。たしかに、知識量は会話の質に比例するのですが、知識だけに頼っても、会話は盛り上がらないのです。
この記事の目次
知識で会話を楽しませるのは大変!
スキルがない状態で、知識に頼ってお客様を会話で楽しませるには、相当の知識量が必要になります。
なぜなら、スキルがない上に知識量が不足していると、話している側はまったく楽しくないからです。
では、どれくらいの知識量が必要かという点を、私が好きな布施明さん(顔が好みです笑)で表してみました。
長いので、興味がなければスルーして次の項目へ進んでください。興味があれば、このまま目を通してみてください。
最低限の知識量
とりあえず、イケメン(思いっきり主観)。
大ヒット曲は、小椋佳作「シクラメンのかほり」。
https://youtu.be/wGVVJXvSWC0
代表曲は、「マイウェイ」。
「ミキシングに頼らなくても、声のボリュームを調整できる」「歌手の中でも別格」と音響のプロが口々に絶賛する歌唱力。
紅白歌合戦は25回出場、歴代11位。トップバッターでも大トリでも気にしない、器の広さ。
バツ2で、最初の奥様は伝説の映画「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を演じた、オリビア・ハッセー。
現在の奥様は、「SHOW ME」でおなじみの森川由加里さん(私はとっても気に入らない)。
https://youtu.be/OmlloIhNT_E
私が一番好きなのは、1979年発売・鐘紡化粧品イメージソング「君は薔薇より美しい」。
70代でこの歌声これぞプロ!!
・・・という程度には、知識を持っていないと、楽しめるレベルでは話せません。それでも、カラオケがない場合は、1時間もちません。
話がそれる可能性も
もっといえば、ここから脱線して違う話題に切り替わったときにも、カバーできる知識が必要になります。
たとえば、「ロミオとジュリエット」の話題から、映画の話にそれる可能性がありますよね。
「ロミオとジュリエット」は1968年の作品なので、その近辺の洋画だと、
- 卒業
- 暗くなるまで待って
- 2001年宇宙の旅
- 俺たちに明日はない
あたりになります。『その時代に流行った音楽』という話題になれば、
- ヘイ・ジュード/ビートルズ
- ジャンピン・ジャック・フラッシュ/ローリング・ストーンズ
- ミセス・ロビンソン/サイモン&ガーファンクル
などになります。日本では、GS(グループサウンズ)が流行っていた時代です。
・・・という具合に、さまざまなジャンルを網羅しておかないと、会話が盛り上がらないどころか、ついていけなくなってしまいます。
知識で会話をするむずかしさ
このように、知識で会話をするには『投げられたキーワード+関連した情報』が必要になります。
仮に、お客様が知識以外の話(たとえば学生時代の思い出、昔の恋愛談など)に話をずらした場合、その時点で知識は役に立たなくなってしまいますよね。
それを避けるためには、延々と知識で話す以外になく、よほどの知識量がないと、お客様の興味を惹きつけ続けるのは困難です。
また、知識を披露するだけでは、お客様は楽しめません。同じ『知識で会話をする』にしても、
- どの視点から話せばお客様が興味を抱くか
- どの切り口ならお客様は楽しいか
など、やはりスキルが必須になってしまいます。よって、どれだけ知識をインプットしても、会話スキルを上げない限り、会話は楽しくならないのです。
会話で楽しませるためには
では、『会話スキル』を上げるには、どうしたらいいのか。
まずは、『話題(知識)を振れば、自動的にお客様が会話を進めてくれる』という受身の姿勢を捨てる必要があります。多くのホステスさんは、
と言えば、お客様が勝手に話してくれて、会話が進んでいくものだと思っていますが、違います。
会話を広げるのも、盛り上げるのも、切り替えるのも、狭めるのも、すべてホステスでなければなりません。
そのためにも、まずは『自分が主導権を握って会話を進行しなければならない』ということを心得ておきましょう。その上で、
- カテゴライズする
- 「なぜ?」を考える
この2つに、意識的に取り組んでください。
カテゴライズする
頭の回転はそこそこなのに、圧倒的に知識不足のホステスさんは、お客様との会話を振り返って、
- どういう話題が多くあがるか
- どういう話題を好むか
を考えて、カテゴリー分けしてみましょう。たとえば、芸能、恋愛、家族、旅行、経済、時事ネタ、スポーツなど、何かしらの傾向があるはずです。
営業日誌をつけているなら、ザッと1年分くらい振り返るとベターですね。ターゲット選定ができている場合は、ターゲットがよく出す話題を選びます。
その中から、3つほど絞り込んで、関連する知識を頭に叩き込みます。
その上で、そのジャンルをネタにしたトークバラエティや漫才などを見て、どういう話の展開をしているか、研究してください。
ある程度研究したら、実際にそのジャンルで会話をしてみましょう。
間違っても、お客様で練習しないでください。お客様以外の人で練習しましょう。
「なぜ?」を考える
ある程度の知識があるのに、全然活かせない状態なら、
- 詰め込む作業を一旦やめる
- 「なぜ?」を考える
この2つをくり返しましょう。たとえば、
- なぜ、その会話をしたのか
- なぜ、その行動を取ったのか
- なぜ、その情報を信じたのか
- なぜ、そのテーマに興味を持ったのか
などを、徹底的に考え、分析する習慣をつけていきましょう。このときに大切なことは、必ず答えを出すことです。
「わからない」「なんとなく」で終わらせず、「〇〇だから〇〇した」と結論を出すトレーニングをしましょう。
そして、自分が考えたことを、他人に話す(自分の意見を相手に伝わるように言語化する)という練習をしてください。
こちらも、お客様以外の人と、会話を重ねてくださいね。
いずれにしても、会話で楽しませるには、『会話の練習』が必須です。
会話の本を何冊読んでも、知識を詰め込んでも、会話の練習をしない限り、会話は上達しません。
数稽古するしかないので、どんどん会話をして、経験を積みましょう。
ホステスの心得