【恋子の日常】ナンバー4になりました!

恋子に、奇跡が起きた。
なんと、入店2ヶ月目にして、ナンバー4になったのだ。私からすれば、

と言いたいところなのだが、恋子にしては上出来である。何がどう上出来かというと、来店したお客様のうち、
- 半分が掘り起こし客
- 半分が新規客
という状態だったからだ。休眠客を掘り起こして数字につなげられたこと、僅かながらも2ヶ月で場内客を指名客に返せたことは、非常にすばらしいと言える。
恋子は、2ヶ月の間、何をやったのか?営業活動を具体的にあげると、
- ハロウィンイベントを告知
- ひたすらラリー
- レスポンススピードをアップ
この3つである。
ハロウィンイベントを告知
まず、恋子がナンバー4になった最大の理由は、お店主催のハロウィンイベントがあったからだ。
私のコンサルでは、通常の営業活動の中で「来てください」と露骨に集客をかけるようなことはしない。
もちろん、個々の顧客とのやり取りの中で盛り込むことはあるが、大々的に「お店に来て」と言わせることはない。
だが、イベントは別だ。
普段「来店して」と言わない代わりに、イベント時だけは、綿密に計画を立て、来店につながるよう営業をかける。
ところが、営業活動が大きらいな恋子、実際には私の助言どおりの営業など、一切していなかった。



















一事が万事、こんな感じである。これでよくナンバー4になれたものだ。恋子に代わって、私がお客様に感謝申し上げたい。
もっと早くから動いていれば、もう少し呼べただろうに・・・と悔いが残る。
ひたすらラリー
基本的に、LINEやメールの営業については、
- 最後は必ず自分で終わる
- 自分からラリーを終わらせない
この2つを軸にしている。なぜなら、流れをつくれば同伴や確約に結び付けやすいからだ。恋子にも、例外なく、ひたすらラリーを続けてもらった。
しかし、恋子は、文章が苦手である。そして、お客様のタイプを見抜くことが下手だ。さらに、文体に品がない。
たとえば、クラブ遊びをしているというご新規様が送ってくださったスタンプに対して、

などと送ったりする。当然、お客様からのレスポンスは途絶える。何をやっているんだこいつは・・・と心の中で絶句するが、呆れている場合ではない。






すぐにラリーを止める、恐るべしストッパー恋子。それでも、なんとかかんとかラリーを続けたおかげで、来店に結びついた。
レスポンススピードをアップ
恋子は、とにかくレスポンスが遅い。
怠けているわけではない。とにかく、文章が苦手なのだ。たった100文字程度の返信に、20分近くかけて頭を悩ませる。
おいおい、うそだろ。たった4通返事するのに、1時間もかけるのか!?
当然、どんどんLINEの通知が溜まっていく。しかも、来店や同伴の話以外、届いた順に返せばいいものを、生意気に選り好みして優先順位を決める。
そう、恋子には強固な『いやなことを先送りにするクセ』があるのだ。











色恋どっぷりでやってきて、30年色恋一切ナシという私の経歴に傷をつけてまで色恋させたくせに、自分が口説かれると嫌悪感むき出しで先送りにする恋子。
な ぞ す ぎ る
( ̄д ̄)




事実、ナンバー入りする子たちは、驚くほどレスポンスが早い。返信に対する概念そのものが、売れないホステスとはまったく違う。
文章の内容やクオリティも大事だが、そればかりに気を取られ、何時間も放置するようでは、話にならない。
レスポンススピードを上げたことも、結果につながった要因のひとつだろう。
こうして、恋子は晴れてナンバー4になった。先述したが、
- 入店から2ヶ月
- リストの80%が休眠客
- リストの50%がクソ客様
という条件の中、全体の1~2割程度しか色恋をせずにこの結果を出せたのは、上出来である。
もっともっと色恋をしなければ結果にならないかと案じていたが、ほっと胸をなでおろした。
だがしかし。
ナンバー入りの壁は、まだまだ厚い。なぜなら、恋子の成績は、ナンバー3が持っている数字の1/4しかないからだ。
あと、4倍・・・。
営業活動が大きらいで先送りグセのある恋子がナンバー入りするには、果たしてどれくらいの月日を要するのだろうか。
前途多難である。