ホステスの売上が伸び悩む3つの原因と対処法
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
『「私はホステスに向いてない」とジャッジする前に』という記事で、
「向いていないと考えるホステスは、実は違う問題で悩んでいる」
ということを書きました。ここにない事例でも『向いてないのかな』と考えてしまうことがありますよね。たとえば、
- 売上を伸ばせない
- 顧客数を増やせない
- ヘルプをうまく使えない
など。今回は「売上を伸ばせない」にスポットを当ててみます。
この記事の目次
ホステスが売上に伸び悩む3つの原因
千差万別ではありますが、大雑把に分けると、3つ。まずはこの3つを見直してみましょう。ここに当てはまらない場合は、まったく違う原因があると思ってOKです。
ずっと営業法・接客法で仕事をしている
「伸び悩む」というくらいなので、ある程度の売上がある前提になります。売上はもちろんのこと、成長に合わせてやり方を変えていかないいけません。
分かりやすい例でいうと、色恋で引っ張ってきたお客様1人に対しても、どこかで必ず『色恋以外の関係性』へシフトしなければ、いつか離れていく。
この方法が分からない、またはやり方を変えて離れていくのが不安、などで留まっていると、他のお客様にも同じやり方を続けることになります。
そうなると、お客様が入れ替わるだけで数字は伸びないという結果になる。
少なくとも新規客からは違うやり方でやらないと、数字を上げるということは難しくなります。
個人客しか持っていない&個人客しかつかめない
個人客しか持っていない状態で数字を上げるとなると、
- 単価を上げる
- 人数をこなす
この2つに方法が限られて。単価を上げてしまうと、お客様1人当たりの負担が大きくなるので、お客様の経済状況に限界がきますよね。
来店数を上げる、ということも同じです。
となると、単客数を増やすしかなくなるのですが、こちらも難しい。なぜなら、あなた1人で対応できる人数には限界があるからです。
マンツーマンの関係性のまま、満足度を下げない前提だと、30人が限界。がんばっても、1日1組~2組が上限になると思います。
ここで到達できる数字は、平均単価8万円で80~100万くらいが限界かな、と。
お店の中ですべてを完結させようとする
一番多い相談に「どうしたらお客様を楽しませることができるか」というものがあります。が、私の回答は決まってます。
来店したときに楽しければまた来ると思ったら大間違いですよ。
楽しい程度ならあなたでなくていいし、仮にハマッても1年経てば飽きます。
この考え方でいると、新たな刺激をどんどん与え続けない限り、伸びません。あなたが超話題豊富でネタにつきないホステスであれば別ですが。
会話で楽しませる、となると、以下の記事を読むといいですね。
伸び悩むホステスが取るべき3つの対処法
伸び悩んでいるときは、視点を切り替えて、やり方をシフトする必要があります。
ここで不安がって留まると、売上が落ちるか、延々と自転車操業で毎月必死にがんばらなくてはならなくなります。
ホステスに「営業」など存在しないと心得る
驚かれるかもしれませんが、実はホステスに「営業」という仕事は存在しません。もっと正確にいえば、「集客活動」という業務はないということ。
ホステスの業務のすべては「アフターフォロー」と「サポート」で成り立っています。その結果、お礼や信頼としてお客様がご来店くださる、という流れ。
この流れを作らないと、売上を上げるということはかなり難しくなるのです。
つまり「来てください」という姿勢でいる以上は「集客活動」なので、限界があるということ。
だからこそ、お客様の情報をどれだけ確保できるかにかかっています。情報がなければ、アフターフォローもサポートも何もできないからです。
まずはここを腹の底から理解することが重要なポイントになります。
接客法・営業法を別の形にシフトする
私は現在、仕事でいろんなツールを使います。それは「使いやすいから」ではなく「目的を果たすため」です。
どんなに使いやすくても、目的が達成できないなら一切使いません。ところがホステスさんの9割は「使いやすい」という理由でツールを選びます。
どんなに使いやすくても、便利でも、成果が出てないなら何の意味もない。
目的に沿ったツールに変える、目的に沿った内容に吟味するなど、何かしら見直しをしない限り、せいぜい現状維持が限界です。
接客も同じで、たとえばあなたが飲んで売上を上げているなら、飲まなくても売上が出せるようにやり方を変えないといけない。
伸び悩んでいるということは、そのやり方は現状が限界ということです。
個人客から組織客へシフトする
個人客しかいないホステスさんは、組織客へシフトする必要があります。売上を効率的に上げる、という意味では、企業単位で接待客を増やすのが一番。
ただし、どの接待層を掴むかによって条件が異なります。
ガチのビジネス接待であれば、経済やビジネスなど含め幅広い教養と知識が必要になるし、VIPが唸るくらいのマナーと一般常識が必須です。
フランクな接待層を掴むなら、複数接客ができることと秘書3級程度のマナーと強要があれば何とかなります。
上記どちらも、ヘルプの使い方やお席のプロデュースセンス、アフターフォロー、ファシリテートスキルは欠かせません。
組織客ではない形だと、プライベートでご友人やビジネス仲間とご来店くださる顧客をつかむ必要があります。
いずれにせよ、「他の誰かに紹介できる(したい)」と思っていただくことが最大のポイントです。
コンサルでも、伸び悩んでいるホステスさんには上記の流れを取っていただきます。
もちろん、具体的に取る行動は1人1人違います。たとえば、この記事のように。
この流れを作って売上が上がらなかったホステスさんは、1人もいません。ここで不安がって留まると、どんなにがんばっても現状維持が精一杯になる。
「やり方を変えないと無理だ」と受け入れられるかどうかにかかっているのですね。
同じ売上に関する悩みでも、スタッフやヘルプの仕事に対する姿勢に問題があり、お客様の信頼を損ねることが続いているのであれば、この記事を読んでみてくださいね↓