【コロナ関連】ホステスがお店から受け取る報酬保障などお金の話

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
今回はホステス個人のお金に関するお話。あくまでも「私の知る限り」の情報ですが、大まかな傾向を取り上げます。
お店再開などについては以下をどうぞ。

この記事の目次
お店はホステスに報酬(給料)保障すべきなのか
ここはさまざまな意見が飛び交いましたが、3つの視点からお話しします。
まず、法的観点として保障の義務はありません。出してくれるところは善意と厚意、あとは福利厚生環境によります。
次に、私個人の見解としては「出せるなら出してあげてほしい」です。私がまだ現役でお店に余力があれば、可能な限り満額保障を考えます。
最後に現役オーナーたちの思いとしても「できるなら出してあげたい」です。少なくとも私の周りにいるオーナーたちは、全員口をそろえてそう言います。
ただこればっかりは、気持ちだけではどうにもなりません。経営状況に左右されるし、銀座などは出ていく金額が尋常ではない。
お店を維持することが最優先になるのは、働いてくれているホステスたちの収入減を守るためでもあります。
なので、多くのオーナーにとっては「出してあげたいけど出せない」といった苦渋の選択の日々です。
お店から報酬(給料)保障が出ているホステスの状況
結論から言うと、報酬保障が出されているのは、ごく一部の高級クラブがほとんどです。
地方の高級クラブでも保障は出てますが、大半は銀座に集中しています。
ランクで言うと、素飲み5万以上のお店、といった感じでしょうか。それでも保障額は日当の50%がほとんど。
満額保障しているお店は私の知る限りだと、2店舗しかありません。
計算式としては自粛直前の日当×50%。
直前の売上が良かったホステスさんなどは、スライドで日当が上がっていたりするのでそれなりの保障額になってると思います。
売れっ子を度外視すると、平均して1人当たり40~60万くらいが支給されている状況です。これくらいあると1ヶ月生活する分には特に支障はないですね。
借金が多いなど特化した理由がなければ生活困窮することはないはずです。
お店から報酬(給料)保障が出ないホステスの状況
ほとんどのホステスには、報酬保障は出ていません、ゼロです。コンサル生さんだけで考えても、9割が報酬保障ゼロの状態です。
コンサル生さんたちは全員、これまでの貯蓄や、元々やっていた副業で生活を賄ってます。
今すぐ副業をしないと生活破綻する!といった状況でもないので、先を見据えて今できることに着手中。
ですが、この状態にあるホステスのほうが全国区的にはかなり少ないと思います。
大半のホステスは何かしら日銭を得ないと生活困窮する事態に直面しているかと。
クラウドソーシングを通じて内職を始めたホステスさんも多くいますね。中にはスーパーなど小売店でのバイトや風俗系のバイトをしている子もいます。
良いお客様に恵まれているホステスだと、お客様からお見舞金をいただくなど臨時収入が入っている子もいます。
ホステスは給付金をもらえるのか
今回設置されたコロナ関連の給付金は、職業に関係なく以下に当てはまれば、誰でも受け取れます。
- 個人事業主登録または法人登記が完了している
- 前年度の収支状況を証明できる書類が存在する
- 今年度の申告が完了している、または申告予定(申告期限が延長されているので期限に間に合えばOK)
- 今年度1月~12月の間で、前年度の売上と比べて50%以上下がっている月が1つでもある
個人事業主の場合は最大100万円、法人の場合は最大200万円です。
その他、各自治体がコロナ関連で設置した特別給付金制度もあります。
たとえば、いま私が住んでいる地域は福岡県ですが、売上減が50%未満の事業者を対象に30~50%未満なら最大25万円給付される、といった制度が設置されています。
税理士さんと契約しているホステスさんは、税理士さんに尋ねると教えてくれますよ。
自己申告しているホステスさんは「コロナ 給付金 〇〇県」みたいなワードでググって探すか、県庁または市庁HPを見てみてください。
会計ソフトで有名な弥生が詳しく書いてくれているのでそちらもぜひ参考にしてくださいね。
ちゃんと労働して税金を納めているのだから、もらえるものはもらってください。
税金未納・無申告の人は、パパ(という名の男性)にでも泣きついてください。
現時点で経済困窮しそうなホステスはどうする?
現時点で生活に困るレベルなのであれば、今すぐキャッシュを得る方法を考えて実行してください。
働けるなら、働いてください。在宅ワークは単価の安い仕事ですが、収入がゼロよりは格段にマシです。
あの仕事は嫌だとかごちゃごちゃ言わずに、レジ打ちでも何でもして稼ぎなさい。とにかく収入が得られることが最優先。
また、そういった努力をしていれば制度を利用できる可能性も広がります。
家賃が払えないくらい困窮している人は(そもそもこれ読んでないでしょうけど)住宅確保給付金を申請しましょう。
「住宅確保給付金 〇〇市(または区)」で検索すると出てきます。
お子さんがいて昼間は働けないなどやむを得ない事情がある場合は、生活保護申請してみると良いです。
一時的に生活費を貸してくれる生活福祉資金貸付制度や個人向け緊急小口資金などもあります。
でもとりあえずお金に困っていて動けるのであれば働きましょう。
「安易に掛け持ち」はNGです
6月に入り自粛が明けたことで営業再開したものの、出勤調整がかかっているホステスさんが大勢いる状況です。こういった状態になると、
- 複数のお店を掛け持ちする
- 派遣コンパニオン登録する
といったホステスさんが出てきますが、残念ながらやめたほうが良いです。もちろんお店自体が掛け持ちOKなら、どんどん他店へ面接に行ってください。
でも大半のクラブは掛け持ちNGなので、バレたら即クビになります。
またこういう状況の中で求人募集していてガンガン入店できるようなお店は、高い確率でろくなお店ではありません。安易に掛け持ちを選ぶ子は大抵、
- まともに働くのが面倒臭い
- 短時間で高収入がほしい
- 普通の仕事をしたくない(できない)
- とにかく日銭がほしい
といった女性が多いですが、それが仇となり結果困ることになります。掛け持ちで仕事を検討するのであれば、水商売以外の職業を検討してください。
まとめ
- 保障してもらえているのはごく一部のホステス
- 保障がないホステスは貯蓄や副業で乗り切っている状況
- 保障は義務ではなく厚意
- 現時点でお金に困るようなら働きなさい(同業掛け持ちはNG)
お金の問題は切実ですね。
「個人事業主なんだからいつ何があっても困らないようにしときなさいよー」
セッションでは再三言ってきているし、言われても何の対策をしなかった人には「知らんがな」と思っています。
が、いくら個人事業主だからといって、ある日突然無収入になる前提で動く人は誰もいないのも事実ですよ。稼ぐために事業やってるんですからね。
なので、パニックになる気持ちも分かるし、不安な心情は重々理解できます。
お金に困窮する状況にない私でさえ、日々の報道やネットの声を見ていると心病みそうになることがあります。
そういう時期ですからね、受け取る情報の精査はしてください。
特に経済面に関する情報は慎重に。
世間ではたくさんの詐欺が横行していたり、おいしい話がゴロゴロ転がっていますので、メリットデメリットを踏まえて精査の上で取り入れるようにしてくださいね。