お客様を好きになれない!!
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「自分の感情で、お客様に優劣をつけてはならない」と、言われたことはありませんか?私は、売れなかったころ、黒服に言われたことがあります。
- 好き嫌いで態度を変えてはいけない
- 好き嫌いを顔や態度に出してはいけない
- 好き嫌いでお席を選んではいけない
などなど、たくさんのことを言われました。たしかに、その通りです。どのお客様にも、平等でなければなりません。・・・って、思いますか?
実は私、「なぜ優劣をつけてはいけないのか」と、ずっと疑問でした。
高級クラブなんて『お客様に優劣つけてナンボ』みたいな面も、確実にあるじゃないですか。
ずっと、それが謎でした。今回は、そんな私が売れる前に陥っていた『勘違い』について、お話しします。
「提供するサービス」は平等でなければならない
大事なことなので先に言っておきますが、『料金や提供するサービスの軸』は、平等でなければならないと思います。たとえば、現在の私は、
- 相談や質問を受ける
- 情報提供や助言をする
- 記事を書く
という仕事で、お金をいただいています。
あの人は嫌いだから、有料でしか相談に乗らない。この人は好きだから、無料でも相談に乗る。・・・なんてことはあり得ません。
また、同じ質問を受けるのに、好き嫌いで答えが変わるのも、ダメですよね。
そういう意味での平等さは、絶対に崩してはならない。仮にその差がつくとしたら、
- 最初から金額によってサービスが異なる
- 金額相当もしくはそれ以上の利益をもたらしてくれる(恩を返す)
など、数値化できる部分であって、『好きか嫌いか』ではありません。
なんて、最悪ですよね。これをホステス業に置き換えると、黒服が言っていたことは、
ということだったんです。それを、私は「好き嫌いはよくない、と言われた」と、勝手に変換してしまったんです。
だから、私は黒服の言うことを理解できなかったんだな、と気付きました。
「平等=全員を好きになること」ではない!
嫌いだからといって、サービスに手を抜いたりすることはよくない。でも、『嫌いになってはいけない、というわけではない』ということです。
「全員から好かれることは不可能」という言葉と同じで、全員を好きになることはできません。
「嫌いだな」と思うからには、それなりの理由があるはずです。
たとえば、あなたが「本当は色恋なんかしたくない!」と思ってるのに、色恋を求めてくるお客様。
「やだなー」と思うのは、『自分の理想とする顧客層から離れた状態だから』ですよね。
そういう自分の気持ちに嘘をついて、「お客様だから」と言い聞かせて、相手好みに寄り添おうとしても、振り回されて心が消耗するだけです。
自分を騙し続けているうちは、理想のお客様には、出会えない。
理想のお客様に出会っても気付かない、理想のお客様が後回しになっている、そんな状態のホステスさんが8割です。
そのうちに、心がすり減って疲れ果てて「ホステスに向いてないのかなー・・・」なんて自信喪失したりします。
嫌いな人を好きになる努力とか、嫌いな人に好かれる努力とか、そんなの絶対に長く続きません!!
好きか嫌いか自分の心に素直になる
というわけで、まずは、自分の気持ちに素直になりましょう。大事なことなので繰り返しますが、
- 態度や金額を変えたり
- サービス内容を疎かにしてはいけない
というだけで、好きでも嫌いでも、どちらでもいいのです。「好き」か「嫌い」か、二者択一で考えて、振り分けてみてください。
好き嫌いをはっきりさせて、その感情を素直に受け入れる。
ただそれだけで、あなたが『どんなお客様を求めているのか』が明確になります。
少なくとも「こういう人は嫌い!」ということだけは、明確になりますよね。むずかしく考えなくても、消去法でもいいんですよ。
人には、選択の習慣というものがあります。
- 強化法=良いところをピックアップしてブラッシュアップしていく方法
- 消去法=悪いところをピックアップして取り除いていく方法
大きく分けると、この2つになります。
私も「本気で仕事をしよう!」と決めたときは、理想のお客様なんてわかりませんでした。だから、消去法で考えました。
あとは「好き」と思うお客様から、理想のお客様像を見付けて、ターゲットモデルに設定するだけです。
見付けたら、とことん大切に付き合っていきましょう。
もちろん、そのお客様方に選ばれるホステスになる、その努力は必須です。しっかりブランディングしながら、あなたという商品価値を高めていってください。
お客様を選ぶ。
最高の贅沢ですよね。そのためにも「好き」「嫌い」をごまかさず受け入れて、
- なぜ嫌い(好き)なのか
- 何が嫌い(好き)なのか
を、じっくり考えてみてください。そこに、あなたの理想とするお客様像があるはずです。
ホステスの心得