小学3年生でもできる会話テクニック
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「私、サバサバ系だから~」こういうセリフを言う人は、だいたいネチッコイですよね。このセリフを聞くたびに、
と、心の中でつぶやいています。このように人は、何かにつけていろんなものを『~系』『~タイプ』とカテゴライズする生き物です。
『カテゴライズ』とは、見聞きしたものや対象物を何かしらの法則で区別すること。
たとえば、ホステスがよく使う『クソ客』『良客』『神客』なども、お客様の言動から自分が感じたことを3つにカテゴライズした結果ですよね。
この『カテゴライズ』という手法は、比較的扱いやすく会話でも応用が利くので、ぜひ取り入れてください。
「あなたは~派?」という会話の手法
どんなに会話が苦手でもこの「~派」という会話手法は、誰でも日常的に使っていると思います。他の言葉では「~タイプ」「~系」など。
- 恋人ができたら浮気しない派?
- 洋食派?和食派?
- 夢中になると周りが見えなくなるタイプなのかもね
- 几帳面で誠実なタイプなんだよね
- 意識高い系だね
- 美人系?かわいい系?
などなど。自分のことを話すときでも、自分以外の誰かのことを話すときでも、こういった話し方をしていることが多いのではないでしょうか。
仮に、あなた自身が使わなくても、お客様やお姉さんなどの会話では「~派」「~タイプ」「~系」といった言葉を耳にしていると思います。
これも立派に会話手法のひとつで、何かしらカテゴライズすることで、双方の理解度を早める効果があります。
カテゴライズして会話をするメリット
カテゴライズのメリットは、
- ~派?と尋ねることで細かなラリーや説明を省くことができる
<例>
「ステーキとかハンバーグとかが好き?それともお寿司とかお刺身とかのほうが好き?」と訊かなくても「洋食派?和食派?」で伝わる - カテゴライズすることで所属欲求を満たすことができる
<例>
美人と言われると喜ぶ人に「美人系の顔立ち」と言うと「美人の部類に属している(属したい)私」という所属欲求が満たせる - カテゴライズすることで共感や領域を示すことができる
<例>
「犬派・猫派」「結婚したい派・結婚したくない派」など同意見・同嗜好でカテゴライズすると「この人とは価値観が合う」と感じさせることができる
というように、複雑なものをわかりやすく、お互いの共感度や安心度を上げられることです。
カテゴライズして会話をするデメリット
カテゴライズのデメリットは、
- ~派?という会話を軽薄・軽率・稚拙だと感じて不快感を抱くお客様もいる
<例>
ご年配や礼儀を重んじるお客様などは使い方次第では「頭が悪そう」といったイメージを抱くことがあります。 - ~派?と誰かと一括りにされることを嫌うお客様もいる
<例>
自分は誰よりも特別だと思いたいお客様には逆効果です。 - 私も~派!と共感を示したらムッとするお客様もいる
<例>
発言者を下に見ている場合は「おまえと一緒にするな」という目で見られます。
など、相手の価値観と異なる場合に、不協和音が生じてしまうことです。まあこの程度は気にする必要もないです。
それこそ、「ああ、この人は〇〇に腹を立てるタイプなんだな」とカテゴライズして、二度と使わなければいいだけなので。
ちなみに、カテゴライズ統計を見ていくと、お客様の傾向も分かっていきますね。
和食が好きな人は〇〇へ行く人が多い、音楽が好きな人は〇〇も好む傾向にある、旅行が好きな人は〇〇を尊重すると喜ぶ、などなど。
「何を話すか?」よりも「情報をどれだけ集められるか?」のほうが重要なので、カテゴライズ概念は習慣化しておいて損はないです。
ホステスの心得