ホステスなら「お世辞」と思われない会話を

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「これはお世辞ですよー!」と分かるような言葉や表現しかできない、お世辞だとバレバレな会話しかできない・・・では、ホステスは務まりません。
もちろん、あえて『お世辞ですよ!』と分かる言い方をすることはあります。でも、それは笑いが起きる前提だったり、何かしら計算してのチョイスのはず。
褒めたつもり、持ち上げたつもりでお客様を怒らせるようなホステスは、以下のような点がないか、チェックしてみてください。
「そもそもお世辞ってなに?」となるホステスさんは、以下を読んでから、こちらを読んでくださいね。

仕事やお客様に対する心持ちが悪い
これはもう「プロとしてどうなんですか?」というレベルの話ですが、
- 最低限やっておけばいいや
- テキトーに言っておけばいいや
こういう心持ちが常のホステスは、基本的に口調が棒読みなので、大半の言葉が白々しく聞こえます。
ないやる気を無理やり出せとは言わないし、腰掛気分でも早く辞めたいでも良いですが、
- お金をいただいている時間
- お客様と接している時間
くらいは、態度に出さないでください。あなたがどういう心情で働いていようと、自ら選んでやっている仕事なんですから。
それに、その口調が根付いてしまうと、本当に思ったことを言ったとしても、全部お世辞にしか聞こえなくなります。
大半の人は、言葉を解釈する前に「この人はこういう人」という脳内フィルターがかかるので、一旦イメージがつくと後々苦労します。
少し大げさかな・・・と思うくらい、感情を込めて表現するようにしましょう。
ホステスとしてのスキルや経験値がなさすぎる
こちらは本来新人さんに多い問題ですが、残念なことにベテランホステスでも、結構な割合で抱えている問題です。
ひとつは、そのセリフを言い慣れていないこと。つまり「経験値」がない。
たとえば、「素敵ですね」という言葉も、ホステスでなければ日常生活の中で誰かに対して「素敵ですね」なんて、なかなか使わないじゃないですか。
言い慣れていないとぎこちなくなって、お世辞に聞こえてしまうんですよね。
これを避けるには、無意識レベルで使えるくらいまでに、日常の中で使い倒すしかないです。サラッと自然に言えるくらい、使いこなせるようになりましょう。
もうひとつは、バカのひとつ覚え。つまり「スキル」がない。
何を言っても「すごーい!」。何をやっても「すごーい!」。何を食べても「すごーい!」。何をあげても「すごーい!」。
本当に思って言っているとしても、多用しすぎて全然伝わりません。
ここに当てはまるホステスさんは、「すごい」を類語辞典で調べて、語彙力を上げることから始めてください。
ホステス云々以前に思考が歪んでいる
最大の問題はここです、認知の歪み。ここに難がある場合、他の職業であっても、人間関係に苦労することになります。
たとえば、あなたがお客様に対して「いつも気遣ってくれてありがたいな」と思っていたとします。
でも、家庭環境等これまでの経験の中で、『意見を言ってはいけない』という認知の歪みが生じている場合には、
- そもそも思っていることを言語化できない
- 思っていることがたとえ良いことであっても「変な目で見られたらどうしよう」などの心理が働いて言えない
- 期待した反応と違ったときが怖くて言葉にできない
などの弊害が生じるため、言葉に出すときに違うセリフに変換されてしまうのです。例のケースだと、そのままストレートに、
- いつも気遣ってくれてありがとう
- いつも気遣ってくれて嬉しい
と伝えればいいだけなのに、
- いつもごはんおごってくれてありがとう
- いつもお店来てくれてありがとう
と、営業感満載の言葉に無意識レベルですり替わったりします。
まあ、それも本心なんですが、実際に感謝してることとは異なるので、どうしてもお世辞臭が出ちゃいます。もったいないです。
ここに当てはまる方は、スキルを学ぶ前に、認知の歪みを解決しましょう。
まとめ
- 少しオーバーかも?と思うくらい感情を込める
- 語彙力を高めて日常的に使い倒す
- 認知の歪みを解決する
心持ちがよろしくないホステスさんや、スキル・経験値不足のホステスさんは、ポイントさえ掴めば早期にお世辞臭を取り除くことができます。
が、認知に歪みがあると、小手先のノウハウやスキルを習得しても、延々と苦労することになります。
まず、スキルやノウハウを学ぶ時点で歪みが炸裂して身につきません。
スキルを習得しても、歪みがあると現場では確実に感情が優勢になるので、そのスキルを使いこなせません。
下手するとお世辞臭を機に病むようになり、話すこと自体が怖くなってしまい、毎日毎日鬱々とする羽目になります。
この段階の人がコンサルを受けると、確実に精神やられるのでオススメしません。まずは、メンタル改善に取り組みましょう。
それ以外の方は、スキル習得と経験値でカバーしていけるのでがんばって^^
ホステスの心得