生産性アップの秘訣はコミュニケーションの活性化
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
物事を円滑に進めるためには、「良好なコミュニケーション」は欠かせません。ビジネスにおいては当然のことながら、通常の人間関係においても同様です。
コミュニケーションが活性化していると、いざというときにあうんの呼吸で動けたり、互いをフォローし合えたりしますよね。
逆に、コミュニケーションが取れないと、進むことも進まなくなってしまいます。
ただ生産性という言葉があるとどうしてもビジネス的なイメージになりますよね。
なかなか通常の人間関係に置き換えて考えることは、難しいかもしれませんね。
確かにビジネス用語ではあるのですが、その言葉の本質を理解できると、人間関係にも置き換えることができます。
「生産性」とは何か
「生産性」という言葉はビジネス用語、と冒頭で書きましたが、少し誤りです。「生産性」は経済学用語で、
- 生産活動に対する生産要素の寄与度
- 資源から付加価値を生み出す効率の程度
この2つを指す言葉です。そのためビジネスで多用されるのですが、ビジネスの場においても、独り歩きしがちな単語でもあります。
たとえば、ホステスで考えると「生産性の高い営業」と言われると、おそらく以下のことを考えるでしょう。
- 手間のかからない配信方法
- 手間のかからない文章作成方法
- 来店しそうな人に効率よくアプローチする方法
- 1人当たりの単価を上げたり、1組当たりの人数を増やしたりする方法
つまり「ノウハウ(手法)」を考える。これが売れないホステスのデフォルト。これは「生産性のある営業」ではなく、単に自分の手間を省く効率重視の方法。
生産性のある営業とは、
- 一定の資源からどれだけ多くの付加価値を生み出せるか
- 一定の付加価値をどれだけ少ない資源で生み出せるか
という視点で考えるものなので、ホステスに置き換えると、以下になります。
- 1度のメール営業からどれだけ利益を出せるか
- 利益を1度のメールで生み出せるか
私が「マメ営なんかしなくていい!」と言っているのは、生産性の低い手法だからです。贈り物に大金をかけなくて良いと言うのも、生産性が低いからです。
お店から見れば「売れないホステス」は、生産性の低い人材ということになります。
つまり「生産性」の本質は、1つの行動、1つの資源、1人の人材などからどれだけの利益を出せるかという1点です。
「生産性」を人間関係に置き換えると
では、これを人間関係に置き換えてみます。たとえば、あなたが人に対して心理的な壁を感じている場合、人間関係の構築に難が生じるはずです。
仮に、あなたが私と仲良くなりたいと思ったとしても、あなたから私に対して何かしらの行動を起こさない限り、その意図は伝わりません。
仮に、行動を起こしたとしても「ブログを読む」くらいのことでは、私とは一生仲良くなれません。
これは「生産性のない行動」ですよね。
「玲那さんと仲良くなりたい」という明確な利益ゴールがあるにもかかわらず、黙ってブログを読んでいるだけですから、何の結果も生みません。
むしろブログなんか読まなくてもいいので、直接私とコンタクトを取ったほうが、圧倒的に仲良くなれますよね。
こんなふうに、経済学用語を使って、自分の人間関係に対する言動を考えると、いかに無駄が多いかが見えてきます。
この「無駄」の最たるものが、認知の歪み。工場の機械に置き換えれば『認知の歪み=機械トラブル』ということ。
その機械は、トラブルが解決するまで何一つ生産しないか、生産できたとしても無駄な時間や経費がかかります。
それと同じで認知が歪んでいると、何も結果を生まないか、結果を生むとしても時間と経費がかかる。
トラブルを先に解決したほうが、確実に生産性が上がるのは、目に見えてますよね。
生産性を上げるには良好なコミュニケーションが必須
では、話をビジネスに戻します。あなたが効率よく売上を上げるには、生産性を高めなくてはいけません。
この生産性を高めるにあたって重要なのは、良好なコミュニケーションです。
お客様とのコミュニケーションが低質だと、いざ営業をかけても、売上に反映しません。
コンサルの場でも同じです。私とのコミュニケーションが良好でないと、価値ある情報は引き出せなくなります。
付加価値を得たければ、
- ひとつの質問で多くの情報をもらえるようにする
- ある程度のことは説明しなくても済むように自分を知ってもらえるよう普段から接点を持っておく
- ある程度のことは説明させなくても済むように相手を知るために普段から接点を持っておく
最低でもこの3つは不可欠になります。察する能力が高ければ省けますが、そうでない場合は絶対必須の要件です。
コンサルの場でこれができないホステスは、確実に現場でもスタッフやお客様とのコミュニケーションが取れていないので、生産性を高めることができず、売上を上げていくことが難しくなります。
まとめ
- 生産性=最小限で最大の利益を得る
- 生産性=付加価値を産み出す
- 上記を叶えるには良質なコミュニケーションが必須
ある程度有能で、下手に根性があって努力が苦でない人は、何でも1人でやれてしまいます。
でも、1人で生産性を高めるには限界があり、一定のラインで天井が出てきます。
出せるとしても、ホステスなら月総計300万程度、一般個人事業主なら、月商50万円が限界。
それまで人を寄せ付けず&人と関わらず、人とのコミュニケーションを最小限にして、やってきた人はここから苦労します。
協力してくれる人たちがいない状態なので、かなり難しくなります。残念なことに「ラクして儲けたい人」ほど、人と良好な関係を築けず生産性が低い・・・。
というオチもつきますので、ご注意ください。
ホステスの心得