ホステスが店外でお客様と会う理由
こんにちは。銀座ホステス水野です。
あなたは、お客様と店外で会いますか?店外に対する考え方は人それぞれで、「外では絶対に会わない」と考えるホステスもいると思います。
特に、色恋主体のキャバ嬢さんは、その傾向が強いかもしれませんね。
外で会うことによって、お客様が満足してしまい、お店へ来なくなってしまいますから。
この場合は「お店でしか会えない私」を演じて、価値を高めるという戦略が必要となってきます。
一方、銀座のクラブはというと、お客様と休みの日に会ったという話をよく耳にします。それがお付き合いの一環でもあったりします。
では、なんのためにわざわざ店外で会うのでしょうか。
関係性作りのために店外でお客様と会う
クラブでは、色恋で引っ張るのではなく(中にはそういうホステスもいますが)、お客様から信頼を得て関係性を作るのが仕事。
ですので、日ごろ足を運んでくださるお客様に、感謝やお礼の気持ちで休みの日に遊びに行ったりします。
信頼関係があれば、外で会ったからといって、来店頻度が落ちることもありません。また店外で会うことによって、
- 新たなお客様の一面を発見する
- 関係性が深まる
というメリットも。
ヘルプホステスの場合は、もしお客様から店外の誘いがあったら、必ず担当ホステスと相談しましょう。担当によって考え方はそれぞれですが、
と言われることが多いかと思います。もし担当から「行かなくていい」と言われたら、そこは素直に従いましょう。トラブルの元です。
ちなみに、私はヘルプのころから、誘われたらガンガン店外行く派。
付き合いの良さを売りにしていたので、これで仲良くなったお客様もいるし、お姉さんの信頼を得ることもできました。
ママやお姉さんに誘われて行くことも。
クラブで働いていると、ママやお姉さんから誘われて、お客様のお付き合いでみんなでどこかへ行くこともあります。
- お客様の別荘
- クルージング
- 相撲
- 舞台鑑賞
- 花火大会
- 旅行
- プロレス観戦
などなど、いろいろなところへ連れて行っていただきました。
「ホステスたちを連れて、休みの日に遊びたい」
というお客様もいらっしゃって、そのお客様の集まりに参加すると、毎度複数店舗から担当ホステスとヘルプホステスが集まり、それはそれは豪華。
ただこのお客様、このような休日のお付き合いの貢献度の高いお店へ優先的に飲みに行くので、担当ホステスは毎度休日のヘルプ集めが大変そうでした^^;(私はヘルプとして参加)
あるいは、アグレッシブなママに誘われて、黒服やホステス数名と一緒に地方に住んでいるお客様のところへ遊びに行ったりも。
その際の旅費は、すべてママの自腹。お客様からしたら、銀座からママがわざわざやってきてくれたということで嬉しいと思います。
そういう関係性作りが当たり前にできるから、ママがママである所以なのだと感じました。
ホステスをやっていなかったらできなかったことも多いので、貴重な経験です。
いまの常連のお客様も店外がキッカケで仲良くなる
銀座で働いて間もないころからお世話になっている関西在住のお客様Tさんと仲良くなったのも、店外が始まりでした。
初めてTさんの席に着いたときに、泊まっているホテルがうちの近くでしたので、翌日ランチに誘われたのです。
そこから仲良くなり、東京にいらっしゃる度にお世話になり今があるのですが、あのときに、
と断っていたら、こんな風にはならなかったでしょう。
自分の気持ちや体力がついてくる限り、できるだけ店外に行ってみるのはいいんじゃないかな、というのが私の持論です。
なによりも、好きな人と一緒に楽しい時間を共有するって、かけがえのないことです。それに自分が楽しんでなければ相手を楽しませることはできませんしね!
まとめ
- 関係性作りのために店外でお客様と会う
- ママやお姉さんから誘われて行くことも
- いまの常連のお客様も店外がキッカケで仲良くなる
店外を推奨するような内容になってしまいましたが、ときには口説きのお客様と店外をしてしまい、口説きをやんわりお断りをしたら、
と上から目線で言われて、イラついた経験もあります。「そういうところが無理!!」と思ったのですが、本人はわからないだろうな(笑)
いくらお客様とはいえ、対等な立場。嫌だったら行く必要はないのです。大切なことは『自分がこのお客様とどんな関係になりたいか』ではないでしょうか。
店外については、『「外で会うとお客様が来なくなる」問題』も合わせて読んでくださいね。
ホステスの心得