「御中」と「様」の使い分け
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
本日のテーマは「御中」と「様」の使い分けです。ホステスはお手紙を書くことも多く、お店によってはホステス個人が請求書を発行する場合もあります。
ホステスになって初めて会社宛てにお手紙を出すことになった!という方もいますよね。
そんなホステスさんのために、簡単に「御中」と「様」の使い分けを説明しておきます。
「御中」=個人名が分からない場合
「御中」は、宛名が個人以外の場合に使う敬称です。たとえば以下のような場合に使います。
- 〇〇株式会社 御中
- 株式会社〇〇 御中
- 〇〇株式会社 経理部 御中
- 〇〇市役所 経理課 御中
- 〇〇大学 経済学部 御中
ホステス個人がこういった敬称で郵便物を出すとしたら、ほぼ請求書を送る場合になると思います。
「御中」が示す意味は、
この宛先の組織に属している方であれば、どなたでも内容を確認してくださって構いません
ということ。
仮にあなたのお店が「クラブA」だとして「クラブA 御中」という宛名で文書が届いた場合は、あなたが開封しても法的には何ら問題はありません。
※オーナーやママによっては、叱られるかもしれません^^;
「様」=個人名が分かっている場合
「様」は、個人名が分かっている場合の敬称です。たとえば以下のような場合に使います。
- 〇〇株式会社 田中一郎様
- 株式会社〇〇 田中一郎様
- 〇〇株式会社 経理部 田中一郎様
- 〇〇市役所 経理課 田中一郎様
- 〇〇大学 経済学部 田中一郎様
「様」が示す意味は、
宛先を指定した文書なので、宛名に記載した方以外は開けないでください
ということ。
仮にあなたのお店が「クラブA」だとして「クラブA 秋好玲那様」という宛名で文書が届いた場合は、『秋好玲那』という人物以外開けてはいけないということです。
※実際には秘書やスタッフに開封を委任し、口頭で内容を聞く経営者も多くいます。
「様」の使い方応用編と例外
- 「御中」=個人名が分からない場合
- 「様」=個人名が分かる場合
と説明しましたが、例外もあります。たとえば、個人名までは分からないけれど、担当者がある程度絞られる場合には、
- 〇〇株式会社 経理部 ご担当者様
- 〇〇市役所 経理課 ご担当者様
- 〇〇大学 経済学部 ご担当者様
下の名前までは分からないけれど、名字だけは分かるという場合には、
- 〇〇株式会社 経理部 佐藤様
- 〇〇市役所 経理課 佐藤様
- 〇〇大学 経済学部 佐藤様
などといった形で記載します。名前の前に役職を書く場合は、
- 〇〇株式会社 経理部 部長 佐藤様
- 〇〇市役所 経理課 課長 佐藤様
- 〇〇大学 経済学部 主任 佐藤様
個人名は分かるけれど「様」を使わない場合は2つ。ひとつは「先生」と呼ばれる職業で、
- 〇〇大学 経済学 田中一郎先生
- 〇〇党 田中一郎先生
- 〇〇塾 塾長 田中一郎先生
この場合は「先生」が「様」と同じ意味を表します。もうひとつは、名前の後に役職を書く場合。
- 〇〇株式会社 経理部 佐藤部長
- 〇〇市役所 経理課 佐藤課長
- 〇〇大学 経済学部 佐藤主任
この場合は
役職が「様」と同じ意味を表します。
まとめ
- 御中=個人名が分からない場合
- 様=個人名が分かる場合
- 「先生」や「役職」は「様」と同等
コンサルでは、お手紙に役職を書くことはあまり推進していません。
送るタイミング次第では昇格降格、左遷や栄転など様々な可能性が生じるため、いずれにしても毎回気を遣うからです。
最初から役職は一切書かない!と決めてしまってからお手紙営業をすると何年でも違和感なく進められます。
ホステスの心得