「正しい努力」に必要なたった2つのポイント

「正しい努力」に必要なたった2つのポイント
ホステスの心理学

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

今回の内容は、ホステスとして結果を出すだけでなく、あなた自身の人生において、とても重要なことです。それは何かというと、

『正しい努力の方法』

をこれからお話しするからです。これができないと、どれだけコンサルを受けようと、あなたは何も変わりません。それくらい大切なことです。

当然ですが、この記事を読むだけでは、あなたは変わりません。

一言一句間違えることなく記憶しようと、コンサルで繰り返し言われようと、これからお話しすることをあなた自身が実践しない限り、どうにもなりません。

でも、実践さえすれば、必ず変わります。大勢の人がこの方法で結果を得ています。

もしも実践して結果が出なかったとしたら、あなたのやり方のどこかが間違っている。

そう言い切れるくらい、正当性のある方法です。つまり、ノウハウです。ただ少し抽象度が高いので、実例を織り交ぜながら具体的に解説していきますね。

売れないホステスの間違った悩み方

これは私が実際にコンサルをした、ある売れっ子ホステスの事例です。その女性は、

  • 銀座の高級クラブに勤めるホステス
  • ゼロヘルプでも日当4万円をもらえるくらいの容姿
  • セッションを申し込んだ時点では小計20万円に届くか届かないか・・・くらいの状態
  • ホステス歴は2年、お店は2店舗目
  • 27歳
  • ホステス業以外の仕事はあまり続いたことがない
  • 前のお店は老舗クラブでお給料も安く厳しかったため2ヶ月で辞めてしまった

という状態でした。私は彼女に尋ねました。

 

玲那
玲那
一番の問題は何ですか?

 

するとそのホステスは、いろんなことを答えてくれました。

  • ベテランの良いお姉さんホステスと親しくなれない
  • ママとはあまり話す機会がなく、仕事を教われる相手がいない
  • 営業方法が分からない
  • 売上を支えてくれる顧客は2~3名しかいない
  • ほぼ色恋でモチベーションが下がっている
  • 担当黒服は色恋押し
  • 毎日同伴だけは取れているもののすべて他客で自分の売上にならない

などなど、次から次に出てくるわけです。そこでもう一度訊きました。

 

玲那
玲那
一番の問題は何ですか?

 

するとそのホステスは言いました。

 

ホステス
ホステス
いや、だから、今言った通りです
ホステス
ホステス
色恋でモチベーションが下がってたり、うまく対応できなかったり・・・
ホステス
ホステス
とにかくいっぱいありすぎて、何から手を付けたらいいのか分からないんです

 

なので、もう一度訊きました。

 

玲那
玲那
あなたの中で、一番問題なのは何ですか?

 

そこでようやくそのホステスは、『問題』ではなくただの愚痴のように並べているだけの話をやめて、私の言葉に耳を傾けてくれたんです。

『問題』がたくさんあるように感じられる理由

玲那
玲那
たとえば、目の前に鎖があったとします
玲那
玲那
1つ1つの鎖は均一ではなく、大きい鎖、小さい鎖、太い鎖、細い鎖、強い鎖、弱い鎖・・・といったように、バラバラの大きさ・強度です
玲那
玲那
その鎖を力いっぱい引っ張ったら、その鎖はどこでブチッと切れますか?
玲那
玲那
その鎖のどこがブチッと切れて、ジャラーン!と落ちますか?
一番細くて弱いところで切れます
ホステス
ホステス
玲那
玲那
その通り、正解です
玲那
玲那
これをコンサルや心理学の世界では『ボトルネック』と呼びます
玲那
玲那
ボトルネックとは、1本のボトルの一番細い部分のことです
玲那
玲那
あなたもホステスなら、お店でボトルを見ているので想像しやすいですよね
玲那
玲那
シャンパンもワインも、ウイスキーも日本酒も、注ぎ口は細くなっているはずです
玲那
玲那
その部分が『ボトルネック』です
玲那
玲那
この「一番の問題」というのは、1つしかないんです
玲那
玲那
なぜかというと「一番」だからです
玲那
玲那
『一番弱い鎖』は、ひとつしかない
玲那
玲那
『一番の問題』も、ひとつしかない

 

ロジカルに考えていくと、物事は非常にシンプルです。大抵『問題』はひとつ、どんなに多くてもせいぜい2つくらいしかないのですよね。

彼女が並べてくれた複数の悩みは、根っこの『一番の問題』から派生していくつもの枝になってしまっている状態。

つまり、問題がたくさんあるように感じるときはその問題の因果関係(原因)をロジカルに理解できていないときです。

『一番の問題』は何か?を探る

そのホステスの話を聞いていると、どうも『無価値観』がすべての問題の発端になっていることが見えてきました。

  1. お客様を呼べない自分には(存在)価値がないと思っている
  2. そうすると他でその価値を埋めようとするので、手あたり次第飛びつくことになる
  3. 努力しても自分の売上になっていないので、モチベーションが下がる

営業方法が分からないと言っていましたが、

  • そもそも『商品である自分に価値がない』と思っていて
  • お客様を呼ぶことで価値を見出しているので
  • お客様に商品である自分をアピールすることができない

のです。その結果、女を売るしかない。つまり、自客には色恋をするしかない。

・・・と、とにかくいろいろ起こっていましたが、その問題の因果関係を明確にしていくと、問題は1つしかないことが分かりました。

このホステスの一番の問題は、無価値観です。『自分という人間には価値がない』と思っていることが、すべての問題のボトルネックです。

コンサルタントの重要な役割と役目

世界最高のコーチとして知られるアンソニー・ロビンズの史上最年少トレーナーであるピーター・セージという人がいます。この本を書いたことで有名ですね。

自分を超える法
自分を超える法

20社以上の会社を起こした起業家として、コンサル業界でも有名な人です。

ピーター・セージは『一番の問題』を洗い出すことについて、『背骨を治すカイロプラクター』と表現しています。

カイロプラクティックにおいて、もし1つの骨しか治せないとしたら、治すべきは背骨である。

なぜなら、私たちの中心を走っている骨は背骨だから。

背骨の歪みが一番大きなウエイトを占めている。

背骨の歪みを治すだけで、ある程度の問題は解決できる。

これと同じで、因果関係を明確にして、その因果関係の中で一番大事なことを改善するだけで、ビジネスの売上は劇的に上がるのです。

コンサルタントの本当の仕事とは

私は現在、継続コンサルフィーとして5万円いただいています。私のコンサルは、月に1度、4時間くらい話して30万円。

コンサル業界の平均単価は、月1回120分程度話す&フォローメールで大体30万円です。

なぜこんな単価が取れるのか?というと。コンサルタントの仕事は、

  1. 起きている問題の因果関係を明確にし
  2. 一番の問題を特定し
  3. その一番の問題に対しての解決策を習慣化させること

です。1つを解決することで、そこから枝になっている小さな問題も解決する。だからコンサルフィーは高いのです。

単発でしかコンサルを受けない人、問題があるときだけ受ける人というのは、枝だけを解決して満足している状態。

つまり、根っこの問題が解決してないままです。だから何かあるとすぐに躓いたり、次々に問題が発生してトラブルが頻発したりするのですね。

それらを根底から変えるサポートをする。これがコンサルタントの本当の仕事です。

コンサルタントの重要な役割

あなたは『キー・ストーン・ハビット』という言葉をご存じでしょうか。

  • キー・・・鍵
  • ストーン・・・石
  • ハビット・・・習慣

簡単に言うと「一番の問題に負荷をかけて鍛える」。筋トレで言えば、鉄アレイトレーニング的なものです。

・・・といっても、ピンとこないと思うので、身近な『ダイエット』で説明します。

たったひとつの習慣を作るだけで、ダイエットを成功させるとしたら、あなたは何をしますか?どんな習慣があると劇的な改善が見られると思いますか?

それは『自分の食べたものを記録する』という習慣です。これを『キー・ストーン・ハビット』としてひとつつける。

何を食べたか?を毎日振り返ることによって、常にダイエットを意識できる、というわけですね。

多くの人は自分が何をどれだけ食べたのか?を分かっていないので暴飲暴食や過食をします(私もそうです)。

これに対して「今日から甘いものは食べないぞ!」と意志力に頼ったダイエットをすると、葛藤が湧いて失敗するわけです。

意志力に頼らずとも、食べたものを記録する習慣をひとつ持っただけで、劇的にダイエット効果がある。

これは研究結果として実際に証明されているのですね。

コンサルタントは、各分野においてクライアントの『キー・ストーン・ハビット』をひとつ作る。これが最大の役割です。

銀座ホステスが実行した「正しい努力」とは

話を元に戻します。

先述した銀座ホステスは、仕事上でたくさんの悩みを持っていました。

でも『一番の問題』は『無価値観』ということが分かった。そこで私はストレートにこう伝えました。

 

玲那
玲那
あなたの問題は、無価値観です
玲那
玲那
自分に価値がないと思っている以上、何をやってもうまくいきません
玲那
玲那
目先の問題を解決しても、ずっと似たようなことに躓いて、その度に無価値観を味わうことになります
玲那
玲那
つまりあなたには、自信を失う習慣が身についているのです
玲那
玲那
これから先、あなたの価値を上げていきましょう
玲那
玲那
価値をはかる習慣を作ってください
玲那
玲那
毎週毎週、あなたが何をして、どんな変化があったかを私に報告してください
玲那
玲那
「私の価値をいかに上げるか」にフォーカスしてください

 

そして補足として、こう言いました。

 

玲那
玲那
今後私とのやり取りで「できなかった」「分からない」で片付けるような返答は禁じます
玲那
玲那
なぜできなかったのか、何をどれだけ考えたのか、どうしてそう感じたのか、できる限り言語化することを習慣化してください
玲那
玲那
これもあなたの価値を上げるために必要な作業です

 

ここから半年後、彼女は移籍した3店舗目で、移籍した月から引退するまでの2年間、ずっと不動のナンバーワンでした。

ビジネスで結果を出す人とはどういう人なのか

今までいろんなホステスを見てきましたが、結果を出せる人・結果を出せない人は決まっています。

  • 結果を出せる人・・・アウトプット量が多い人
  • 結果を出せない人・・・インプット量が多い人

たとえば、コンサルだと私にいろいろ質問してくるホステスが売れます。疑問をアウトプットするからです。

売れないホステスほどインプット量が増えるので口数が減り、コンサルがセミナー状態になります。

アウトプットし、新たな価値観や思考をインプットする。これを『キー・ストーン・ハビット』としていただく。

このバランスが取れないと、コンサルにならないのです。

人が変わるために必要な環境とは

ビジネスに限らず、人はどんなものにチャレンジしても、必ず何かしらの問題にぶち当たるのです。

マラソンでも、ダイエットでも、メイクでも、物作りでも。

ビジネスでは、スタートして数日後には、複数の問題にぶち当たります。これはもう、100%です。

たとえばあなたが、私のようにオンライン上で何かビジネスを始めようと考えたとして。

HP制作をどこの誰にお願いするか、どのサーバーを使うか、メルマガをどこから発行するか、といったことに初日でぶち当たります。

仮にHPを持たず無料のブログで・・・と考えたとしても、何を発信するか、どう発信するか、どれだけ発信するか、といった問題に初日でぶち当たります。

結果が出ている人ほど、こういったことをガンガン質問してくるし、分からないことをコミュニティでガンガン投稿したりします。

そうすると感想が返ってきたり、誰かからフィードバックやアドバイスをもらったりする。それによって変わっていくのです。

私がコンサルをしてきてしみじみ思うことは、

  1. 自分が今抱えている問題を解決しない
  2. 問題を明らかにせず頭の中でモヤモヤする

この状態だとモチベーションが著しく下がる!ということです。そしてそのまま放置しておくと、いつの間にか行動をやめてしまいます。

その結果「コンサルやセミナーを受けても、行動が何も変わらない」ということになるのですよね。

先述の銀座ホステスの事例は、これを避けるために、

  • 問題を明らかにし
  • アウトプットさせ
  • 今抱えている問題を解決する

ということをやったわけです。つまり『キー・ストーン・ハビット』。これは「正しい努力」において絶対に欠かせないステップです。

結果を出すために必須の『巨人の肩に乗る』

「正しい努力」においてもうひとつ重要なことは、『巨人の肩に乗る』ということ。売れないホステスは、よくこういうセリフを言います。

 

ホステス
ホステス
しっかり行動したいと思います!
ホステス
ホステス
しっかり向き合います!
ホステス
ホステス
しっかり考えます!

 

はい、どれも大事なことです。ただし、条件があります。それは、

  • 巨人の考え方
  • 巨人のやり方

であること。今のあなたのパラダイム(考え方)のまま行動した場合、それは現状維持です。

今のあなたで生きてきた結果が「今のあなた」ですから、そのままの考えで行動しても、現状と何も変わりません。そうではなく、

  • 巨人の考え方
  • 巨人のやり方

であること。そうしない限り、劇的な改善や変化は見られません。この2つができるようになると、劇的にコンサル結果も上がるのです。

80対20の法則

最後に、あなたに数値的証拠をお伝えします。「80対20の法則」という言葉をご存じでしょうか。

ビジネスにおいて言えば、100%の行動のうち、たった20%の行動が80%の利益に繋がっている、という理論です。

これを今回の話に当てはめると、『たった20%の習慣が、80%の結果を生む』ということになります。

『一番の問題』つまりボトルネックを探し出す、という作業=20%のさらに20%は何か?を掘り下げていくことです。そうすると、

  • 20%×20%=4%
  • 80%×80%=64%

つまり4%の習慣が結果の64%を占めていることになります。

4%の中のさらに20%は何か?64%の中のさらに80%の結果を占めるものというものがあるわけです。

というようにロジカルに考えていくと、結果に大きな影響与えるような習慣というのは1つか2つしかない。

そしてその1~2個の習慣を身に付けるだけで、あなたの人生は劇的に変わります。

  1. 80対20の法則に則っている
  2. 巨人の肩に乗っている

この2つが「正しい努力」の方法です。

まとめ

  • 80対20の法則に則って『一番の問題』を探し出す
  • 『キー・ストーン・ハビット』をひとつ作る
  • 巨人の肩に乗る

なかなかの長文になりましたね。一晩かけて書きました、徹夜です。

でもここまで読んでくれた人、理解している人がどれだけいるか?と思うと・・・ほぼいないだろうなあと思っています。

それこそ、80対20の法則ですね。

コンサルというのは、こういうことを生業としているわけです。

『一番の問題』を探し出すことがコンサルの最大の仕事なので、いちいち言われた言葉に傷ついて病んだり反発して問題を起こしたりするような人はコンサルにならないのですね。

コンサルを受けると決めたのなら、悪習慣を指摘されることが大前提だと腹をくくってもらいたい。

でも、得たい結果に関係ない悪習慣は、放っておけばいいんです。これがコンサルの良いところ。

ちなみに、私の言葉で行動できない人のために、今回の内容に近い書籍を1冊だけご紹介しておきます。

習慣の力 The Power of Habit
習慣の力 The Power of Habit

 

マンツーセッション

ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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