人見知りで会話が続かないと悩むホステスさんへ
こんにちは。銀座ホステスの水野です。
私は昔、お席で人見知りを発揮して、お客様と会話が続かないことがあるホステスでした。
もちろん会話ができるお客様もいます。ただそれは、お客様自ら気を遣ってくださっていたからなんですよね。
これでは、どちらがお客様なのかわかりません(爆)ちょっと難しそうなお客様が相手になると、
と勝手に考え巡らせた挙句、置物状態でフリーズ。
こうやって書き出してみると、我ながらヒドイ。そしてなんとも面倒臭い思考。もはや仕事放棄ですね(笑)
でも、当時は本当にどうしていいのかわからずに「水商売向いていないな」なんて思っていました。
向いてる・向いていないはさておき、人見知りの私も、銀座のクラブでかれこれ8年ほど働いています。
さすがに今は、新人のときのように「会話が続かない」と悩むことはないです。そんな経験による話です。
意識が自分に向きすぎ。それよりも相手へ向ける。
一言でいうとコレです。
この記事でも書かれていますが、
- 何か話さなくちゃ
- うまいこと言わなくちゃ
- 良く見られたい
この気持ちを握りしめている以上、空回りするだけです。
まさに私は、少し沈黙が訪れ、どうしたらいいかわからなくなってくる、何か話さなきゃ何か話さなきゃ何かと頭の中が支配された挙句、固まってしまいました。
これは全ての意識が自分に向いてる状態。
そうではなく、意識を目の前のお客様へ向けます。
お客様をただただ観察して、「何を伝えたいのだろう」と意識を傾けていれば、自然と質問が出てきたり、自分が感じたことを言えたりします。
ホステスは芸人でも噺家でもないので、面白いことを言う必要はないのです。自分に向いていた軸を相手に移しただけで、驚くほど悩みから解放されました。
それだけではなく、非言語でお客様の変化も気付きやすくなるので、オススメです。
人見知りの自分は一旦置き、プロとしての自分を演じる
素の自分で接客をしていませんか?
昔、玲那さんから、「素の自分に近いところで接客をしている」と指摘されました。
そのときに教えていただいのですが、玲那さんはお客様の前での自分、スタッフの前での自分、彼氏の前でのの自分を使い分けていたそうです。
正確には使い分けるというよりも自然と切り替わる、と言ったほうが正しいのかも??
また、売れっ子ホステスは、「お客様みんな私のことが好き!」と思って接客しているとも。
一方、私はというと、「この人はどういう人だろう」とおそるおそる接客して、ちょっと難しそうだとやっぱりダメだと会話できなくなる。
入り口のメンタルからまるで違うから、結果も必然的に変わるのです。
それから、お席に着く前にアファメーションをして、自己洗脳。
スキルを磨いたわけではないのに、メンタルを変えただけで、別人のように接客できるようになりました。
話上手だと思う人を研究して、その人になったつもりで接客
この記事に書かれていることを、実践していました。中でもよく観ていたのは、
タモリさんのテレフォンショッキング。
いろんな人がゲストとしてやってくるので、口数が少ない人や大物を相手にするときに『どういう空気感を作っていたか』をチェックしていました。
ずっと観ていると、接客中も「あ、タモさんならこうするかな?」と浮かんできます。
あとは、記事でも触れていますが、タモリさんからは緩く主導権を握ることも学びました。
これが、お店で観察していると、ホステスによっては、お客様からの会話のキャッチボールを奪って、自分の独断場のように話している子も。
タモさんも、会話の流れや相手によっては自分の話をすることもありますが、ちょうどいい間でまた相手に会話を振って、ときには相手の会話を深堀りしつつ、進行役をこなしているんですよね。
まとめ
- 自分に向きすぎてる意識を相手へ向ける
- プロとしての自分を演じる
- 話上手だと思う人を研究して、その人になったつもりで接客
こうやって記事を書いてて思ったのですが、この仕事をやってて良かったことの1つとして、人と接することの楽しさに気付けたということがあるかも、なんて思ったり。
水商売をやる前の自分は、とても狭い世界で生きていました。
対人関係でずっとコンプレックスのような生きにくさを感じていましたが、今はそんなことは感じません。これは大きな収穫です。
楽しく働くホステスさんが増えたらいいな、と思います。