【体験談】ホステス現役時代の私のお給料状況
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
あなたは今、時給または日給制ですか?売上ホステスさんでも、
- 日当+売上バック
- 日当→売上に応じてスライド
という方が多いと思います。指名制のお店だと時給+ポイント制、時給+売上バックなどでしょうか。
完全歩合という制度をデフォルトで取り入れているお店って、もうないかもしれませんね。
※コロナの影響で、完全歩合へ強制変更しているホステスさんもいますが(汗)
個人との契約上では存在しても、お店の基本システムとしては成り立たない時代になったんだなあ・・・と思います。
そんなホステスさたちの現状を踏まえ、現在では考えられないであろう、私の現役時代のお給料をお話しします。
新旧の報酬形態や、当時の私が思っていたことを通じて、何かしら感じていただければ幸いです。
現役ホステスだったころのお給料制度
私は、24歳まで日給で働き、25歳から完全歩合の折半契約になりました。
完全歩合って、鬼の制度です。お客様が来なければ、どんなに必死にがんばってもお給料はゼロ。
『ゼロ』というだけでも「え~!」となるでしょうが、昔は『差額罰金』という制度がありました。
私の例で言うと、私の売上ノルマは総額100万円からスタートしました。完全折半なので、総額100万円を売り上げれば50万円の収入になります。
これが最低ライン、ということです。
仮に「がんばっても80万円しか出なかった!」となると。総額100万円ノルマに対して、20万円不足になりますよね。
まずは、売り上げた80万円の折半で、40万円が報酬支給額にはなります。が、その40万円から、不足分の20万円を差し引かれるわけです。
つまり、その月の実際の支給額は、20万円。
仮に、売上が50万円しか出なかったら、売上を折半した25万の支給額から差額50万円が引かれることになります。
となると、私は報酬ゼロの上に、25万円をお店に支払わなくてはならない。
・・・というのが差額罰金制度です。どうです、恐ろしいでしょう。もう一度、同じ条件で働けと言われたら、即座にお断りします。
完全歩合になって考えたこと
完全歩合になって、一番最初に手にした支給額を見て、愕然としました。同時に、どんなに自分が甘えていたかも、思い知りました。
「誰も教えてくれない」とか「分からないから何となく」とか、「あの人がこの人が~」なんて、言ってられない。
いかにお店の看板に守られていたか。私が不満を垂れ流してる間、だれが私の分までがんばって収益を出してくれていたのか。
本当に考えさせられました。
個人事業主が「お給料を稼ぐ」ということ
もしも、あなたが私と同じ契約内容だったら、どうでしょうか。今のような仕事ぶりで、今と同じお給料を手にできると思いますか?
違う業界であっても、いつか自分でお店を持ちたい、起業したい、などを考えているなら、なおさら真剣に考えてください。
あなたが、月に最低50万円もらっているとしたら、その50万円を保障してくれる人がいなくても稼ぎ出せるか。
事業主であるということは、そういうことです。事業主は、自分で稼ぎ出さない限り、お給料を払ってくれる人は誰もいません。
時間がないからできないとか、忙しくて・・・とか、一切通用しません。
自分がオーナーだから、怠けようと思えば、どこまでも怠けられる。嫌なお客様だって追い返すこともできる。
その代わり、自分を守ってくれる人もいなければ、収入を保障してくれる人もいません。
あなたのお給料はだれが稼いでる?
あなたがもし私と同じ契約内容だったら、今と同じお給料を稼げますか?
また、あなたがオーナーママだったら、今のあなたに、気持ちよくその金額を支払えるでしょうか。
稼げない、払えない、と思うなら、だれかがあなたの未熟さを補って、あなたの分まで必死に稼いでくれているということです。
客観性を持って、悪い数字も受け入れていく。売れるためには避けて通れない「現実」のひとつです。
ホステスの心得