色恋はもう卒業しよう!ホステス救済プラン

こんにちは。ホステス専門アドバイザー秋好玲那です。→目次はこちら^^
色恋を推奨するお店も多くあるし、ホステスの仕事は色恋だと断言するお店やホステスも多く実在することは事実です。
また、色恋に需要があることも重々知っているし、目先の売上を取るには色恋という手法は、とても手っ取り早いものだとも思います。
- 私が現役時代にやっていたこと
- 現在コンサルを通して教えていること
は、地道で遠回りで面倒で効果を実感しづらく、多くのホステスにとっては嫌がられるやり方なのかもしれません。
この記事の目次
色恋営業を私が勧めない理由
私が色恋営業を勧めない理由はひとつ。色恋をした結果、誰も幸せにならないから何度も言うように、
- 疑似恋愛で楽しんでいただくこと
- 色恋営業という手法を取ること
は、まったく内容が異なります。

また、マーケティング面から見ても、感情を煽るやり方は、最終的に地獄です。

それを分かった上で色恋営業をやるのなら、ひとつの手段としていいと思います。
お客様側にも色恋のマーケットはあるので、需要と供給がマッチングすれば、お互いにストレスなくやれるでしょう。でも、多くのホステスは違いますよね。
- 色恋しか知らない
- そもそも自分が色恋をしていると気付いていない
- 色恋をやめたくてもやめられない
- 色恋が仕事だと本気で思い込んでいる(洗脳されている)
ほとんどのホステスは、上記のような状態だと思います。
色恋は良い言い方をすれば「相手に好意を持っている演技をする」、悪い言い方をすれば「好意があると見せかけて相手を騙す」ということ。

なので、日々嘘をつかなければならないし、トラブルに発展する火種がたくさんあって、ホステス業がつらくなるのは当然です。
そんな働き方を私はしたくなかったし、私とご縁を持ってくださるホステスさんにそんな仕事の仕方をしてほしくない。
もっとホステス業は楽しいものだし、もっと人生は楽しいし、世界は広い。
自分を消耗するようなやり方は、お金を得られても幸せはないので、遠回りで面倒かもしれないけれど、私は色恋営業を一切推進していません。
消去法で色恋営業するホステス達の現実
そして、先述したような、
- 色恋しか知らない
- そもそも自分が色恋をしていると気付いていない
- 色恋をやめたくてもやめられない
- 色恋が仕事だと本気で思い込んでいる(洗脳されている)
こういう状態にいるホステスたちは、確実にターゲティングができていないので、誰にでも同じ手法を使うことになります。
その結果、色恋を求めていないお客様まで巻き込んで、必要ない痛手を負わせたりしながら、自分もストレスを抱えるわけです。
まあ、色恋をやっていたホステス自身がストレスで鬱々とするのは自業自得ですが、純粋に人の思いを信じるお客様は、巻き込まれるととても気の毒に思います。

ホステスがどういうつもりであろうと、最終的には「騙された」となってしまい、お互いに嫌な思いをすることになる。
まるで『嫌な思いをするために行動した日々』のような結末になってしまうのですよね。
そんなことは誰も望んでいないはずで、できれば脱却したいと思っているホステスさんは大勢いるのだろうなあ・・・と勝手に思っています。
色恋から脱却する方法
というわけで、ここからは色恋を脱却する方法について、具体的にお話していきます。
お手紙営業を始める
まだお手紙営業をしたことがない人は、次にお名刺をいただいたタイミングから、
- 来店礼状
- 年賀状
- 暑中見舞い
この3つに取り組んでください。すでに取り組んでいる場合は、内容の見直しと改善をしましょう。色恋をしているホステスさんのお手紙は、
- 文章が短すぎる(300文字以下)
- 文章が長すぎる(400文字以上)
- 季節に関する文章が重複している
- いつも同じ文章で出している
- 敬語を適切に使えない
- 語彙力に乏しい
- 「あなた様」「貴方様」などで書かれてありお客様の名前がない
こういった共通点があります。サイト内にある例文や構成解説の記事で、徹底的に来店礼状の書き方を練習して覚えましょう。
私のお礼状は、色恋目的の人が嫌がる構成・内容になるよう作り込んであるので、そのお礼状を喜んでくださるお客様を大切にしていくといいです。
あなたにどれだけの知性と教養があるか、もっとも示せるのがお手紙営業です。
この子はその辺のホステスとは違うぞ!と思わせる文章をマスターしましょう。

メールやLINE、SMSの文章・頻度を見直す
知らず知らずに色恋になってしまう・・・というホステスさんに共通するのは、
- 連絡頻度が高い
- 短文ラリーが多い
- 無駄な文章が多い(長文)
- 絵文字を頼り過ぎ
- オウム返しが多い
- 色恋ワードが多い
という共通点があります。仮に、1日に1人と10回以上ラリーをして、内容に特に意味がないものなら、徐々に減らしていくようにしましょう。
いきなり減らすのは怖いと思うので、たとえば、今月は9回、来月は8回・・・など自分が不安にならない程度に、少しずつ落としていくと良いです。
そして、できるだけ絵文字に頼らず、言葉で表現できるようになりましょう。
絵文字が多いと頭が悪そうに見えたり、脳内お花畑に見えたりするので、どうしても軽く扱われがちになります。
使うなら文章の最後に1つ、程度に。ハートの使い方は要注意です。色恋ワードとして多く見かけるのは、
- またゆっくり2人(きり)で話したい
- 〇〇さんみたいな素敵な方は~
- 〇〇さんみたいな優しい人が彼氏だったら~
- 会いたい
- じっくり顔見て話したい
といったところでしょうか。
関係性ができていればこういう言葉も、色恋誘発要因にはならないのですが、関係性ができていないのに多用すると相手が誤解したり調子に乗ります。
目安としては、自分が片思い中&大好きな人からそのセリフをもらったら「脈アリなのでは!?」と勘違いしてしまいそうなことを全部やめることです。
電話営業の見直し
色恋になりがちなホステスさんは、ほとんどが受け身姿勢の状態なので、自ら電話を切るということができません。そのため、
- 電話そのものに苦手意識が強い
- 長電話になりがち
- 何の準備もないため出だしでしどろもどろ
といった共通点があります。こういった状態に陥るのは、
- 単純に準備不足
- 何か言えば相手が話してくれて、ある程度したら相手が切ってくれる前提
- 電話をかける目的が分かっていない
この3つです。電話営業の目的は情報収集なので、電話をかける前の段階で何の情報を収集するのか?を明確にしておく必要があります。
たとえば「近況を把握できていない」なら、近況を聞ければ早々に切って構わない。
電話はあなたが話す場ではなく、お客様の情報を得る場なので「何を話すか」など考えなくていいです。
長くても10分以内には会話を終えて、電話を切れるようにしましょう。
接客面の改善
接客面では、余計なボディタッチや身体密着を避けましょう。
自信がないホステスさんは、猫背&伏し目がちになるため、下からお客様の顔を覗き込むように話す、ということを無意識にやっています。
これが、色恋要因のひとつになります。
姿勢よく美しい座り方をマスターして、色恋をしていないお姉さん達がどんな目線・しぐさで話しているか、しっかり研究して真似てください。
会話は、受け身姿勢をやめましょう。
- 会話の主導権は自分が握る
- 会話の進行は自分が取る
- 質問は自分がする
この3つを徹底するだけでも、会話の質がかなり変わります。色恋になりがちなホステスさんは、
『何かひとつボールを投げればあとはお客様がしゃべってくれることに相槌を打っていればいい』
みたいな姿勢で会話をしているので、
これをやめましょう。
お酒に頼って接客する人も多い傾向です。飲めるなら飲むのは構いませんが、「お酒がなくても同じようにできること」を目標にしてください。
これは色恋防止のためだけでなく、アルコール依存予防でもあります。
メンタル面の改善
正直、ここまで書いたことは、色恋脱却の20~30%程度に当たります。
もっとも大きな割合を占めるのは、あなた自身のあり方。つまり、メンタルや思考の習慣です。
色恋になりやすい人の特徴としては、
- 落ち込みやすい
- 情緒不安定
- お店以外で仕事をする気になれない
- モチベーションが低い
- 被害妄想が激しい
- 何かあると自己否定か他者批判に走る
- 「分かってくれない」が強い
- 自分は無価値(無能)だと思っている
- 基本的にうつ状態
- 自意識過剰(何でもすぐ口説かれたと過剰反応するなど)
- 人間関係を維持できない
- 基本的に自閉モード、自分の世界から出たがらない
- 他者の価値観を受け入れられない
- 最低限やればいいや・・・くらいの気持ち
- その場その場の気分で言動が変わる
- 仕事量やクオリティにムラがある(感情に左右されやすい)
といった傾向がありますから、この辺りはぜひとも改善してください。色恋にならなかったとしても、この状態のままでは売上を上げることもままなりません。
生活面の改善
色恋になりがちなホステスの特徴として、
- 不規則な生活
- 不規則で隔たった食生活
- ジャンクフード多め
- 先送り癖が強くすぐダラダラする
- 好きなことしかしない
- 家事をため込みがち
- 太陽の光を浴びることが少ない
- 室内でもほぼ動かない
といったところがあります。こう言うと極端に捉えて「規則正しい生活=早起き」みたいに考えるホステスさんも多いですが・・・
別に、朝早く起きることが規則正しい生活だとは一言も言ってないw
ある程度決まった時間に寝て、ある程度決まった時間に起きて、ある程度栄養の取れる食事をして、ある程度体を動かして、ある程度太陽光を浴びる。
これだけで自律神経は格段に整います。メンタルや思考の改善が難しい人は、こういった生活面からアプローチしても効果的です。
特に太陽光はビタミンDを作るのに必須、ビタミンDが欠如するとうつ状態になりやすくなります。
1日20~30分ベランダで、手の甲を太陽の光に当てるだけでも十分に効果があるので、やってください。
まとめ
- 色恋営業は勧めません
- 色恋営業なんかやりたくないホステスがほとんど
- 改善の70~80%は生活とメンタル
できるところからでいいので、どんどん取り入れていってください。
これらは、実際にコンサルでもホステスさんに実施していただくことできちんと実行してくれたホステスさんは、全員色恋営業から脱却できています。
しかも、売上を落とすことなく、むしろ「売上を上げながら」です。このときに重要なことはいきなり色恋を全部やめようとして一気にいろいろ変えようとしないこと。
一気に色恋を辞めたいなら、移籍して今持っている顧客を全部切る!くらいの行動が必要です。
でもそれは、売上がゼロになることなので、実施する側も怖いはず。
なので半年~1年くらいかけて、今の顧客層から良い顧客層に入れ替えるということを目標にしましょう。
行き詰まったり悩んだりしたときは、いつでも相談してください。もっと自分を大事にした働き方をしましょう。

ホステスの心得