「読んでます」を正しい敬語で書けないホステスの心理&例文

こんにちは。ホステス専門アドバイザー秋好玲那です。→目次はこちら^^
仕事柄、毎日多くの文章を目にします。
お問い合わせをくださる方も
たくさんいて、
「いつもブログ読んでますよー」
という、大変ありがたいお言葉を
いただくのですが、毎度残念な気持ちに
なるのがこの一文。
- いつも読まさせていただいてます
- いつも拝読させていただいております
これ、本当に多いです。
言いづらくないかなあ・・・
と思ってしまうのですが。。
こういう言葉を使うホステスさんは、
こうも言うと思います↓↓
- いつも見させていただいてます
- いつも拝見させていただいております
あなたも使っていませんか?
この機会に、
ぜひ違う表現を覚えましょう。
「読まさせていただいてます」は日本語としておかしい
そもそも「読まさせて」って
すごい日本語ですよね。
変換に苦労します(笑)
他で言い換えると、
- 食べさせていただいてます
- 行かさせていただいてます
- 見させていただいてます
とかでしょうか。
こういう日本語を使う人って、
失敗が怖い思考停止系の人ですね。
人の評価が気になって仕方ないので、
言葉までおかしくなってしまいます。
これがフランクな敬語のつもり。
だからもっと最上級になると、
- 拝読させていただいております
- 食べさせていただいております
- 行かさせていただいております
- 見させていただいております
などになるんでしょうね。
「~させていただく」は多くのホステスが誤用する
そもそも「させていただく」という
言葉を「なんとなく丁寧そう~」という
理由だけで使っているのでは
ないでしょうか。
「させていただく」は、
- 相手の許可が必要な事案
- 目の前の人を立てるための謙った「してます」の表現
このどちらかです。
そう考えると、
たとえば、私のブログの場合、
私に許可を取る必要はありません。
ということは、私を立てるために
謙ってくださったのですよね。
ここでさらに2つのトラップ。
「読む+させていただく」で文章を
作ると「読ませていただく」に
なりますが、「読む」の謙譲語は
「拝読」なので、
じゃあ
「拝読」でよくね?
(・∀・)
となるわけですね。
そして「拝読」が謙譲語である以上、
そこに「させていただく」をつけると
二重敬語になるわけなので、
「させていただく」
いらなくね?(・∀・)
となるわけです。
<例文>「読んでます」を伝える表現
ここまでは私に届く文章で
解説しましたが、例文はお客様に使える
ものを作りました。
メールで知性を見せられるように、
ひとつの言葉を様々な形で書けるよう
ストックしていきましょう!
- いつもありがたく拝読しております。
- いつもお勉強させていただいております。
- いつも楽しく拝読しております。
- いつも拝読しております。
- 事ある毎に○○さんのメールを読み返し、自身を鼓舞しております。
- 毎々為になるお話をありがとうございます。
- 学び多きお言葉を毎々ありがたく存じます。
- ○○さんのお言葉には常日頃から多くの励みを頂戴しております。
- ○○さんのお言葉が日々の糧となっております。
- ○○さんの惜しみないお言葉の数々に常々心洗われる思いでおります。
- ○○さんのメールにはいつも学びがあり、拝読する度成長の機会をいただいております。
- 毎度のことながら、表現豊かなお言葉の数々に溜息がこぼれます。
あくまで一例ですが、「読んでます」と
直接的な言葉を使わずとも、
読んでることは伝わると思います。
まとめ
- 心理状態で日本語がおかしくなる
- 「させていただく」は誤用が多い
- 表現ボキャブラリを増やす
ちょっと余談ですが、
私は大学で敬語を学んだ人間です。
かつ、心理学を学んできています。
その私が長年見てきて思うことは
「自己肯定感低い人は文章がおかしい」
という点。
中でももっともその人の心理状況が
色濃く反映されるのが、
敬語の使い方です。
定期的に見直してみてくださいね。