【お歳暮】コロナ禍でホステスが気を付けるべきポイント

【お歳暮】コロナ禍でホステスが気を付けるべきポイント
心得座学

早いものでもう10月ですね。セッションでもホステスさんたちがお歳暮や年賀状の準備を始めています。今年はコロナで様々なことが変化し、この冬もまたコロナが流行するのでは・・・とささやかれています。

そんな中でお歳暮をどうすればいいか?という質問も増えてきたので、本記事では前回の『コロナ禍でのお中元状況』を踏まえ、

  • お歳暮準備を始める前にホステスがやるべきこと
  • お歳暮の商品を選ぶときホステスが気を付けるべきこと
  • お歳暮でホステスが配慮すべきこと
  • コロナ禍のお中元で売れっ子ホステスが実際にやったこと(必見)

を解説します。

 

お歳暮準備を始める前にホステスがやるべきこと

まだお歳暮の準備をしていないホステスさんはもちろん、準備に取り掛かっているホステスさんも、一旦手を止めて、以下の点をチェックしましょう。

  1. お客様の出勤&勤務状況
  2. お客様の同居家族構成・家族の状況
  3. 送り先となる住所や宛名

ひとつずつ、具体的に解説しますね。

 

お客様の出勤&勤務状況

緊急事態宣言を機に、今もまだリモート出勤が続いているお客様もいます。また、シフト制に切り替わり、毎日会社にいるわけではないという状況のお客様もいます。そうしたお客様の状況を、まずはきちんと把握しましょう。

ほとんど会社にいないお客様なのに、会社宛てに贈り物をしても、お客様の手に届きません。シフト制の場合、贈る品目によっては注意が必要です。

お伺いの連絡ついでに、お歳暮を出そうとしているお客様がどんな出勤状況かをさりげなくリサーチしましょう。たとえば、

[st-kaiwa2]今もリモート続いてるの?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa2 r]会社に出勤することもあるの?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa2]寒くなってきたから、またコロナ防止でリモートに切り替わったりするのかな?[/st-kaiwa2]

などの質問を、やり取りの中で『さりげなく』放り込むといいですね。

 

お客様の同居家族構成・家族の状況

リモート勤務で会社に行かないお客様の場合、送り先にご自宅を指定されることがあります。その場合は、きちんと家族構成や同居の有無、ご家族の状況もリサーチしましょう。

どこに送ればいいか悩む場合は、2つの選択肢があります。ひとつは、

[st-kaiwa2]お歳暮を贈りたいんだけど、どこに送ったらいいですか?[/st-kaiwa2]

と、お客様にダイレクトに尋ねる方法。メリットは先述したようにご自宅の住所をいただける可能性があること、デメリットはお歳暮を断られる可能性があること。もうひとつは、

[st-kaiwa2 r]お歳暮をお渡ししたいので、お時間いただけますか?[/st-kaiwa2]

とお客様に伝える方法。メリットは来店に直結する可能性があること。デメリットは来店なしの店外になる可能性が高いこと。

メリット・デメリットを踏まえて、どちらにするかは個々のお客様を見て決めましょう。その上で自宅送付を指定される可能性を視野にいれて、ご家族の状況をリサーチしてください。

仮に手渡しするとしても、ご家族の情報があれば、贈り物自体の選択肢も増えていきます。奥様宛に贈り物をチョイスしたり、小さなお子様でもOKの贈り物を考えたり。情報はあるに越したことはありません。

 

送り先となる住所や宛名

送付するとなった場合、送り先となる住所や宛名を確認しましょう。今まで通り会社宛でOKであれば問題ないですが、前回のコロナ禍でのお中元では、送付先が変更になった事例が複数ありました。

  • 今まで会社宛だったが、コロナを機に自宅宛てになった
  • 今まで営業部宛だったが、コロナを機に総務宛になった
  • 今まで会社宛だったが、コロナを機に郵便局留めになった

上記は一部ですが、セッションで実際にあった事例です。

ホステスさんによっては、毎年お歳暮しか出さない、という人もいると思います。そういうホステスさんは特に、宛先に変更がないか?を確認するようにしましょう。

 

お歳暮の商品を選ぶときホステスが気を付けるべきこと

コロナ前は、お歳暮の品も幅広く選択肢があり、何を送るかと悩むホステスさんが大勢いました。コロナ後も同様に「何を送るか」で悩むのですが、内容が様変わりした点は否めない事実です。

高級クラブのホステスさんは、お歳暮に生鮮食品類を送る人もいましたね。マスクメロンをはじめとする果物系、高級牛をはじめとする生肉系、などなど。でもコロナを機に、そういった贈り物を控える傾向にあります。

※私は元々、ご自宅への送付以外で生鮮食品や冷凍・冷蔵必須の商品を選択するのは反対派です。

コロナ禍であることを前提に考えると、

  • 飲食物であれば、完全個包装になっているもの
  • 家族向けであれば、密封度の高い保存食類
  • マスク、消毒、うがい薬、マウスウォッシュ、ハンドソープなど、コロナ防止に役立つグッズ類
  • 免疫力を高めるもの(お茶系、サプリ系など)
  • お家時間を充実させるもの(アロマ系、入浴剤系、お酒類など)

上記はあくまでも参考程度の一部ですが、前回のお中元ではこういったものが喜ばれる傾向にありました。特にコロナ防止グッズ類は消耗度が高いので、いくつあっても喜ばれますね。

ご自宅宛でご家族と同居であったり、おひとり様だけど料理好きなどであれば、冷凍・冷蔵類も何ら問題なくアリだと思います。そのまま口に入れる状態の生ものは、何かあると怖いので、避けたほうがいいですね。

 

お歳暮でホステスが配慮すべきこと

次に、全体の配慮すべき点を見ていきましょう。

 

繁華街でのコロナ感染を恐れる人もいる

私自身、大切な人に感染させたくないので予防には努めていますが、そこまで怖いとは思っていません。でも世の中には、いろんな価値観から、とても怖いものと認識している人も大勢います。

実際にコロナに感染したお客様もいます。ご家族をコロナで失ったお客様もいます。自分は気にしていなくても、会社の指針として厳重予防が必須のお客様もいます。ピリピリしている人は、まだまだ多くいるのが現状。

あなたが気にしない性格だからというだけで、配慮を欠かないようにしましょう。これが大前提の配慮です。間違っても「来て来て!」とアピールするだけのお歳暮にはしないようにしましょうね。

 

お歳暮に同封する添え状やカードについて

ご自宅へ送付する際には、奥様やお子様が見ても差し支えない文面に仕上げましょう。誤解を与えると、贈り物自体がNGになります。それだけならまだしも、お客様のご家族を揉めさせる要因になりますので、要注意です。

総務宛などに切り替わった場合は、商品開封やお手紙開封はお客様ではなく、総務の方が行う可能性が高くなります。この場合も、総務の方が見て差し支えない文面にしておきましょう。お客様自身の評価にかかわります。

手渡しする場合、セッションでは基本的に、カードや添え状は不要としています。が、同封したい場合には必ず「中にお手紙が入ってます」と一言添えて渡しましょう。気付かずに、そのままご自宅へ持って帰る可能性大です。

上記3点は、コロナ禍にかかわらず、贈り物をする際のデフォルトの注意事項です。お客様個人だけを見て動くのではなく、お客様の周りの状況も踏まえ、お客様にご迷惑とならないようにしましょう。

 

お中元で売れっ子ホステスたちが実際にやったこと

今年のお中元は、多くのホステスさんたちが変化を強いられ、頭を抱えました。私も初めての事態だったので、今年はホステスさんたちと一緒にかなり悩みました。

その中で、売れっ子ホステスさんと私が話し合って、実際に実行したことを3つほどご紹介しますね。

 

贈り物そのものを辞退して社会貢献

根本から覆す選択ですが(笑)

数千万円規模の売上を持つホステスさんたちの多くは、セッションで話し合った結果、「お中元は誰にも出さない」という決断をしました。その代わりに、以下のことを実行しました。

  • 暑中見舞いを7月半ばに全員に出す
  • 暑中見舞いで「お中元辞退」のお知らせを記載する
  • お中元にかかったであろう費用額をコロナ関連機関へ寄付する

1人当たり、100~200万円くらいの寄付額になったと思います。寄付先はユニセフや国境なき医師団、市町村窓口、拡大防止活動基金など、様々です。

お中元を辞退すると決めた後、「その分で何かできることはないだろうか」と相談されることが多々あり、私も調べまくりました。こういう発想が、さすが売れっ子だなあと思いますね。

 

贈り物の価格を下げてヘルプたちに還元

今まで贈っていたお中元の予算を50%にカットした売れっ子さんたちもいました。贈ったものは、コロナ防止関連グッズ類。お裁縫が得意なホステスさんは手作りマスクを贈ったりしていました。

カットした分の予算では、ヘルプの女の子たちをサポート。

具体的には、収入が途絶えたヘルプたちに食品や生活用品を贈ったり、日ごろ手が回っていなかった仕事を手伝ってもらうことで対価を支払ったりして、ヘルプたちの生活やモチベーションが維持できるよう努めていました。

ここもやっぱりさすが売れっ子!ですね。「ヘルプの子たちに支えてもらっての売上だから、困ってるときこそ力になりたい」と言っていました。その姿勢に感銘を受けたお客様も多く、一緒にヘルプの生活を支えてくれたそうです。

 

贈り物を辞退して地域活性化

こちらはお中元の贈り物を辞退し、コロナが落ち着いたころに行動すると決めた売れっ子さんたちの選択です。お中元予算でお客様を誘い、つながりのある飲食店や、お客様が経営する飲食店へ食事に出かけていました。

状況や日程、予算の兼ね合いで、どうしてもメインのお客様に限られてしまう面もありました。でも「日ごろ支えてくださる人が困っているときにこそ返したい」という気持ちで、この選択を取ったようです。

それまで連絡しても返信ひとつなかったお客様(飲食店経営)も、これを機にかわいがってくださるようになったり、口コミを広げてお客様をご紹介くださったりなどもありました。

また、そういう姿勢に共鳴したお客様が「どうせ外食するなら」とその飲食店を個人でリピートしてくださったり、同伴数を増やしてくださったりもしました。

 

まとめ

  • 準備を始める前に変化がないかリサーチする
  • 商品や添え状は送り先や状況を見て配慮する
  • 売れっ子ホステスは「還元」視点で動く

 

こうして見ると、売れっ子ホステスはやはり「返したい」という気持ちが強く、その姿勢にお客様が共鳴して集まる、という流れがよく分かりますね。

贈り物をして自分のお店へ来店させることを目的としておらず、困っている人や必要としている人に対して、自分ができることを考えて動く。さすが売れっ子ホステスだな~と思います。

そうした行動や決断は、これまでの経済力があってこそできる、というのも事実。そこまでの経済力がないホステスさんには、とてもじゃないけど同じことはできないとは思います。

が。

こういうときだからこそ、何か返したい。こういうときだからこそ、誰かの役に立ちたい。そういう気持ちを持つことは、経済力には関係ないですよね。その視点で取り組むことが、何より大切なことではないかと思います。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴14年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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