ホステスの報酬と経費のバランス&利益を出すための投資

ホステスの報酬と経費のバランス&利益を出すための投資
ホステスの心得

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

ホステスは個人事業主なので、自分で金銭管理をしなければなりません。

でもこの金銭管理を「家計簿レベル」で考えると、事業破綻または自転車操業になります。つまり、いつまで経っても収入が増えないということになります。

大半のホステスさんは、手元に入って来るお金=生活費+自由に使えるお金と考えていますが、それは間違いです。

事業主としてビジネス的にお金を見る視点が必要になります。本記事では、

  • ホステスの報酬&経費内訳の基本
  • 売上が出ていないホステスはどこに投資すべきか
  • 売上が出始めたホステスはどこに投資すべきか

について解説します。

ホステスの報酬は3:3:3で考えるのが基本

ホステスは受け取った報酬に対し『3:3:3』で考えて振り分けていくのが基本です。

  • 30%・・・生活費(医療費、保険料等含む)
  • 30%・・・経費
  • 30%・・・プール金
  • 10%・・・緊急時のプール金

仮にあなたの報酬が月額100万円だとしたら、生活費30万円、経費30万円、プール金30万円、緊急時用10万円です。

生活費とは、経費計上できない部分を言います。家賃や光熱費、通信費はどこまで計上しているかによります。

あとは食費や消耗品、医療費、生保や医療保険、健康保険などですね。

経費とは、経費計上しているものすべてを指します。計上している家賃光熱費通信費の他、美容院代、衣装代、化粧品やネイル、贈答品など。

そして事業拡大するための勉強代もここに含まれます。

プール金とは、事業を維持するための貯金です。最低でも、初申告から2年後に消費税が発生します。

法人化した場合は、消費税と法人税が発生します。あとはお中元やお歳暮など大きな出費に備えるものですね。

緊急時のプール金とは、たとえば今月初めて会ったお客様が偶然誕生日だったとか、お客様の関係者に不幸があったとか、予測外の出来事に対する預金のことを言います。

1円単位まで把握しなくてもいいので、ざっくりとこの感覚を頭に入れてお金を見るようにしましょう。

売上が出ていないホステスはどこに投資すべきか

売上が出ていないホステスは、受け取る報酬額も低いはずです。

たとえば銀座で2~3流店のクラブだとゼロヘルプは手取り40~50万円程度、高級クラブだと60~80万くらいです。

仮に40万円とした場合、生活費12万円、経費12万円、プール金12万円、緊急用4万円になります。

でも物価を考えると、これはほぼ不可能ですよね。どうがんばっても『2:6:2』くらいの割合になると思います。

それはいいんです、仕方ありません。問題は『6』を示している経費の内訳です。60%を占めている経費のうち、利益を生むお金は何%か?です。

40万円の60%は24万円です。家賃光熱費通信費を100%計上しているとした場合、約10万円弱が残る経費になります。

その10万円が全額衣装代やエステなど外見に使われているなら、お金の使い方を考え直したほうがいいですね。あなたが、

 

お金を稼ぐためにホステスをやってるわけじゃない。美しくなるために一般よりも高い収入がほしいだけ。美が最優先なんだ!!

 

という価値観なら、美に全額投入してもいいですが、それは経費ではない。

経費とは、かけたお金が最低でも1.1倍以上になって返ってこなくては意味がないのです。

つまり、売上がないホステスさんは売上を上げるための勉強と実践にお金を投資すべき、ということです。勉強だけでは無意味です。

1.1倍以上にするつもりで実践する、までがセット。贈答品代も実践に含まれます。

売上が出始めたホステスはどこに投資すべきか

売上が出始めて報酬額が上がったら、使える経費も単純に底上げされていきます。同時に、出ていくお金も底上げされます。

特に月収100万円くらいのホステスさんは、一番経費と利益のバランスが難しい時期です。

ここでももちろん『かけたお金×最低1.1倍』になる部分に投資をしていくわけですが、少し目線を変えましょう。

数字がなかったころは、自分とお客様に経費をかけることがほとんどだったと思います。勉強代、美容代、贈答品など。

そこの経費を底上げすることは大前提として、もう少し『人』に経費をかけるようにしましょう。

たとえばあなたの席にいつもついてくれるヘルプの女性、いつもあなたを助けてくれる黒服など、あなたのビジネスを支えてくれている人はお客様だけではないはずです。

高いものを用意したり、頻繁にばらまく必要はないですが、ちょっとしたときにほんの気持ち程度を形にして渡す習慣をつけていきましょう。

黒服に「いつもありがとう、こんなことしかできないけど」と缶コーヒー1本渡すだけでも違います。

ヘルプの女性なら趣味嗜好を把握して2~3千円程度のコスメ類や消耗品などでも良いです。

ここで重要なのは、渡した相手に感謝されて満足しないこと。

その後、相手がどれだけ『仕事で返してくれるか』を見てください。何も変わらないようなら、今まで通りに。

がんばってくれるようであれば、その人に対して少しずつ投資額や頻度を上げていくようにしましょう。

まとめ

  • 報酬『3:3:3』が基本
  • 売れないうちは「売上を上げるため」の勉強と実践に投資
  • 数字が出たら「周りにいる人」に少しずつ投資

改めて書きますが、ホステスは個人事業です。受け取る報酬は、サラリーマンのお給料とは違います。それを元手に増やしていく思考・行動が必須です。

この思考があると、先行投資が必要であることも理解できると思います。

また、顧客を切る・切らないも『損切り』という概念があればひとつのものさしになりますね。感情だけでなくビジネス視点で見れるようになりましょう。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴14年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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