タイプ別の簡易ブランディング法
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
以前、ホステスのブランディングについてやり方を記事にしました。
が、「難しい!」という声をよくいただくので、今回は上記方法に取り組む前の段階でできる簡易なブランディング法をお伝えします。
ブランディングができると必然的にターゲットもある程度決まって来るので、ターゲット選定ができないホステスさんはまずブランディングから始めましょう。
ターゲット選定ができているホステスさんは、ターゲットに合わせたブランディングを行ってください。本記事でご紹介するのは、
- 仕事のスタンスから割り出すタイプ別ブランディング法
- 得意な接客法から割り出すブランディング法
上記を2つの選択から選べるようにしてあります。ターゲット選定ができている場合には、各項目にある例を参考にブランディングをしてくださいね。
この記事の目次
カウンセラーホステス vs 秘書ホステス
売れるホステスには、大きく分けて2つのタイプがあります。項目タイトルにもあるように、カウンセラータイプのホステスか、秘書タイプのホステスか、です。
本当に売れていくホステスは、どちらも器用にこなすことができます。努力でこなせるようになったケースもあれば、元々どちらも苦なくこなせるケースもあります。いずれにしても、万能で優秀です。
あなたがどれに当てはまるのか、ひとつずつ見ていきましょう。自分で判断がつかない場合は「どれになりたいか」で考えてもOKです。が、資質に適したものを選ぶほうが、努力も楽しく低ストレスで仕事ができます。
カウンセラータイプのホステス
カウンセラータイプのホステスは、以下のような人が当てはまります。
- 愚痴を聴くことが多い/愚痴を聴くのは苦ではない
- 親子ほど年齢差のあるお客様から身の上相談をされることが多い
- 自分が話すより聴くほうが楽しい
- 人の話をよく覚えている/こまめに記録を取っている
- 表情や声色など些細な非言語の変化に気付ける
- 「なぜかあなたには本音を話してしまう」と言われることが多い
- 「いつも話を聴いてくれてありがとう」と言われることが多い
- 人生経験が豊富、または想像力で経験を埋められる
- どういう話でも比較的落ち着いて聴ける
あくまでも一部ですが、こういうホステスはカウンセラー向きです。カウンセラータイプに当てはまる場合は、以下のような点を磨いていきます。
- 傾聴力/質問力/コメント力
- 境界(問題の切り分け)/自身のメンタルバランス維持
- 共感力/同調力/受容力/許容力
- 守秘力(聴いた話を軽はずみに口外しない)
- 会話力/コミュニケーション力/非言語察知力/想像力
- 言語力(自分の意見を言語化する)
- 代理言語力(相手の気持ちを言語化する)
ホステスとしては、上記で十分です。もしもう少しレベルを上げたい場合は、心理学や脳科学系の書籍をたくさん読んで、知識と実践を重ねていきましょう。
カウンセラーは、お客様のメンタルヘルスをサポートする役割です。『どんなことでも安心して話せる』『誰にも言えないことを話せる』『悩んだら真っ先に相談したい人』を目指しましょう。
秘書タイプのホステス
秘書タイプのホステスは、以下のような人が当てはまります。
- 人のお世話をするのが好き
- 時間やスケジュール、計画など管理能力が高い
- 自分の予定だけでなく、人の予定もよく覚えている
- 人のスケジュールに合わせることが苦ではない
- 「いつも〇〇してくれてありがとう」と言われることが多い
- 贈り物を選ぶのが好き/自信がある/詳しい
- 情報収集が得意/調べものが得意
- 気が利く(と言われることが多い)
- 几帳面で柔軟性がある
- 忠誠心が強い/サポート役が得意
こちらもあくまでも一部ですが、こういうホステスは秘書タイプ向きです。秘書タイプに当てはまる場合は、以下のような点を磨いていきます。
- 記憶力
- 判断力/察知能力
- 行動力/行動のスピード力/効率化
- 情報収集力/調査力
- 柔軟性/臨機応変さ/考える力
- コミュニケーション能力/非言語コミュニケーション能力/社交性
- マネジメント力/責任感
- 礼儀/マナー/言葉遣い
秘書タイプは簡単に言うと、お客様=ボスとして、徹底的にお客様のサポートをする役割です。メンタルよりももっと具体的・物理的な部分を担うので、カウンセラーよりはやりやすい面もあります。
具体的には、県外から仕事やプライベートの都合でいらっしゃるお客様の宿泊先や食事先をお客様に代わってピックアップして予約したり、お客様のご家族への手土産を用意して渡したり、可能な場合はモーニングコールをかけたり。
要は『本来お客様がやること』を自分が代理で行い、お客様の手間をどんどん省いていくことです。そのためにお客様のスケジュールや性格を把握し、先回りして手間を見つけ、自ら動いていくことが必須になります。
カウンセラー&秘書、どちらもこなせるホステス
ここに当てはまるホステスは、上記の2つをある程度できているということになります。その場合は、これまでやってきたことのクオリティを上げるべく、ブラッシュアップに取り組みましょう。
また、今のうちに『どちらが得意か?』を考えておくのもいいですね。得意かどうかが分からない場合は『どちらが苦なくこなせるか』で考えてもいいでしょう。
どちらもこなせるということは、
- どちらのニーズも求める顧客
- カウンセラータイプを求める顧客
- 秘書タイプを求める顧客
この3層に顧客が分かれているはずです。このまま広げていっても良いですが、ある程度売れると限界が生じます。その場合は、次の項目で自分に当てはまるタイプを選び、対処法を考えていってください。
プレイヤーホステス vs 参謀ホステス
カウンセラーか秘書か、が分かれば、その時点でブランディングに入ってもOKです。分からない場合や、もっと掘り下げたい場合は、以下の2つを考えてからブランディングに入りましょう。
こちらも、売れるホステスはどちらも器用にこなします。が、そこを目指すのはとても大変なので、まずは現時点での自分のタイプを見極めましょう。
現時点でのタイプが分かった上で、ブランディングやターゲットに適したほうを選ぶと、自分に何が足りないのかも明確に見えてきます。どちらもメリットデメリットがあるので、ターゲットやブランディングを変えるのもアリです。
プレイヤータイプのホステス
プレイヤータイプのホステスは、以下のような人が当てはまります。
- 掌握性が高い(何でも把握しておきたい)
- 自客が他の女性を褒めるとイラつく/不安になりやすい
- 自分がチヤホヤされたい/(同僚の中やお席で)主役でいたい
- できる限り自分でやりたい/人に任せられない
- 『ヘルプにつく女性=自分が戻るまでのつなぎ』という価値観
- 他の女性が自客に連絡しているとストレス/不安になる
- 自分が接客することが楽しい
プレイヤータイプは、自客を囲い込む習性を持っているホステスが向いています。また、人に指示を出すことが苦手だったり、人の相談に乗ったり人をまとめたりすることが苦手という人も、プレイヤー向きです。
あまりピンとこない人は、スポーツに置き換えて考えましょう。たとえばテニスだと、プレイヤーと言えば選手のことですよね。試合では選手が主役ですから、サポートスタッフやコーチはコートに出ることはありません。
それと同じで、プレイヤータイプのホステスは、自分がお席について、自分が接客をします。ヘルプはあくまでも場つなぎのサポートスタッフ、コーチはママや黒服、あくまでも自分が主役です。
ただし、身体も時間も限りがあるので、どうしても太客数人に偏りがちになるのも、プレイヤーの特徴でもあります。ここは回転効率をうまく考えて立ち回る必要性が出てきます。
参謀タイプのホステス
参謀タイプのホステスは、以下のような人が当てはまります。
- 裏方タイプの性格/資質を持っている
- 身体を動かすより頭を使うほうが得意
- 自分よりも女性たちを前に出したい/物事を俯瞰したい
- 『ヘルプにつく女性=自分の手足』という価値観
- プロデュース力が高い/人事やマッチングが得意
- 問題解決や分析が得意/情報収集が得意
- 自分が接客しなくてもいい/顧客が満足すればオールOK
参謀タイプは、マネジメント能力が高いホステスが向いています。また、目立つことがあまり好きではない、自分より誰かを主役にしたほうがラク、人の相談に乗ったりまとめたりすることが得意という人も参謀向きです。
こちらもあまりピンとこなければスポーツに置き換えましょう。先述したテニスで言うと、この場合の選手はヘルプホステスです。参謀タイプのホステスはコーチやトレーナーといったポジションになります。
自分がお席につくというよりもヘルプメインで接客をさせ、自分は挨拶回りをしながら状況を把握し、都度的確に指示を出して、選手たちが滞りなく試合に集中できるよう立ち回ったりします。どちらかといえば影の存在です。
自分がメインではないので幅広い客層を数多くつかむことができます。が、参謀タイプの一番の仕事は、アフターフォローです。ここが疎かになると、ヘルプに顧客を奪われます。また、ヘルプが指示通りに動かなくなります。
まとめ
- カウンセラータイプか秘書タイプかを見極める
- プレイヤータイプか参謀タイプかを見極める
- 本当に売れるホステスはどちらも器用にこなす!
ちなみに私は『カウンセラーもできる秘書/プレイヤーもできる参謀』です。マネジメントが得意なので秘書向き、あまり自分が前に出ることが苦手で分析が得意なので参謀タイプ、という感じですね。
となると、ブランディングは当然に『秘書寄り/頭脳を生かしたもの』になります。たとえば、『私はお客様の手間を省くことができる』『お客様の問題を解決することで役に立てる』などですね。
そしてこのブランディングだと、ターゲットは『お世話をされるのが好きな人』『管理されると喜ぶ人』『私が席にいなくても楽しんでくれる人』と絞り込んでいけます。
まずは自分の現時点のタイプを割り出し、どうなりたいかを考えた上で、以下の記事にあるブランディング実践してくださいね。
ホステスの心得