ホステスの接客は「心に寄り添う」こと~スキンシップの効果的な方法とは
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
『接客=接触(スキンシップ)』だと考えているホステスがいます。確かに、
- お客様に好意を持っている
- 興味を持っている
という意味合いから、お客様の膝にそっと手を置くことが効果的であることは、だれでも知っていることですよね。
男性は、キレイな女性にそのような仕草をされるとドキッとするものですし、嫌な気持ちにはならないものです。
とはいえ、度を過ぎると、お客様から『ボディタッチ=口説ける!』と勘違いされることもあります。
逆に、わざとらしすぎると、お客様から引かれてしまいます。
特に、スマートに遊ばれているお客様の場合、ベタベタされることを嫌う方もいらっしゃるので、注意が必要です。
あくまでも、ホステスはお客様の心に寄り添い、コミュニケーションの一環としてスキンシップを行うことが大事なんです。
この記事の目次
「接客=スキンシップ」と考える前に心に留めておいてほしいこと
お客様に喜んでいただくための基本的な接客方法は、数多く語られています。
そのためのテクニックについても、インターネットで検索すれば、たくさん出てきます。
さまざまなテクニックのひとつに『スキンシップを増やす』というものがあることも、間違いない事実です。
確かに、スキンシップはお客様との心の距離を縮めるためには、とても効果的なもの。
でも、そこにお客様への心に寄り添う気持ちがなければ、単純にあなたを身体だけの関係にしか興味を抱いてくれない可能性があります。
ホステスの接客は「心に寄り添う」こと
あなたの価値は、身体でしょうか。そんなことはないはずですよね。お客様にとって『本当の心地よさ』とは、心の距離が縮まったときに感じるのです。
お客様には「尊敬の念」を持つことから
お客様に対して『尊敬の念』を持ってはじめて、スキンシップに大きな効果があります。
もしも、あなたが『接客=スキンシップ』と考えているなら、その考えは、まず置いてください。もちろん、スキンシップを否定するわけではありません。
冒頭にもお伝えした通り、スキンシップは、お客様との心の距離を縮める行為であることは間違いありません。
しかしながら、ホステスがお客様に尊敬を持ってはじめて、お客様はホステスに心を開こうとします。
心を開く前に過度にスキンシップをすると、性的なアプローチをしているようにしか見えないのです。
ホステスにひとつ言えることは、「お客様との関係を身体で繋いではならない」ということ。
信頼関係の中でスキンシップを図ることは、お客様にも心地よい時間となります。
接客の基本はお客様に興味を持つ「心のスキンシップ」が大事
『接客は接触』などとテクニックに走る前に、まず、お客様に興味を持つことが最重要です。お客様が、ホステスに何を求めているか。
心理学的に『承認欲求』と呼ばれるもので、誰しも「褒められたい」「尊敬されたい」など、認められたい気持ちがありますよね。
人により、その欲求の強弱はあるものの、ゼロという人のほうが少ないでしょう。
お客様にも、努力がなかなか認められないという人もいるし、満たされない気持ちもあります。
仕事でどれだけがんばったとしても、それを「当たり前」と一蹴され、褒められることがないお客様もいます。
自宅に戻れば、奥様にも文句ばかり言われる・・・なんてことも、あるかもしれませんよね。
お客様は、さまざまな気持ちを抱いているので、ホステスからじっくりと話を聴いてもらい、努力を認められ褒められ、尊敬されれば、とても心地よいはずです。
その中で、自然にスキンシップがあれば、自分自身に興味を持ってくれた証だと捉え、ホステスに対しても『人としての興味』を持ってもらいやすくなります。
身体の関係だけでは信頼関係はなりたたない
お客様に対して『好意を持っている』という感情を伝える、もっともカンタンな行為は、お客様の膝に手を置くなどのスキンシップ。
それは確かに喜ばれる行為ではありますが、それだけでは信頼関係は成り立たないということですね。
逆に言えば、無理にスキンシップを図らなくても、お客様の信頼は得られるということです。
お客様が何を求めてクラブに来られるのか、あなたに会いに来るのか。
その意味を、もう一度考え直してみましょう。そこには身体の関係ではない、もっと大切なことがあるはずです。
まとめ
- スキンシップは好意を示せる
- 尊敬がないと性的に取られる
- 信頼は身体接触がなくても築ける
スキンシップとボディタッチは、イコールだと勘違いされやすいですが、まったく違います。
私は、色も枕も売りませんが、お客様とハグしたり、手を握ったりします。実際の体温が心を解してくれること、疲れや寂しさを癒してくれることもあります。
上手に取り入れて、心を開いてもらいましょう。
ホステスの心得