「もしも〇〇だったらどうしよう」思考
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
多くの相談を聞いてきた中でもっとも多い「もしも〇〇だったらどうしよう」という悩み。あなたもそんな思考を持っていませんか?
- もしも嫌われたらどうしよう
- もしもうまくいかなかったらどうしよう
- もしもできなかったらどうしよう
- もしも怒られたらどうしよう
- もしも怒らせたらどうしよう
どうでしょう、心当たりありませんか?そういう思考に陥ると、行動が取れないはずです。もしも嫌われたら・・・と思うと、的確なアドバイスをもらっても実行できません。もしもうまくいかなかったら・・・も同じですね。
本記事では、多くのホステスさんが抱える「もしも〇〇だったらどうしよう」という思考について解説します。
脳は起きた出来事に意味づけをする
人間の脳は、起きた出来事に意味づけをしようとします。なぜかというと『次に同じことが起きたときにどうするか』を考える危機管理能力が備わっているからです。たとえば、
- なぜこれが起きたのか
- この出来事は良いことだったのか
- この出来事は悪いことだった
といったことを瞬時に考え、出来事の記憶と一緒に脳に保管します。ただ残念なことに、この意味づけが事実とは限りません。
お客様が不機嫌なのは私のせい?
たとえば、お客様が不機嫌そうにしているとします。すると『なぜ不機嫌なのか』を人は考えます。そしてその出来事は、多くの人にとっては『良いこと』ではないはずです。あからさまに不機嫌なのですから。
ここで、自己肯定感が低い人はこう考えます。
- (私が)何かしたかな
- (私が)怒らせるようなことをしたのかな
- (私が)〇〇したのが気に入らなかったのかな
つまり、自動的に「お客様が不機嫌なのは私のせい」と捉えるわけです。
でもそれは、本当に事実でしょうか。単に虫の居所が悪かっただけかもしれないし、仕事でトラブルがあって難しいことを考えているだけかもしれないし、あなたのお店へ来る前のお店で何かあったのかもしれません。
でも、そうではなかったとき、つまり現実に『あなたが原因で不機嫌になっていた』と分かったときに自分が傷つかないように、自ら最悪のパターンを考えることで自分を守っているわけです。
「もしも〇〇だったらどうしよう」は保身の心理
セッションでアドバイスをしても、
- もしもそれがうまくいかなかったらどうしたらいいですか
- もしもそれでママに〇〇と言われたらどうしたらいいですか
- もしもお客様が来てくれなかったらどうしたらいいですか
ということを延々と繰り返す人がいます。『やってみる』という行動を起こすより、行動してうまくいかなかったらもっと傷つくので、先に悪い結果を考えてくっつけるのですね。
お客様からレスポンスがない=嫌われた、と考えるのも同じです。実際に嫌われたかどうかまだ分からないのに、何かアクションを起こしてそれでもレスポンスがなかったら傷つくから、先回りして悪い結果を想定します。
自分が出した答えはただの憶測や邪推に過ぎないのに、もはや動かせない現実かのように決めつけ、思い込んで、どんどん行動できなくなっていきます。これを繰り返すうちに、どんどん自己肯定感も下がっていく。悪循環ですね。
まとめ
- 脳は出来事に何かしらの意味づけをする
- 自己肯定感が低いと起きてもいない最悪の事態を考える
- 自己肯定感が低いとただの憶測を現実かのように捉えて動けなくなる
あなたも当てはまっていたのではないでしょうか。もしも何か思われたらどうしよう・・・と思って感情日記を投稿できない人もいますね。もしも何か指摘されたらどうしよう・・・と思って、相談できない人もいます。
そうなるかもしれないし、そうならないかもしれない。やってみないことには分かりませんよね。そもそも目的がすり替わっていることに気付きましょう。あなたは負のループにハマるためにここに来たわけではないはずです。
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