移籍や独立では気をつけて!お店の立地条件
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
移籍や独立を考えることはありますか?
「お店を出そうかな」「お店を変わりたいな」と考えているホステスにとって、お店の立地条件は売上に直結するほど重要です。
商業地区なら良いとか繁華街だOKとか、街の中心だからベストとかではなく『自分が持っている客層に合っているかどうか』が最大の条件になります。
逆に、顧客を持っておらず、これから心機一転で始めるホステスにとっては、
- その場所に合った商売の仕方をする
- 自分が希望する客層のいる場所で働く
このどちらかを選べばいいのです。闇雲にやるよりは、ポイントが絞れます。
「立地条件」とは
そもそも「立地条件」とは、
立地に際して必要な、自然的および社会的条件。
という意味です。
身近な例でいえば、あなたが住んでいる建物ですね。駅から徒歩5分、1階に24時間のスーパーがあって・・・などは「立地条件がいい」と言えるでしょう。
このようにすべての建物は、利用者のニーズや求める顧客層に合わせて造られます。その需要と供給のバランスが崩れると、お店が潰れてしまうからです。
繁華街も同じで、各お店のオーナーは必ず、その地域を利用している客層に合ったお店を出したり、自分が求める顧客層に合った立地にお店を出したりします。
たとえば、銀座には高級クラブが多く、新宿にはリーズナブルなキャバクラが多いですよね。
もちろん、銀座にもリーズナブルなお店はあるし、新宿にも高級店はあります。ただ全体像としては、銀座=高級店、新宿=リーズナブルなイメージでしょう。
もしもあなたが、
- 高級クラブで働きたい
- 経営者や役員の顧客をつかみたい
- ゼロヘルだけど日当3万円以上ほしい
と考えているなら、新宿か銀座どちらを選ぶかと言われたら、銀座を選ぶはずです。
地域によって仕事の仕方や客層が異なる
先例でいうと、新宿と銀座では、客層がまったく異なります。高級クラブで働きたいなら銀座ですが、銀座に合わせた仕事の仕方が必須です。
もっともっとフランクに、友営ができるようなお店で働きたいと思うなら、新宿のほうが働きやすいでしょう。
ギャル系の多い地域で働きたいなら新宿だし、清楚系で売りたいなら銀座のほうが需要があります。
経営者や役員クラスの顧客がほしければ銀座、自分と近い年齢の顧客がほしければ新宿・・・というように。
つまり、立地条件によって、求められるものがまったく異なるのです。
どんなに「ここで働きたい」と思っても、あなたという商品の需要がない、あるいは求める顧客がいない地域を選んでしまったら、売上は上がりません。
たった1本の道が明暗を分けることも・・・
たった1本の道が客層や売上を大きく分ける境界線になっていることは、よくあるものです。何を隠そう、私もそれで失敗した1人です。
私がホステス現役時代を過ごした街は、大きく分けて2つの客層があり、とても極端でした。
スーツ姿のサラリーマン族や会社役員などが接待の場として使う、平均40~50代以上の街と、私服姿でプライベートな飲み会で使う平均20~30代の街。
この2つの客層が、メイン道路を挟んで、きれいに真っ二つに分かれているんです。
私が持っている顧客層は、スーツ&接待族の40代以上でした。それなのに、
という安直な理由だけで、20~30代がメインの街で働いたことがあります。そのせいで、売上を出すのにかなり苦労しました。
最初は、「やるべきことさえやっていれば、絶対来てくれるはず!」なんて思ってました。
ところが、2ヶ月ほど経ったころ、自分の甘さに叩きのめされました。どうがんばっても、月160万しか上げられない!移籍前の売上の50%程度です。
たった道1本、徒歩2~3分の距離なのに、お客様が求めるものも全然違いました。
それでも来てくれるお客様はもちろんいましたが、たった1本の道を超えるために、タクシーに乗って来る方も(汗)
たった1本の道、されど1本の道・・・。
目の前の道が、商売の明暗を分けることがあります。丁目が変わるだけでも、一気に客層が変わります。
これから働く場所を探すとき、特に移籍や独立する際などは、よーーーく考えてから店舗を選びましょう。
ホステスの心得