ホステスの時給、平均ってどれくらい?

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
ホステスの時給平均ってどれくらいですか?過去に在籍したお店が基準になってしまいがちなので、参考にしたいです。
ご質問ありがとうございます。コンサルでも多い質問なので、記事にしておきますね。
この記事の目次
ホステスの時給平均を概算するにあたって
実は、本当にバラバラなので、何とも言い難いところ。なぜかというと、
- 地域
- お店のジャンル
- お店の料金と報酬システム
- ホステスの外見
- ホステスの経験値
- ホステスの実績
- ホステスの年齢
- バイトかレギュラーか
- 何時間働くか
これらによってかなり差異があり、本当に一概には言い難いのです。たとえば、日当で働くホステスさんの場合、長時間働くと必然的に時給は下がりますよね。
また、そこに売れっ子ホステスを含めると、平均値は上がってしまう。たったこれだけでも、平均値が変動してしまうので、一定の定義が必要ですね。
この記事での「時給平均」の定義
というわけで、この記事で解説する上での定義づけをして進めたいと思います。
- 労働時間は5時間で算出
- 売上を含まない保障給
- 諸経費を差し引かれる前の総額
- 経験値は5年
- 年齢は28歳
最低この5つを定義し『基本』とした上で、細かく解説していきます。
ジャンル毎の時給平均
では、まずはジャンル別に見てみましょう。
スナックホステスの時給平均
スナックは多くが時給制、日当制や売上制を取っているお店は、少数派です。
下は¥1,000から、上は私の知る限り¥5,000のホステスさんがいます。相場はだいたい¥1,500~¥2,000くらい。
時給平均=¥1,700くらい、といったところでしょうか。
ラウンジホステスの時給平均
ラウンジになると、時給制と日当制と半々くらいになります。
こちらも下は¥1,000から、上はスナック同様で¥5,000のホステスさんがいます。全国の相場は¥2,000~¥3,000くらい。
時給平均=¥2,500くらい、といったところ。
クラブホステスの時給平均
クラブになると売上制が多くなり、契約状況によって大きく変わってきますね。
保障給だけで言えば下は¥2,000から、上は¥50,000のホステスさんがいます。全国の相場としてはもっとも幅広く、¥3,000~¥6,000くらい。
時給平均=¥4,500くらいといったところですが、都心部の高級クラブホステスさんが底上げしている感じが否めないところです。
キャバクラキャストの時給平均
キャストさんの場合、9割が完全時給制といっても過言ではない。
時給単価で見るともっとも高いジャンルで、低くても¥3,000以上がほとんど、高いキャストさんだと時給で¥80,000などになりますね。
全国の相場としては、¥3,000~¥6,000くらい。時給平均=¥4,500くらい。幅広さがハンパないジャンルなので、平均が低く見えます。
外見の良いホステスさん&実績のあるホステスさんの時給平均
年齢も経験値も一緒、地域も同じ、となれば、ホステスさん側の要素で差異がつくのは外見と実績ですね。
特に、面接時で決まる最初の時給は、ここに左右されます。
『外見』の中には、単純に顔がいい・スタイルがいいだけでなく、雰囲気がいい・愛想が良くて感じがいいなども含まれます。
いわゆるファーストインスピレーションで好印象を与えられる見た目、ということですね。
ここでは、あえて激戦区の銀座高級クラブに絞り込んで解説します(質問者様も銀座ホステスさんです)。
外見の良いホステスさんの時給平均
銀座高級クラブの最低保障日当は、だいたい3万円が平均値。ここを目安に、外見や実績、期待値や可能性などさまざまな面を考慮して、上下します。
レギュラーで経験値が5年だと、売上的には小計60~70万前後がホステスさん側の実績平均かと思われます。この前提で『外見が良い』が加わると・・・
- 雰囲気いいね!だと日当保障¥35,000(安値のお店で)
- 超いいじゃん!だと日当保障¥50,000(よく出してくれるお店で)
「そのお店で担当を作れば、100くらい簡単に売れそうじゃん!」ということで、時給平均=¥8,500スタートが妥当な線かなー?と思います。
もちろん、試用期間を過ぎても好調であれば上がるし、期待よりも下がれば保障給が下がります。
ゼロヘルプスタートでも『外見超いいじゃん!』な子は、日当保障¥40,000スタートとかザラですね。
ちなみに、高級クラブと謳っていても『保障日当は¥20,000』というお店もザラです。
実績あるホステスさんの時給平均
こちらは、外見云々ではなく「売上持ってます」ってことですね。
もしくは、いい人脈(顧客)を持ってるとか、何かしらの形でお店に対する貢献度が高い状態のホステスさん。
ややこしくなるので、ここでは単純明快に売上で見ましょう。銀座の高級クラブは売上制ですが、お店によって契約内容が様々です。
- 保障日当は低め、売上のパーセンテージが大きい契約
- 保障日当が高め、売上のパーセンテージが少ない契約
- 保障日当は最初に決めた額が軸、あとはスライドで保証日当が上がるシステム
大きく分けると、この3つ。この記事の定義上『保障日当をいくらで契約したか』に左右されるため、平均概算がかなり困難なところです。
でも、おそらくこの場合、

ってことが知りたいと思うので、ここだけシレッと売上乗せた平均としましょう。
ママとスーパー売れっ子を除いた場合だと、月収100万、上は月収300万くらい。
時給平均=¥20,000と「意外と少ない感」が漂いますが、ここも差が激しいので止むを得ません。
スーパー売れっ子クラスになると、¥100,000以上になります。
銀座のスタンダードな高級クラブで、ママではないホステスが時給¥50,000稼ごうと思ったら、最低でも1,200万以上の売上は必要かと。
むむ、意外と銀座、稼げません。
全国区的に見て時給単価が高いのは、銀座よりも錦と新地です。
また、銀座ホステスは出費額もいちいち高くなりがちなので、手元にお金を残しやすいのも、錦と新地ですね。
時給を上げたいホステスさんは
時給または保障額(日当)を上げたい、と、誰もが思うところでしょう。
仮にゼロヘルプ状態で、銀座でスタンダードな高級クラブ入店時の金額を引き上げようと思ったら、
- 見た目をとにかく磨く(特にお肌)
- 30代以上の人は、実年齢よりも若く見えるように(だからといってマツエクはNG)
- 上品かつ教養のありそうな外見を作り話し方にも気をつける
- 銀座にある美容室で「クラブ○○へ面接に行く」と伝えてヘアセットしてもらう
- そのお店が求めているホステス像に合わせていく
これで、多少は変わります(後々のハードルは上がるけども)。
経験値が2年以上あるホステスさんは、選択の余地なく数字を上げるor顧客母体数を増やす以外にありません。
あくまでも一般論なので、当てはまらないケースもたくさんあります。
40代で数字がなくてもそれなりに良い収入のホステスさんもいるし、若くてかわいいのに低収入もあり得る。「報酬=商品価値」です。
上げてくれるのを待つのではなく、「上がるように自分で改善していかないといけないよ!」ということですね。
だってお店は『個人事業主のホステスに業務委託(請負委託)するだけ』ですから。
事業主である以上、契約先となるお店に報酬単価を上げろと交渉するからには、それなりの結果を期待されて当然です。
それに応えられる自分でない限り、上がらないってことですね(通常は)。


ホステスの心得