必ず覚えたい!ホステス初心者に送る基本マナー3選と超重要なポイント1つ
クラブホステスとして初めて働くとき、緊張で手が震えるとよく聞きます。クラブにくるお客様は優しい方が多いため、何も怖がることはありません。
基本マナーをおさえて、ママや係のお姉さんの顔を立てるように接客すれば大丈夫です。
ホステスとしてクラブで働くことになったら、お酒の作り方や灰皿交換のタイミングは何回か勤務すれば慣れます。
大事なのは、基本的な所作の先に学ぶべき事がたくさんあるという点。
これからホステスとして働こうと考えている方は、どのような点に注意すればいいのか。本記事をぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
【超基礎】ホステス初心者の接客マナー
誰だって必ず初日はあり、失敗をして怒られて反省して成長するもの。
水割りの作り方や、たばこの火の付け方などの基本的な接客は、勤務前に教わるので安心してください。
実際に事前に教わったとしても、いざ席に着くことになったら頭が真っ白になって何もできなかった・・・というのはよくあるので、少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ。
大事なのはその先にある、お客様の好みを覚えたりするなどの顧客の情報管理です。
接客に気を取られて、お客様が楽しむこと、気持ちよく過ごすことをないがしろにしては本末転倒。
一度ご来店いただいた方が、次に来てくださった際につながるようなポイントを見ていきましょう。
お酒
クラブで飲むお酒は、大きく分けて2種類あります。1つめは、割りものと呼ばれる、ウイスキーや焼酎などのボトルキープできるお酒。
もう1つは、抜きものと言ったシャンパンやワインのようなキープできない飲みきりのお酒。
割りものの代表格として水割りが挙げられますが、水割りを作る場合は、
- 濃いめ
- 薄め
- 好きな銘柄
など、お客様の好みを聞いて忘れないようにメモする習慣をつけましょう。お酒の作り方は、数をこなせば慣れます。
グラスの雫を拭き取ることも徐々に気付けるようになります。大切なのは、
- 楽しい会話をしながらも、お客様のグラスを空にしないこと
- お客様の好みをしっかり記憶しておくこと
この2つが肝心です。席を立つときは、グラスを空にして必ず飲み干し、感謝の気持ちを伝えることもお忘れなく。
たばこ・灰皿
灰皿交換のタイミングは、2本吸い殻がたまったら交換するのが基本的なマナー。
話やお酒に夢中で、灰皿に吸い殻がたまっているのに気付かないことは初心者ホステスにはよくあるので注意しましょう。
また、たばこを吸うお客様の席についたときは、たばこを吸うペースや吸っている銘柄を覚えるのがポイント。
たばこをたくさん吸うお客様は特に注意が必要です。
たばこが残りどれくらい入っているのかを、接客しながら観察して、無くなる前に黒服さんにたばこをお願いする気遣いも必要。
係のお姉さんが対応で忙しいときは、あなたが気を利かせてお姉さんを助けるのが本当のヘルプと言えます。
おしぼり
接客前やトイレから帰ってきたときに、おしぼりを渡すことは超基本的な接客マナー。
広げられたおしぼりをきれいにたたむ気遣いも必要ですが、マニュアル通りでなく臨機応変におしぼり対応を変えることも必要。
ホステス初心者の場合、ママやお姉さんが黒服に指示を出すタイミングをよく見ておきましょう。
- 飲みすぎたお客様には冷たいおしぼり
- 夏でも暖かいおしぼりが好きなお客様もいるので好みを覚える
- 何か食べた後のおしぼり交換のタイミング
など、お客様が欲しいタイミングでスッとおしぼりを出せるように観察していきましょう。
また、係の人はどうやって目配りや指示出しをしているのか、接客しながら対応方法を盗むように心がけましょう。
ホステス初心者によくある会話の失敗例
ホステスに限らず、水商売初心者は接客中に余計なことを聞いてしまったり話してしまうことがあります。
初対面の相手に、政治や宗教の話をしないのは日常でも当たり前のことです。
しかし、日常生活では問題ない質問でも夜の世界ではNG項目というのは存在するので要注意。
何気ない言動が取り返しのつかない状況につながる場合もあるので、これはやってはNGという点を3つまとめました。詳しくみていきましょう。
職業について聞く
日常生活において、初対面の人に「お仕事は何されているんですか?」と聞くことは普通ですよね。しかし、この質問は、夜の世界ではNG行為。
名刺交換をして、有名企業の方だからといって仕事について話すのはやめましょう。逆に、知らない企業名だからどんな業種なのか聞くのもご法度。
クラブはお酒を飲んで楽しむ場なので、仕事の話をして現実に引き戻す行為は場がしらけてしまいます。
有名人の方など、顔バレしている職業の方がご来店されたとしても、「応援しています」程度にしておくのが得策ですよ。
ママやお姉さんのプライベートを話す
あなたがヘルプで席についたにも関わらず、ママや係のお姉さんのメンツを潰す行為は絶対にNG。
プライベートとお店の顔が変わることはよくあるので、他人のプライベートは決してもらさないことがあなたのためになります。
「余計なことを話して!」と反感を買わないためにも、ママやお姉さんのイメージを崩すようなことはやめておきましょう。
他のお客様の情報
クラブで聞いた内容は、守秘義務があります。お店によっては守秘義務契約の覚書を書く必要があるくらい、お客様情報については非常にシビアです。
特に仕事に関わる情報を第三者に漏らすのはもちろんNGですが、
- いつ
- 誰が
- 誰と来たか
など、うっかり他のお客様に言ってしまうとトラブルの原因につながります。
お客様に情報を求められても、相手が特定されないような伝え方をしたり、上手にはぐらかすようにするのが必要。
あなたの失言でお店の信用を失いかねないので、『お客様の情報を他のお客様に言ってしまうのは絶対にあってはならないこと』と、肝に銘じておきましょう。
【超重要ポイント】ホステスは個人戦ではない
クラブでホステスとして働くからには、チーム戦であることを忘れてはいけません。
自分の係ではないお客様とやりとりした場合は、必ず係のお姉さんに報告する必要があります。
これは、キャバクラ経験のある女の子がよく間違えるポイントです。まず、キャバ嬢とホステスは接客方法に大きな違いがるのをご存知でしょうか。
キャバクラはフリーのお客様がご来店されて、1対1で接客するスタイル。一方、クラブは複数人で1卓を接客します。
クラブは基本的に、常連のお客様の紹介が多く、キャバクラのようにフリー客がいきなりくることはありません。
そして、キャバクラのように指名替えはなく、クラブは基本永久指名制。そのお客様がお店に通い続ける間は、係のお姉さんが変わることはありません。
そのため、自分の担当でないお客様と秘密にやりとりするのはご法度とされています。
故意ではなかったにせよ、自分の係ではないお客様とやりとりが発生した場合は、係のお姉さんに必ず報告が必要です。
- ヘルプで入った席で、名刺交換をしていいのか係に伺いを立てる
- 連絡先交換をした報告
- 同伴に誘われた報告
係のお姉さんが知らないところで話が進んでいては、立場がありません。
自分の担当ではないお客様との接客や対応については、事細かに報告が必要という意識が必要ですよ。
まとめ
ホステス初心者のときは、基本的なマナーを知らずに注意されることが多いでしょう。
お店やお客様の信頼を失わないためにもNG行為をしっかり理解してから接客に望むことが大切。
クラブは複数人でお客様を接客するため自分の個性を出すよりもチームとしていかにお客様をおもてなしできるかに意識を向ける方がいいでしょう。
最初は分からないことだらけなので、ママや黒服さんに相談しながら少しずつホステスとして成長していきましょうね。
ホステスの基本についてはほかにもたくさん記事があります。『ホステスの基本』からチェックしてみてくださいね!
ホステスの心得