爆笑!お説教オジサンの心理と攻略法

爆笑!お説教オジサンの心理と攻略法
ホステスの心理学

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

お説教オジサンは、ウザい生き物です。

でも、大丈夫。この記事を読めば、『お説教オジサン』を微笑ましい気持ちで見られるようになります。

それどころか、『ウザいお説教』を営業に活用することもできます。ぜひ、最後まで読んでください。

日本人は説教が好き!?

なぜ日本人は説教が好きなの?

 

アメリカから来たお客様に、尋ねられました。

 

お酒は楽しむものなのに、なぜ日本人は説教しながら飲むのか
これをやっちゃいけない、あれをやっちゃいけない、だからおまえはダメなんだ・・・etc
仕事の注意があるなら会社で言うべきなのに、なぜ酒の席で説教をするのか

 

と、疑問に思っていたそうです。確かに、日本人はお説教好きな文化です。日々、あちこちでさまざまな説教が繰り広げられています。

そもそも人は、ポジティブな情報よりネガティブな情報に意識が向きやすい生き物です。

これを『ネガティビティバイアス』と言い、はるか古代から受け継がれる危機管理能力の賜物。そこに、日本ではお馴染みの、

  • ブラック企業
  • やりがい搾取
  • 過度な上下関係

などの条件が重なり、自分を守るためにネガティブな情報に意識が強く働く傾向にあるのかもしれません。

・・・ということを踏まえて、まずは『なぜオジサンは説教をするのか』という点から見ていきましょう。

なぜオジサンは説教をするのか

お説教好きなお客様の大半は、

  • 体育会系の人
  • たたき上げの人
  • 不平不満の多い人

です。つまり、社会で何かしらの『我慢』を強いられてきた人たち。試しに、お説教好きなお客様に、こんな質問をしてみてください。

 

〇〇さんが若いころは、どんな経験をされたのですか?

 

きっと、

  • 上司に怒鳴られまくった
  • 散々ダメ出しを食らった
  • 徹底的に叩き込まれた
  • 家庭も顧みずに働いた

といったことを、意気揚々と話してくれるでしょう。

自分を押し殺し、何があっても上司や先輩に逆らわず、厳しい競争に打ち勝ってきたそのお客様は、『ダメ出しに耐え抜いたオレ様』なのです。

そして、厄介なことに、

  • ネガティブばかり拡大して見る
  • ダメ出しこそ最適なコミュニケーションだと信じて疑わない
  • 相手を鍛えてやっている善意の行為と思い込んでいる

という状態なので、タチが悪い。

でも、そうしないと、そのお客様は報われないのです。だって、ずっと自分を押し殺して、耐え抜いてきたのだから。それを否定されたら、

 

お客様
お客様
俺の人生は何だったんだ・・・?

 

と、足元からガラガラと自信が崩れてしまうからです。その現実を正当化するために、「オレ(の経験や価値観)は正しい」と、必死に言い聞かせる。

そう、お客様は、自分を守るためにお説教をするのです。その根底には、3つの欲望と、たった1つの『脳の仕組み』が存在します。

オジサンが抱える3つの欲望

お客様には、

  • 世間に認められたい
  • 多くの人に影響を与えたい
  • 尊敬されたい

という、3つの強い欲望があります。これは男性に多い欲求で、仕事一途に、猪突猛進で人生を突っ走ってきた人ほど、上記の欲望が強い傾向にあります。

このため、お説教が始まると、どうしても話が長くなるのです。

相手が自分を認めてくれるまで、誰かに影響を与えられたと感じるまで、自分を尊敬してくれるまで、そのお説教は続きます。

おお、とてつもなく迷惑です。お説教を受ける側としては、

 

玲那
玲那
お説教が好きなんですね、わかりました(認める)
玲那
玲那
お説教に辟易しています(影響を受ける)
玲那
玲那
それだけ長々とお説教できるとは、ある意味すごいです(尊敬)

 

という心境になります。あ、3つの欲望を満たしています、万事解決。

お説教=セックス!?

お客様にとって、お説教は、セックスと同じです。冗談ではなく、本当です。米ハーバード大学の心理​学者ダイアナ・タミール氏らの研究(2012年)では、

『人は自分のことを語るとき、ドーパミンが放出される』

ということがわかっています。ドーパミンは快楽物質とも呼ばれていて、食事やセックス、報酬、ドラッグなどによって分泌されます。

つまり、長々とお説教をし、「俺の時代は~」「俺が若いころは~」と語るお客様は、公共の場でセックスをしているのと変わらないのです。

いえ、お説教をしている本人だけが気持ちがいいので、セックスでもなく、公開マスターベーションです。

おお、そう考えると、お説教がいかに迷惑なものか、さらに強調されてしまいました。お説教オジサマ、残念過ぎます。

説教してくる人の対処法

では、お説教好きなお客様には、どう対処すればいいのでしょうか。ここまで読んで、聡明なあなたなら、もうお気づきのことでしょう。

そう、聞いてあげればいいのです。

ただ、あなたは『ホステス』ですから、『聞けばいいのです!』だけではイマイチ足りません。そこで、3つの対処法を伝授します。

【対処法1】とことん聞いてあげる

まずは、スタンダードな方法。とにかく、とことん、お客様の気が済むまで、聞いてあげましょう。

ただし、お客様の言葉は受け取らないでください。右から左に受け流しましょう。でないと、あなたの精神がやられてしまいます。

仮に、あなた自身がお説教をされるようなシチュエーションであったとしても、落ち込んだり、傷ついたりする必要はありません。思い出してください。

 

お客様はいま、マスターベーションの最中なのです。

 

そう考えると、途中で止める行為がいかに残酷か、ご理解いただけると思います。

  • そうですね
  • おっしゃるとおりです

と同調しながら聞くことで、お客様は『認められた』と感じられます。ぜひとも、フィニッシュまでサポートして差し上げましょう。

【対処法2】学びながら聞く

公開マスターベーションを繰り広げるお客様でも、「いいこと言うなあ」「なるほど、そういう見方もあるのか」というポイントが必ずあります。

私が今まで実際に聞いたことでは、

  • お客様が一番悲しんで困っているときに唯一力になれる仕事(生命保険営業部長)
  • 家族が家族でいられる空間を造りたくてこの仕事を選んだ(建築会社社長)
  • 仕事は絶対に『自分のため』が一番じゃないとダメ(老舗佃煮会社役員)

などがありました。私自身はこれらのお話から、

  • 私はどんなことでお客様の力になれているだろうか
  • 私は何をお客様に提供できているだろうか
  • 私は『自分のため』に働けているだろうか

と、内省する機会をいただきました。

『お説教=すべてが嫌なもの』と捉えず『何かを学ぼう』という姿勢でいると、あなたも必ず得るものがあるはずです。ぜひ、学んでください。

そして、学んだことを具体的に伝え、実行していきましょう。それによって『影響を与えたい』という欲求が満たされます。

【対処法3】情報収集として聞く

お説教好きなお客様は、これでもか、これでもか、と『オレ様』の話をしてくれます。

いままでどんな仕事をしてきたか、どんな会社でどんな経験をしたか、その中でどんな価値観を培ってきたか、さまざまな話をしてくれるでしょう。

それは、とても重要な情報です。なぜなら、お客様のことを知れば知るほど、あなたとお客様の間には信頼関係が構築されるからです。

合間合間で小さな質問や誉め言葉を投げるだけで、バンバン話してくださいます。勝手にしゃべってくれるのだから、こんなにラクチンなお客様はいません。

誉め言葉の『さしすせそ』を使い分けながら、積極的にどんどんお説教を聞きましょう。褒め言葉の『さしすせそ』とは、

  • さすが
  • 知らなかった
  • すごい
  • センスいい
  • そうなんだ

というセリフの頭文字を取った接客用語です。具体的な使い方としては、

  • さすがですね、〇〇とは思わなかったんですか?
  • 知りませんでした、お勉強になります
  • すごいですね、どんな努力をされたんですか?
  • センスがいいんでしょうね、仕事ができる人って一味違いますよね
  • そうなんですか!そういう視点ってどうやって培ったんですか?

などがあります。それによって、お客様の『尊敬されたい』という欲求が満たされます。ペラペラと語っていただきましょう。

まとめ

お説教好きなお客様は、

  • たくさん『我慢』してきた人
  • 説教することで快楽を得る人
  • 3大欲求を満たすと満足する人

です。ちなみに、もし部下にお説教をする人がいたら、部下を助けるつもりであなたが代わりにお説教を聞いてあげましょう。

そうすると、部下がお説教好きな上司に「あの店に行きましょう!」とあなたのお店へ誘導してくれるようになります。

お説教、意外と営業に役立ちます。ぜひ、嫌がらず、積極的に聞いてあげてください。

そこで溜まったストレスや愚痴は、『愚痴だらけだった私が伝授!健全に愚痴るメソッド』を読んで、発散してくださいね。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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