【恋子の日常】色白でファンデーション迷子です。

ホステスにとって、見た目は重要だ。それは、顔のつくりがいいとか悪いとかではない。たとえば、パッと目に入った瞬間に、
- 華がある
- 存在感がある
- オーラがある
- 目を引く
などがあれば、そんなに顔立ちそのものは問題ではない。事実、私もまったく美人ではない(「かわいい」とは無縁の人間である)。
だが、恋子は、その真逆である。自分に自信がなく、なるべく目立ちたくない・浮きたくないというメンタル的な要素が際立って、周りと同化してしまう。
売れるには、目立ってナンボ、浮いてナンボなのだが、無意識に存在感を消そうとするので、困ったものである。
メンタル的な問題は時間がかかるので、まずは衣装やヘアメイクのテコ入れをすることにした。今日は、恋子のメイクについて話そう。
色が白すぎる
恋子は、肌が白すぎる。そう聞くとうらやましい限りだが、これはこれで問題だ。なにせ、肌に合うファンデーションがないのだ。
実際、恋子が送ってきた写真を見たとき、私は真っ先に言った。


大半の人は、首よりも顔が白くなる。だが、恋子の場合、首よりも顔のほうが暗く見える。
ファンデーションの選び方

案の定、恋子はファンデーション迷子になっていた。





そう。ファンデーションは、基本的にデコルテに近い色を探すのがおすすめだ。そして、テストするときには、
- 鏡から離れる(全身鏡など)
- お店の照明に近い状態
でチェックすると、失敗を防ぎやすくなる。可能であれば、サンプルをもらって、出勤時にテストしてみるといい。
ちなみに、色白系の肌には、艶系ファンデが合う。マット系ファンデは、厚塗り感が出てモッタリしてしまうことがあるので、注意してほしい。
どうしても合うファンデーションがない場合
しかし、とにかく恋子は、肌が白い。一番白いファンデーションを選んでも、肌の白さが勝ってしまう。
そこで、私が雇っていたある女の子のメイク法を話した。







どうしても合うファンデーションがない場合は、ファンデーションを使うこと自体を捨てればいい。
- コンシーラ―を使う
- 色味のある下地を使う
これだけでも、肌がきれいなら十分である。わざわざファンデーションにこだわる必要もない。
また、外国製品を利用するという手もある。白人用ファンデーションなどを検討するのもいいだろう。
Fenty Beautyというコスメブランドでは、50色のファンデを展開していて、サイト(英語)では肌色診断もできる。
診断結果に応じて、
- 下地
- コンシーラー
- ファンデーション
- セッティングパウダー
- コントゥアリング
- ブロンザー
- ハイライター
- ブロッティングパウダー
を提案してくれる。価格帯もお手ごろ、100$以上は海外でも送料無料、至れり尽くせり。
なんだかFenty Beautyの回し者みたいだが、「なかなか合うファンデーションがない!」状態なら、ぜひお試しあれ。
ルースパウダーを使う


私がお気に入りで使っていたのは、クリニークのルースパウダーだ。
- 化粧崩れしない
- 艶が出る
- 肌の調子が良く見える
- 何時間経ってもサラサラ
- ファンデのトーンを抑えてくれる
- メイク直しがラクチン
などなど、お気に入りポイントが多いので、愛用していた。


難点は、付属しているブラシが想像以上に使えないことである。別途でフェイスブラシやパフが必須だ。
クリニーク CLINIQUE イーブンベターブライトニングルースパウダーC 20g [817206]
リップが薄すぎる
次に気になったのは、リップの色だ。



恋子のように、肌の色が白すぎると、高い確率で唇の色素も薄い。そのため、そこそこ濃い色を選んでも、色味や質感によっては、目立たなくなってしまう。
リップの色が、悪い意味で肌の色に馴染んでしまい、目立たなくなってしまうのだ。

こちらも、ファンデーションと同様に、
- 鏡から離れる(全身鏡など)
- お店の照明に近い状態
でチェックし、サンプルをもらって出勤時にテストしてみるといい。
遠目に見ても、唇に色味があるとはっきりわかるくらいの色を選ぶようにすると、化粧映えする。
また、『ホステス向けメイクのコツ!ちょっとした工夫で美人顔に!』にもあるように、艶感を重視しよう。

平たい顔族すぎる
最後に、恋子は『平たい顔族』である。本人も自虐するほど、凹凸がない。



肌よりも濃いファンデーションを買ってしまった場合、影をつくるアイテムとして使える。
- 鼻筋
- 眉下
- 頬あたり
などに、シャドーとして利用することができる。
立体的な顔をつくるには、光と影を上手に操ることが必須だが、平たい顔族の人が光だけを意識すると、さらに平たい顔族度がアップするのでご注意願いたい。
最後に、メイクのプチレッスンへ行かせた。世の中には、5,000~6,000円ほどで自分に合うメイクを指導してくれる講座がたくさんある。
実際に行ったあとの恋子の写真を見ると、やはりイイカンジに仕上がっていた。

と、恋子は笑っていた。再現スキルの低い恋子、果たしてメイクをモノにできるだろうか。甚だ不安である。
ホステスの心得