【恋子の日常】キャバクラとクラブ、どちらも合いません。
「私は、クラブ向きなのか、キャバクラ向きなのか・・・」
あなたは、そんな悩みを持ったことはないだろうか。あるいは、
など、キャバクラとクラブを比較することもあるだろう。
たしかに、キャバクラにもクラブにも、向き不向きはある。しかし、その向き不向きは、客層やシステムにとどまらないということをご存じだろうか。
『色恋、始めました。』でもお伝えしたように、恋子は、キャバクラ→ミニクラブ→キャバクラという経歴を持っている。私のもとへきた当初の恋子は、
と言っていた。そこで、クラブへの移籍をアドバイスし、ミニクラブへ入店したのだが、今度は、
と言い出した。「じゃあどこが合うねん」と言いたくなるが、実は、こういう状態のホステスはとても多い。
恋子のようなホステスは、客層や店内の人間関係だけを見ているが、『売上や実績をつくるには?』という視点が大きく欠けているのだ。
売上や実績をつくるには
売上や実績をつくるとなったときに問題となるのが、
『指名を取れるか、取れないか』
これが、まず最大の重要ポイントだ。コンサルでも、真っ先にチェックするのはこのポイントである。
というように、長年の経験があれば、指名を取れるホステスかどうか、ある程度はわかる。その経験を踏まえて、
- キャバクラタイプの特徴
- クラブタイプの特徴
を挙げておこう。
キャバクラタイプの特徴
結論から言うと、指名を取れる子は、キャバクラ向きだ。もっと具体的に言えば、
- 自分で指名を取れる
- 個人プレーが得意
- 友だち・恋人感覚の接客が得意
- マンツーマン接客が得意
- 数年で辞める予定
この5つの条件がそろっているなら、迷わずキャバクラをおすすめする。そのほうが、あなたは確実に稼げる。
恋子が言ったように、マンツーマン接客では、色恋要素が強まるのは確かだ。また、必然的にマメ営になるだろう。
クラブタイプの特徴
一方、クラブ向きは、指名の取れない子である。・・・と言い切ってしまうと語弊があるが、
『自分ひとりで指名を取っていくことがむずかしい』
と感じるのであれば、クラブ向きだ。もっと具体的に言うと、
- 自分で指名を取るのがむずかしい
- チーム戦が得意
- かしこまった接客が得意
- 幅広いお付き合いができる
- 長期的に働きたい
この5つの条件がそろっているなら、迷わずクラブをおすすめする。キャバクラほどの瞬発力はないが、長期的に見て安定した売上を挙げていくことができる。
恋子が言ったように、クラブでは、お姉さんやママとの関係性が重要になる。
極端に言えば、お客様に気に入られても、お姉さんやママに嫌われてしまったら、お席にも着かせてもらえない。
だが、お姉さんやママにがんばりを認めてもらえれば、あなた自身が同伴やリクエストを取れなかったとしても、お姉さんやママがフォローしてくれる。
どっちも無理な子は・・・?
恋子のように「キャバクラもクラブも向いてない」と言う子に、仮にスナックやラウンジをすすめても、結局「私には向いてない」と言う。
あえて厳しい表現をするが、要は、仕事意識が低いのである。
仕事である以上、どこかで、何かしらの努力はしなければならない。これは、売れる・売れないにかかわらず、だ。
キャバクラを選んだならマンツーマン接客やマメ営をがんばるしかない。色恋もトラブルも多くなるだろう。
クラブを選んだなら、お姉さんやママとの関係性からは逃げられない。それこそ、よほど売上を持っていれば別だが、ヘルプの立場ではまず無理である。
職場での人間関係の構築がむずかしいとなると、クラブやキャバクラよりももっと規模の小さいスナックやラウンジは、さらにむずかしい。
そんな会話をしながら、
「恋子のことだから、きっとまた『クラブ合わない』とか言うんだろうな・・・」
と遠い目をする私であった。