5分前行動&10分前行動、ホステスはどう考えるべきか

5分前行動&10分前行動、ホステスはどう考えるべきか
ホステスの心得

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

5分前行動とか、10分前行動とかって、意味あると思いますか?

ご質問ありがとうございます。

  • 『5分前行動&10分前行動』の本当の意味
  • 5分前行動&10分前行動をやったほうがいいポイント
  • 5分前行動&10分前行動をやってはいけないポイント

を解説していきますね。まずは、『一般社会』と言われる、世間の声を見てみましょう。

5分前行動&10分前行動に対する世の中の意見

常識という言葉を使うと、古いだの老害だの言われることが増えた昨今。幅広い世代が活躍する時代なので、それぞれ常識のものさしも違います。

社会の中で生きるには、守らなくてはならないルールも存在しますが、明らかに「非効率で無駄だなー」と感じる常識もあります。

では、「5分前行動」や「10分前行動」と呼ばれるルールはどうでしょうか。

  • 無駄だと感じる人
  • 有益だと感じる人

の意見を、それぞれ取り上げてみました。

5分前行動&10分前行動を「無駄!」と感じる人々

ネットでざっと調べてみると、「5分前行動を無駄」と感じている方々の意見は、

といった感じでした。私自身も、10代のころ、「10分前にはお客様を迎えられる状態にしなさい」と育てられました。

「10分前に来たらいいからね」ではなく「10分前には接客できる状態」でないと、メチャクチャ叱られました。

早く帰ろうとすると怒られるのに、『10分前には準備万端の状態にする』ということは、そのためにまた5~10分早く行かなきゃいけないじゃないですか。

だから、

 

玲那
玲那
ふざけんなよ、契約時間っていったいナンだよ

 

と、毎日思っていました( 一一)

5分前行動&10分前行動を「有益!」と感じる人々

一方、5分前行動は有益であると考える人々は、

といった『人間性』に対するジャッジの基準みたいな意見が多くありました。

たしかに、余裕を持って言っておかないと、時間を守る人は少ないなと思います。

たとえば、コンサルでも「〇時になったら発信してください」と言っても、5~10分遅れるホステスさん、います。

で、やっぱり売れてないんですよね。

あと、時間守らないくせに、人が遅刻すると怒ってたり、出勤時間や上がりの時間を調整されると不満タラタラです。

5分前&10分前行動するかどうかはさておき、時間に対する姿勢は、人間性が表れることはたしかだと思います。

5分前行動&10分前行動って海外にはない概念?

グローバルな時代なので「こんなの日本だけだよね」という論争も多く飛び交いますね。では、「実際に海外ではどうなの?」ということで、調べてみました。

  • 中米は1~2時間遅れても陽気に現れるのがフツー。むしろ早く行くと大ヒンシュク。(TABIZINE)
  • スウェーデンでも15分前行動だ!(すらるど)
  • ニューヨークのカフェでは、閉店時間30分前にもなると、店内の客に構わず椅子上げやモップ掛けを始め、「閉店時間」に帰宅しようとするスタッフをよく見かける。(msm)

日本人は、スウェーデンの方と気が合いそうですね。

中米の方とは友だちになれる気がしません。待たされることに抵抗はないですが、あたりまえのように振る舞われると、不快になります。

ニューヨークの件は、契約によりますよね。閉店時間までが時給発生なら、閉店時間に帰ってもいいと思います。というか、それが一番まともじゃないかしら。

国によって、時間に対する概念がバラバラで、おもしろいですね。

5分前行動&10分前行動って迷惑!

「常識!」と言う世代にも、鼻息荒く「迷惑千万!!」と、声を荒げる方々が大勢います。

ネット上でもっとも怒ってらっしゃったのは会社経営漂流記の太郎さん。

塾の経営をなさっているようですが、怒り心頭の長文を要約するとこんなご意見。

  • いきなり予定より早く来られたら準備ができない
  • 分単位でスケジュールを組んでるのに全部予定が狂う
  • 相手の力を借りたいならパフォーマンスのいい仕事ができるよう配慮すべき
  • 前もって「早く来てもいいか」と断りを入れてほしい
  • そういうヤツに限って終わりの時間も守らない
  • 人からお金を奪っている自覚がない

めっちゃ分かるーーーーwwwww

特に「そういうヤツに限って、終わりの時間も守らない」は、共感しかないです。

コンサルでも、「〇時まででお願いします」と伝え、時間になったら再度お伝えするのですが、

 

最後にひとつだけいいですか

 

と言ってからが長いホステスさん、います。それまで言葉数少なかったのに、急に雄弁になるホステスさんとか(笑)

現代の日本において「5分前行動は常識!」はパワハラ?

以前、ホステス時代のお客様が、ものすごい剣幕で、

いつも遅刻気味だから、「もうちょっと早く出て来られないのか。5分前には席に着いて、始業時間には仕事スタートできる状態にしておくのが常識だぞ」と言ったら、「パワハラだ!」と親が乗り込んできた

と、電話をしてきました。

このお客様がお怒りだったのは、「親が乗り込んできた」という点で、「自分で言えばいいのに」という言い分でしたが・・・

冷静に考えると、「5分早く来い」ということは、5分×365日で、年間30日以上の時間が当然のように搾取されるんですよね。

でも、契約という点から考えると、「お給料が発生する終業時間に仕事をスタートさせられるように」というのは、たしかに常識だな、と思います。

むずかしい問題ですね(-"-)ウーン

ホステスはどう捉えて行動すべきか

さて、ホステスは『5分前行動&10分前行動』を、どう捉えるべきか。

あなたが「無駄だよね」と思っていたとしても、「絶対に守るべき!」と思っていたとしても、それはそれでいいと思います。

でも、私たちは接客業なので、自分の価値観だけで動くのはよくないですよね。お客様のキゲンを損ねてしまったら、売上に響いてしまいます。

となると、私たちにとって『5分前行動&10分前行動』が必要かどうかは、お客様によるということです。

【結論】臨機応変に

そう、つまり、ホステスにとって『5分前行動&10分前行動』は『臨機応変さ』が求められるのです。待ち合わせなら、

  • 5分前に行く
  • 10分前に行く
  • 時間ピッタリに行く

など、お客様の価値観に合わせて行動することが重要です。

ただし、待ち合わせなど目的を絞らず、『行動』という点だけで見ると、『5分前行動&10分前行動』は、ホステスにとってメリットが大きいんですよ。

そこで、メリットとデメリットを知っておきましょう。

5分前行動&10分前行動のメリット

コンサルでよく言う言葉に「準備8割」というものがあります。

「準備段階で8割の力を注ぎなさい」ということですが、準備の時点で8割がた終わっていると、ほとんどのことはうまくいくからです。たとえば、

  • 忘れ物を防げる
  • 不要な抜けやミスも防げる
  • 人間関係に余計なひびを与えずに済む

などなど。何より、心と時間に余裕ができるので、ゆったりとした心持ちで、物事に取り組むことができます。

その余裕が、あなたを『自信のある人』『余裕のある人』に見せてくれることも、たくさんあるんです。

余裕や自信があると、ホステスは優雅に立ち振る舞い、穏やかに人と接することができます。これって、ものすごく魅力的なことですよね!

つまり、ホステスにとって『5分前行動&10分前行動』は、仕事のパフォーマンスを上げ、売上に直結していくことなんです。

ギリギリの行動ばかりしていると、お客様に気忙しい空気が伝わってしまいます。

そうなると、せっかくくつろいでいただきたい気持ちがあっても、お客様には違う形で伝わってしまい、もったいないですよね。

5分前行動&10分前行動のデメリット

ホステスにとって『5分前行動&10分前行動』のデメリットは、個人的にはあまりないように思います。

せいぜい、5~10分ほど早起きしなければならない、くらいじゃないでしょうか。

デメリットが生じるのは、人に対して『5分前行動&10分前行動』を強いたときだと思います。

なぜなら、先述したように、私たちは『お客様の価値観に合わせて行動すること』が求められるからです。それなのに、お客様に対して、

 

5分前には来るべき!
10分前には〇〇するのが普通でしょ!

 

と、自分の価値観を押し付けてしまうのは、接客業としていかがなものかと思います。

世の中の意見をわざわざ先述したのも、『いろんな考えの人がいる』と知っておく必要があるからです。

  • お客様がどういう価値観を持っているか
  • お客様がどんな状況か

を疎かにして自分の価値観を貫けば、摩擦が起きて当然ですよね。ホステスの仕事は、人間関係そのものです。

 

お客様に気持ちよくお付き合いいただくために、今、どう動くのが適切か。

 

・・・ということを、あらゆるシーンでジャッジしていかなければならないので、少し大変ですよね。

でも、それができてこその売れっ子ホステスなので、今のうちから率先して、お客様の価値観や状況を察知できるようトレーニングしていきましょう。

もちろん、自分のスケジュール管理も、とても重要です。

  • 準備8割
  • 5分前行動&10分前行動

を念頭に置いて、きちんと管理しましょう。「そもそもスケジュールの立て方がわからない(汗)という場合は、以下記事を参考に組み立ててくださいね!

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴15年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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