あなたにとって心の拠り所はだれですか?

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
あなたにとって、心の拠り所になっている人は、だれですか?家族ですか?恋人ですか?それとも、ペット?
私には、心の拠り所がありませんでした。子どものころから、ずーっと。
だからそういうものだと思っていたし、『一生ひとりで、だれにも頼らずに生きていかなくちゃいけないんだ』と思っていました。
その反面では、心の拠り所がどういうものかも分からないのに、そういうものをだれよりも求めていたと思います。
物心ついたときからだれかに頼ることが許されなかった私にとっては、幻のような、つかみどころのないものでした。
そのころの私は、とても孤独で、本当に屍みたいな人間だったなーと思います。
そんな私に心の拠り所をくれたのは、他のだれでもない、夜の街と、そこで出会ったお客様方でした。
子どものころから心の拠り所の欠如を感じていた
プロフィールにも書きましたが、私は物心つく前から、母や祖母から虐待を受けて育ちました。しかもひとりっ子なので、全部が自分に向かってくる。

それでも、10歳までは祖父が存命で、私を守って愛情をくれていたので、まだマシでした。当時の私にとっての拠り所は、確実に祖父だったわけです。
ところが、10歳で祖父が他界して、拠り所が一切なくなりました。
いまでも鮮明に覚えていますが、祖父が火葬場で炉に入れられた瞬間、「私は捨てられた、裏切り者」と心の底から思いました。
これが、私の孤独の始まり。
それ以降、学校へ行けば楽し気に話せるクラスメイトはいましたが、あくまでも『楽し気』で、心を開いていたわけではないです。
『明るく楽しく振る舞っている私』という鎧を着て、だれも私の心に踏み込ませないようにしていたんだと思います。
中学で出会った親友とはいまも仲良くしていますが、昔の私のことを、
- 明るく振る舞ってるけど、だれにも心を開かない
- 楽し気に人と接してるけど、だれのことも信用してない
- 姉御肌で面倒見はいいけど、自分はだれにも頼らない
- カリスマ性はあるけど、人を一切寄せ付けない
そんな人間だった、と言っていました(俺がいてよかったな、とも言われましたが笑)。
心の拠り所があると人生は変わる!
もし、あなたに【拠り所】と言える人がいないのなら、ぜひ見つけてください。
自分では判断のつかない問題を相談できたり、ときには愚痴を聴いてくれて、ときには叱ってくれる人を、ぜひ見つけましょう。
そういう人がひとりいると、本当に人生が変わります。でも、注意して欲しいことが2つあります。
ひとつは、その相手が恋愛対象ではないこと。もちろんそれでもいいのですけど、感情的にならないで話せる関係性を構築できているのなら、の話です。
恋人をキーパーソンにしてしまうと、喧嘩したときには拠り所がなくなってしまいます。
穏やかに互いのことを尊重しながら話し合える関係であれば、恋人でも構いません。
もうひとつは、利害関係のない相手、またはそれを求めない相手であること。
たとえば、ママとホステスという関係性では、なかなか率直な話し合いは難しいですよね。
お客様ももちろん利害関係のある相手ですが、本当にあなたを応援してくださるお客様であれば、利害関係のことなんて念頭にないと思います。
私がこの仕事をしている理由
私が今、ホステスさん達の相談を受けているのは、この拠り所になれたらいいな、という一心です。
家族でもなく、恋人でもなく、お店の中の人でもなく。
でもその仕事を知っていて、経験があって、何かあれば相談にも乗るし、愚痴も聞くよ、という存在になれたらいいなあ、と思っています。
人はだれでも、ひとりで生まれて、ひとりで死んでいきます。だれかに助けてもらうことはあっても、だれかが人生を代わってくれることはありません。
でも、自分よりも経験を積んでいる人、成功した人、自分の目指すものを持っている人の意見を聴いて参考にすることは、自分自身がホステスとしてキャリアを積み重ねていく上でもとても重要なことです。
男性に勝とうとする必要もなければ、女性だからといって甘えきる必要もない。
うまくバランス感覚を備えていくことは、ホステスとして欠かせない条件なのです。心の拠り所、ぜひ見つけてくださいね。
ホステスの心得