LINE営業の基本的なコツと注意点
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
LINEでの営業しかしないホステスさん続出の昨今。電話番号も知ってる、E-mailアドレスも知ってる、会社の住所も知ってる。
でも、「LINEを知らないからこのお客様には営業してません」・・・というセリフを聞くこともあたりまえになってきました。
このように、LINEは確実に営業ツールの中心にあるので、どうせなら効果的に使いましょう。
この記事では、LINE営業の基本的なコツと注意点について解説します。
この記事の目次
LINE営業の基本的な共通ポイント
LINEで営業する際には、『スマホのポップアップ(通知画面)に表示される範囲』を意識しましょう。文字数で言えば、最初の約20文字の部分です。
LINE営業の前に重要な心得/優先順位
ポップアップ通知では最初の約10文字、トークルーム一覧では最初の約20文字が表示されます。
多くの人は、送り主と、ポップアップ通知や一覧に表示された内容で、そのLINEを開くかどうか、1秒以内に判断しているのです。たとえば私の場合だと、
- 愛犬の命に関わる用件
- コンサル中のホステスさんからのLINE
- 業者さんからのLINE
- 彼氏や付き合いたい人たち
- 友達
というようにランク付けがあり、あとは内容に応じて優先順位が入れ替わります。あなたのお客様に置き換えると、
- 家族の命に関わる用件
- お客様や取引先(仕事をもらっている相手)
- 会社や業者、取引先(仕事を出している相手)
- 愛人や恋人、付き合いたい人たち
- 友達
これがオーソドックスな優先順位で、その人の価値観や内容で順位が入れ替わったりします。そして、ここからが重要なんですが。
お客様にとってあなたが3~5に入っていない限り、工夫しないと効果はありません。
これを頭に入れた上で動かないと、本当に徒労に終わってしまいます。
特に関係性が薄いお客様の場合は、ただの日記LINEを送る程度ではどうにもならないことがほとんどです。ランク外の関係性で効果を狙うには、
- マメに頻度高く連絡をするとか
- 高価なプレゼントをばら撒く
- 呼べばいつでも来る都合のいい女になる
など、違うアプローチが必要になります。コストばかりかかってリターン率の悪いLINE営業にしかならないのです。
LINE文章を比較してみると
また、運よくランク内に入っていたとしても、うっすら見える部分で優先順位を勝ち取れなかったら、後回しにされてしまいます。
たとえば、あなたが送るであろうLINEと、私が送るかもしれないLINEの最初の約20文字を比較してみます。
どっちを先に開きたくなりますか?
- 開きたくなるような関係性になる
- 開きたくなる文章を作る
最初のLINEからこの2つを念頭に置いて、目的を持って営業していくことが重要です。感覚的にやっても結果につながりません。
LINE営業で最適な文字数、レイアウトや絵文字
LINEは全体字数として最長300文字、できれば200文字程度が理想です。なぜなら、読む気が失せるからです。
200文字でも、2スクロールしないと読めない文量です。それ以上になると、「めんどくさい」「病んでる」という印象になるので、やめましょう。
それから、やたらと意味不明な箇所で改行するホステスさんがいますが、すっごく頭悪そうに見えます。
絵文字を多用するとアホに見えて価値が下がるのでご注意ください。特に、30歳オーバーでクラブホステスの場合、『イタイ人だな・・・』と思われます。
私が実際に目にしたことのある、50代のホステスがお客様に実際に送ったLINE文章を再現した画像がこれです↓
気色悪いです(´・ω・`)
個人的には、10代でも20代でもこういうLINE書くホステスは気色悪い・・・って思います。
ちなみに、上図はPCLINEで見た画面です。スマホで見るとこうなります↓
絵文字含めて191文字程度ですが、1スクロールでは読めません。1スクロール以内に収めたいのであれば、最大でも150文字に収めましょう。
あと、これだけハートマークを振りまいて「色恋のつもりはまったくない」と真顔で言われても、笑いしか出ません。
キラキラ&ハートは、多ければ多いほど色恋要素が強化されるのでやめましょう。
お客様との関係性がある程度できている場合のLINE営業
お客様との関係性がある程度できている場合は、ちょっと変化をつけるだけで変わります。この場合の目安としては「連絡する人数」に対して、
- 6割以上の人と関係性ができている
- 2割が「連絡は取れるけど来店がなく、あまり関係性ができてない」状態の人
- 2割が「返信も来店もない、関係性がない(分からない)」状態の人
上記の割合になっているホステスさんは、最初の20文字程度の部分で、
- 勧誘(お知らせ)なのか
- お伺い(元気ー?など)なのか
これが分かるようにするだけでも情報を集めやすくなり、効果的にブラッシュアップしていけます。
お伺いか勧誘か分からないLINEはデメリットのほうが大きい
お知らせなら、お知らせだと明確にしたほうがいいです。といっても、『冒頭に「お知らせ」など書け!』というわけではなくて、たとえば、
みたいな始まりにするだけでも、用事があって連絡してきたことは十分伝わりますよね。普段のお伺いとは違うということが分かればいいのです。
そうする理由は、
- イベントに来てくれそうな人はすでに目星がついているはず
- 確実に来てくれる、または可能性が高い人には、同伴などもお願いしたいので、別途でLINEするはず
- イベント好きな方やきっかけがほしかった人にとって分かりづらい
上記以外の人に、イベントかお伺いか区別がつかない文頭で送ると、以下のデメリットが生じます。
- 普段のお伺い効果が格段に下がる
- LINE=営業、と拒絶心が高まる
- 普段のお伺いも既読率が下がる
- 普段のお伺いもミュートにされる
- ブロック率が上がる
一言でいえば「わかりづらいから」です。
逆説で言えば、「大事な接待があるから、あなたのお店を使おうかなー」と検討していた人がいたとします。
その人が、普段のメールだと勘違いして、読み流してしまったらどうなるか。
イベントでバタバタしているときに重要なお客様とご来店された場合、クレーム率が上がることになります。
こういうマイナス要素を避けるためにも、区別がつくようにしたほうがいいです。
余計なことがいろいろ書いてあると重要な情報を見落とす説
たとえば、私がお茶会をするとして、あなたが行きたいと思ってくださった、として。この記事の中にシレーッとさりげなく、
そうそう。お茶会が○日にあるので来てね。
と書いてあったらどうでしょうか。分かりづらくないですか?大半の人は読み流して、気付かないはずです。
だから、ブログやメルマガで集客をしている人たちは、ちゃんと告知だと分かるように記事を書くわけです。
逆に、あなたが「お茶会なんか興味ないし、行く気もない」という方だったとして。
『LINEの営業について知りたいと思って開いたのに、お茶会の宣伝が半分を占めている』という記事だったら、その情報ってすごく邪魔じゃないですか?
運悪くそういう記事ばかり目にしたら、開いてないページも全部、何かしらを売りつけるための記事に感じません?
そうなると、どんどん読む気が失せませんか?
お客様との関係性ができていない場合のLINE営業
では、お客様との関係性ができていない場合、どうしたらいいのか。目安としては「連絡する人数」に対して、
- 8割以上の人と関係性ができてない、分からない
- 来店もあるけどほとんどが意図せず色恋
- 営業方法が分からず闇雲にやってきた
こういうホステスさんは、最初の20文字云々以前に、
- 営業感を失くす
- 構成を叩き込む
これがまず重要。そのやり方については、以下記事に書かれてあるので読んでみてくださいね。
そもそもそんなに考えてLINE営業してない説
「お客様との関係ができていない状態」に当てはまるホステスさんは、そもそもそんなに深く考えてない。真剣に悩んではいるんですよ。でもその悩みって、
- どうやったらお客様を来店させられるか
- お客様から届いたLINEに対してどう返事をすればいいか
とかが大半でしょ?その前に、もっと細かな段階がありますよね。私のサイトで例えても、
- 興味がそそられないタイトルの記事は開かない(読まない、ではなく開きもしない)
- 自分に関係ないと思う記事は、タイトルや抜粋表示を見てもスルー
- たくさんタイトルが並んだTOPや目次を見ても、興味が湧かなければ、サイト訪問自体しなくなる
これが、普通の読者心理じゃないですか?つまり、人は誰でも『自分に関係ないことには興味がない』のですよね。
お客様との信頼関係もなく、いきなり来店だとか大金を使わせることを考えるということは、
仮に私が「あなたのこと気にかけてますよー」っていう記事を毎日書いたとして。
と思って、5万円を払いますか?
- 5万円で何してくれるの?
- 5万円で何が得られるの?
- 5万円で私はどうなるの?
これが分からない以上、払えるお金があるとしても、払わないはずです。あたりまえですよね。
LINE営業=自分を知ってもらうCMだと考える
頻繁に「お知らせ!」とかやっちゃうと、
- 読まずどころか開かずスルー
- 読んでもスルー
- 華麗にすべてスルー
最悪、ミュートかブロックへ直行です。
「同じようなLINEが、あなた以外に何十通も届いてるよ!」
という点をしっかり自覚して、内容やテーマの選抜から文章の作り込みなど、全体のお勉強をしましょう。
同じようなLINEが何十通も届くなら、そりゃ顔のいいホステスが選ばれるに決まってます。
あなたという商品は、お客様に何を与えられるのか。これを、あの手この手で見せていくのが営業の基本です。
ここをしっかり踏まえて文章を考えると、マメに連絡しなくても効果のある営業ができるようになります。
LINE営業はレスポンス率よりも既読率を重視する
ホステスのLINE営業は、レスポンスがあるかよりも、既読の状況。こちらのほうが大事です。
正直、レスポンスなんかないほうがいいくらいです。マメなレスポンスをする人は、来店しませんので。
『当日中に既読がついた数÷送信数』
この計算で、既読率を出しましょう。仮に、100通のLINEを送ったら80通、つまり80%が当日中に既読状態になることを目指しましょう。
仕事で忙しい人も、あなたからの連絡を楽しみにしていれば、当日中に必ずLINEを開きます。
全員が当日に既読になるのであれば、半日以内に~など短くして、改めて検証してみましょう。
ざっくりとでも把握していると、努力が数値化できてやりがいも出てるし、改善点も明確になっていきますよ。
まとめ
LINE営業の基本としては、
- 文字数&レイアウト&絵文字に注意
- お知らせかお伺いか明確に
- レスポンス率より既読率を見る
この3つを押さえておくと、効果が出やすくなります。
身近に手本となる人がいないのであれば、あなた自身が受け取って嬉しかった文章を思い出して、パクッてください。
あなた自身が「おもしろい」と思った文章を思い出して、パクッてください。
メールやお手紙と違って、LINEは気軽なのである程度はラフな文章で送れるはずです。
あなた自身が楽しんで文章を作っていれば、楽しさが伝わって反応がよくなりますよ。
ホステスの心得